井上尚弥が12月に防衛戦を行うと、大橋秀行会長が語りました。

来年4月には、バンタム級の残り2つのストラップを持つ対立王者との団体統一戦も予定しているそうです。

いずれも国内。米国開催では放映権料も含めて持ち出しが大き過ぎるので、賢明な決断です。
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12月の相手は誰になるのか?

来年4月までジョンリール・カシメロとノニト・ドネアはベルトをキープ出来ているのか、それとも新王者との対決になるのか?

対戦相手が誰になるのか、まだ見えてきませんが、いずれにしても現在のバンタム級シーンで目ぼしい名前は見当たりません。

4団体完全統一、全てのベルトをコレクションし、Undisputed Championになることは王者乱立の現代に生きるボクサーにとって大きな存在証明、目標の一つです。

もう一つの大きな存在証明、目標はタイトルにこだわらないビッグマッチ路線、いわゆる〝パッキャオの流儀〟です。

欧米の軽量級には本物のビッグネームは存在しない、ゆえに彼の地では軽量級のメガファイトもありえない、という悲しい現実の前にした井上にパッキャオ路線は考えられません。

パッキャオ路線とは、ビッグネームを求めて人気階級へと突撃、駆け上がる道ですから、井上の指向とは全く正反対になります。

日本でバンタム級を完全統一したあと、ジュニアフェザー級は上げるなら、米国目線のビッグファイトは望むべくも無いものの、バンタム級よりも遥かに興味深いタレントが揃っています。

商業的に考えると、WBA/IBF王者ムロジョン・アフマダリエフへの挑戦なら日本、WBOのスティーブ・フルトンでも日本でしょう。

WBCのブランドン・フィゲロアだと米国もありですが、「ルイス・ネリを沈めた男」との対決は日本でこそ物語性が高まり、興行的にも日本開催の方が大きくなります。とはいえ、フィゲロア陣営は報酬をフッかけてくるでしょう。

いずれにしても、トップランクとは次の更新で手を切るべきです。更新時期でなくても、違約金の金額によっては手を切るべきです。

米国で需要の無いバンタム級で「防衛を重ねていけば天文学的数字になる」と欺瞞の背伸びさせても、いつかバレるだけです。

もう、ほとんどバレてますが。

バンタム級の延長上にウェルター級やヘビー級のようなメガファイトは存在しません。
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そして、村田諒太。

村田は正真正銘の人気階級、ミドル級が戦場ですが、それゆえに大物とのマッチメイクが思うように進みません。

12月神戸でゲンナディ・ゴロフキンとの団体統一戦、と複数の海外メディアが報じたものの、10月下旬になっても続報はなし。

最後にリングに登場したのは2019年12月のスティーブン・バトラー戦。もう丸2年が経とうとしています。

世界的なビッグネームが存在しない井上に対して、村田の標的ははっきりしています。

ゴロフキンとカネロ・アルバレス 。

2人と契約するDAZNが、収益の見込めない村田戦に何色を示していると言われています。

DAZNが独占生中継したとして、日本での新規加入者に大きな期待は出来ません。


井上尚弥と村田諒太。日本を代表する2人のキャリアは大切な時期に差し掛かっています。

にもかかわらず、日本のスポーツファンの注目度、熱気は冷めてきていると感じるのは気のせいでしょうか。

バンタム級は米国で関心が低い不人気階級だと多くの人が気づいてしまい、人気のミドル級で本物のビッグネームを日本に引っ張り込むことが至難の業であることも思い知らされました。

ラスベガスでバンタム級のメガファイトなど、過去にも現在も、そしておそらく未来でも起こりえません。

さまざまな利権が絡むミドル級のスーパースターを日本のリングに引きずりあげるのも、ミッション・インポッシブルです。

村田はもちろん、井上もここまで試合のベースが落ちるとノンタイトルの調整試合を挟んでも良いと思うのですが、調整やモチベーションなどあらゆる意味で、現代では難しいのかもしれません。

年末の神戸で、村田と井上の試合が見れたら最高なのですが…。