10月23日、ジョージア州アトランタ ステート・ファーム・アリーナ。

WBO世界ジュニアライト級タイトルマッチ。

王者ジャメル・ヘリングが無敗のシャクール・スティーブンソンを迎い撃ちます。

日本の伊藤雅雪からタイトルを奪った元海兵隊員のヘリングは、危なげなく3連続防衛中。直近のカール・フランプトン戦ではキャリア最高のパフォーマンスを見せ、アイルランドの英雄を6ラウンドでストップしてみせました。

24歳の挑戦者もリオデジャネイロ2016の56㎏級で銀メダル、ブロ転向後も16連勝、この試合で2階級制覇を狙っています。

ともにトップランク傘下ですが、スティーブンソンは虎の子ホープのAサイド、大きな期待をかけられずに伊藤を番狂わせで下した王者はBサイド。

そんな事情も反映して、オッズは王者が2/9(5.5倍)でunderdog、挑戦者が1/8(1.125倍)と明白にfavorite都なっています。

心情的には伊藤に勝ったヘリングを応援します。番狂わせのチャンスは充分あるはずです。

トップランクが温室栽培中のFearlessは122ポンドでも決定力に欠け、130ポンドではさらに非力に見えます。

ただ、ヘリングもけしてパワーはないのが心配です。

へリングの渾名はSemper Fi。海兵隊の信念を表す言葉で意味は「常に忠誠を」。誠実に任務を遂行するように戦い続けてきたへリングにピッタリです。

ヘリング(身長178㎝/183㎝)とスティーブンソン(170㎝/173㎝)とフレームの差は大きく、ヘリングにとっては前戦のフランプトンと同じような鮮やかなミゼットハンターぶりを発揮出来るか?

試合を生中継するESPNの解説者ティム・ブラッドリーは「距離の戦いになる」と、両者のスタイルから当たり前のキーポイントを挙げてくれています。

ある意味、それしか言えません。スティーブンソンには、マニー・パッキャオのように長距離を踏み込み放つ大砲を撃つ技術も勇気もありません。スピードを生かして距離を潰すことに集中するだけです。

へリングも、クロスレンジに持ち込まれてからフューリーのように多彩な角度からショートをつなぐ相手の土俵でも戦う技巧はありません。バリアを破られたら、ジ・エンドです。

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