「ボクマガやビートの読者は俺らのこと嫌いやからな」。

ボクシングマガジンのインタビューに答えて、亀田興毅は寂しそうに語りました。

興毅はインタビュアーを前には言いにくかったのかもしれませんが、もしかしたら気づいていたかもしれません。

「読者だけではなく、ボクマガもボクビーも亀田を嫌っていること」を。

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2010年12月26日にアレクサンデル・ムニョスを下して史上初の3階級制覇に成功したとき、ボクシングビートは「老ムニョス」「素直に祝福されない」と書きました。

では「長谷川vsウーゴ」は、なぜ祝福されるのか?ビートに聞いてみたいです。

31歳のムニョスが「老」なら、3年前に井上尚弥と対戦した36歳のドネアどうなるのでしょうか?

ドネアの再生が不透明だったあの時点では「井上、老衰ドネアに大苦戦」の見出しでも良かったはずです。


そして、2012年12月4日、同い年26歳の暫定王者ウーゴ・ルイスとの団体統一戦。

この12月には大晦日に井岡一翔や内山高志らの世界戦が控えていたとはいえ、ボクシングマガジン1月号でカバーできる日本の世界戦は「興毅vsウーゴ」だけ。

しかし、その表紙に亀田の顔はありませんでした。

ウーゴの実力にも散々疑問符をつけたにもかかわらず、4年後に長谷川穂積が戦ったときには手の平返し、感動の一戦に仕立て上げられていました。
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試合の記事も、大晦日の戦前予想はもちろん、西岡利晃の引退や、長谷川穂積のテストマッチ、八重樫東の再起戦の展望にすら後塵を拝する有様。

しかも、その内容は日本の専門誌ではありえない厳しく批判的なものでした。

こうしたメディアやJBCまで加担した弱いものイジメは加速する一方。

「イジメられる方にも非がある」なんて屁理屈は、通り越しています。

もちろん、海外でも人気のあるスターは粗探し的に批判されます。フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオですら辛辣に非難されていました。

しかし、メディアはマネーやパックマンを大きく取り上げ、非難は〝有名税〟だという姿勢での斬り込みで、その根底には確固たる尊敬も感じられる記事がほとんどでした。

しかし、日本の専門誌の記事からは亀田への尊敬は微塵も感じられず、彼らを侮蔑し貶める意図が溢れる記事ばかりなのは、吐き気がしました。

まともなジャーナリズムなら「亀田」が頭抜けて大きな興行を打てる「日本のボクシング界」を批判、反省して、その原因を探らなければならないはずです。

「亀田」という異物がボクシング界を汚し貶めている論調は、明らかに常軌を逸した狂気、大きな過ちです。

なぜ「亀田」が安易に世界王者になれるのか?

他の日本人世界王者は、「亀田」とは全く違うアプローチで世界王者になっているのか? 

どうしてボクシングにはアルファベット団体が4つもあるのか?

ゴロフキンも肩にかけていた欧州でメジャーの一角であるIBOを認めないの何故なのか?4つも5つも一緒じゃないか?それとも4つと5つの間に大きな線があるのか?

どうしてゴロフキンのような偉大な王者が、わざわざ日本まで来てくれたのか?本当なら村田がカザフスタンに乗り込むべきじゃないのか? 

「亀田」は、このスポーツが抱える多くの問題を考える絶好の教材だったにもかかわらず、メディアはそうはせず「亀田」への〝個人攻撃〟に終始するのでした。

「亀田」という汚物が、ボクシングを貶めている…それは大嘘で、そもそも日本のボクシングが腐臭を放つ汚物だったのです(あ、過去形じゃないな)。

「亀田」を守ろうとする弁護士らの気持ちは、よく理解できます。 

純情な馬鹿を踊らせるだけ踊らせておいて、果ては冤罪をかぶせてイジメまくる… 。助けようという正義感が湧き上がるのは、まともな人間なら当然です。