2010年12月26日 さいたまスーパーアリーナ

WBAバンタム級王者決定戦

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世界の軽量級をリードする日本のボクシング。その軽量級大国に擦り寄る承認団体。

そんな構図の見本のような試合が「亀田興毅vsアレクサンデル・ムニョス」でした。

2010年、WBAが発表した世界ランキングはジュニアバンタム級の興毅がバンタム級の2位にいきなりランクイン。

WBAは、階級最強の呼び声高いアンセルモ・モレノがスーパー王者に格上げ、2位の興毅と3位のロレンソ・パーラによるセカンド王者決定戦(WBA言語ではレギュラー王者)を指令(1位は空位)。

この〝幻の王座決定戦〟はWBAの公式HPなどでは告知されていませんでしたが、WBAは11月30日に突如ニュースリリースを発表。

「試合25日前の予備計量でパーラが129.82ポンドと、規定の128ポンド(バンタム級=118ポンド)のリミットをオーバーしたため出場資格を喪失。代わってムニョスが出場する」。

2008年にクリスチャン・ミハレスとのジュニアバンタム級の団体統一戦をスプリットデジションで落として無冠になったムニョスは、2009年に2連勝するも2010年2月に引退発表。しかし、10月にはパナマでジュニアフェザー級の試合に出場し勝利を収め、WBAのバンタム級ランキング5位に。

バンタムで何の実績もない興毅とムニョスが、どうしてバンタム級で上位にランキングされ、セカンド王座を争うのか?

「興毅vsムニョス」が唐突に発表されたのは、なんと12月3日。試合まで3週間と2日。

もちろん、興毅もムニョスも戸惑いながら、同じようなコメントを出しています。

「バンタムに適応するため1〜2試合挟みたかったけど、チャンスはそうそうない」。

この試合は「バンタム級で一番強い王者を決めるため」という崇高な目的のためではなく、「亀田興毅の試合は大きな興行になる→貧乏ボクサーしかいない軽量級で、興行規模に比例する承認料は破格→亀田興毅に王者になってもらって末長く防衛していただきたい」というWBAの商魂によって成立しました。

「世界王者決定戦出場のムニョス」と「WBSS出場のドネア」、資格がないのはどちらでしょうか?

あるいは「興毅vsムニョス」と「長谷川穂積vsファン・カルロス・ブルゴス」の決定戦は、どっちが倒錯的でしょうか?

答えはどっちも資格がない、どっちも倒錯的、です。

ただ、ボクシングの世界には、もっともっと狂乱な出来事や事件に満ち満ちています。

https://fushiananome.superknova.org/archives/22400152.html

「亀田」は日本ボクシングの常套手段を、忠実になぞっただけでした。