カテゴリ: 世界最強の女

No One's Talking About Valdez-Stevenson; A Great Fight But Taylor-Serrano Is A Moment In Time.

「バルデスvsスティーブンソン」は誰も話題にしていない。良いマッチアップだが、世界の興味は「テイラーvsセラノ」で一杯だ。

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この史上最大の女子ボクシングをプロモートするエディ・ハーンの言葉とはいえ、バルデスvsスティーブンソンを配信するESPNですらテイラーvsセラノの記事に溢れ、同じ4月30日(現地時間)に行われる男子の130ポンド最強決定戦は完全に脇役。

欧米メディアの取り上げ方という点では、先週の「タイソン・フューリーvsディリアン・ホワイト」をも大きく上回っています。
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取引開始の鐘がゴングにしか見えないのは私だけではないでしょう。

2月にはテイラーとセラノは、ニューヨーク証券取引所のバルコニーに立ち鐘つき式を行い、このイベントがニューヨークにとってどれほど大きいものかを見せつけました。
昨日は、ハーンとジェイク・ポールが、それぞれプロモートするファイターに100万ドルをベットすると発表するなど、連日話題を提供。

女子ライト級Undisputed Champion(リング誌/WBA/WBC/IBF/WBO完全統一王者) テイラーとセラノとセラノの一戦は、ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンのメインイベントです。

リング誌PFPではテイラーが1位、セラノが3位(2位はクラレッサ・シールズ)。

女子ボクシングは男子と比較して人気が低いだけでなく、MMAとの比較でも劣り、プロ格闘技でもNo.1ではない存在に甘んじています。

女子7階級制覇のセラノや、五輪2大会連続金メダルのシールズですらもMMAの試合を経験している〝苦労人〟。

しかし、テイラーはサッカーでU-17、U-20のアイルランド代表、09年まで女子A代表の司令塔を務めた国民的英雄。

12歳から始めたボクシングではロンドン2012の60㎏級で金メダル、2016リオデジャネイロで2連覇を阻まれてプロ転向すると、現在まで20戦全勝6KO。
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オッズは僅差ですが、人気とPFPで下回るセラノが8/11(1.73倍)でフェイバリット、テイラーが6/5(2.2倍)でアンダードッグ(ウィリアム・ヒル)。

リング誌の専門家予想はテイラー勝利11人、セラノ6人、ドロー2人とアイルランドのスーパーヒロインがリード。

「シュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハーンズ第1戦のような歴史的な名勝負になると、女子ボクシングのステイタスが一気に変わる」(ESPN)という期待に応えるような展開になれば面白いのですが…果たして!?
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まだBoxRecには反映されていませんが、WBAフライ級王者の藤岡奈穂子が、WBC王者マーレン・エスパーザとの統一戦を行います。

ご存知の通り、藤岡はストロー→ジュニアバンタム→バンタム→フライ→ジュニアフライの順で5階級制覇、日本歴代最多の階級制覇を達成したレジェンド。 

昨年7月に、ゴールデンボーイ・プロモーションズ主催のヒルベルト・ラミレスや〝Jo Jo〟ディアスが登場するビッグファイトのアンダーカードで勝利したことでスポットライトが当たった藤岡。

アメリカンドリームの尻尾を掴みました。

先日も書きましたが、もはや世界戦でも地上波生放送されないボクシング冬の時代、村田諒太や井上尚弥などほんの一握りのスターを例外に、海外に呼ばれる方がファイトマネーが高いという状況が出来上がっています。

スター手前の男子ボクサー以上に、女子も「米国の方がファイトマネーが高い」(藤岡)。

村田や井上のような100万ドルファイターを背負える市場は日本にしかありませんが、木村翔なら中国、藤岡なら米国のように日本では1万ドル稼げるかどうかの〝スター未満〟や、女子は海外で名前を挙げる道が開けているのです。

他のスポーツではありえない、非常に興味深い、そして悲哀に満ちたパラドクスです。

才能豊かでプロテクトされたスターは潤沢な内需に支えられ、そうではない〝未満〟や女子は出稼ぎの方が魅力的。

そもそも潤沢な内需などないフィリピンとは市場構造が全く違いますから、日本からも〝パッキャオ〟が生まれるかもしれないという期待は早計です。

村田や井上のような大将は国内にとどまり、足軽が世界に打って出るというのが、現在の日本のプロボクシングの構造なのです。
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仕方がありません。潤沢な内需は、才能豊かなスターに集中するのは当然です。

そして、木村や藤岡が「海外の方が報酬が高い」というのも、彼らのレベルの話です。

ゲンナジー・ゴロフキンと戦い、カネロ・アルバレスの口からも名前が出る村田諒太は別格にしても、英米で大きな需要が全く期待できないバンタム級であるがために、その才能の受け皿が日本にしかない井上尚弥のポジションは難しく、そして悲しい、悲しい、悲しいです。

そもそも、バンタム級あたりでは、自分よりも遥かに恵まれない、ずっとずっと貧乏な選手を叩きのめすしかないのですから。
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80年代に世界のボクシングに惹き込まれ、その「世界」が日本やアジアとは無縁であることに幻滅したときに、マニー・パッキャオが現れました。

私にとって「世界のボクシング」とは、80年代の「誰がマービン・ハグラーに勝てるのか?」というミドル級ウォーズであり、00年代の「マニー・パッキャオはどこまで登り詰めるのか?」に凝縮することができます。

私は、ハグラーのような「絶対的な強さ」も、パッキャオの「無限の勇気」とも対極の、小賢しい生き方しかできませんでした。

だから、私は、そんな彼らに恋い焦がれたのです。

ボクシングファンはパッキャオのことなんてもう忘れているでしょうが、私はもう、強烈病的発作的なパッキャオ・ロスに苛まれています。
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先日、サンディエゴでマニー・パッキャオJr.がアマチュアの試合でデビューしました。パッキャオ関連のニュースは今でもボクシング専門ニュースでは、たびたび目にすることができます。

ジュニアに父親以上の才能があったとしても、そして父親以上の業績を残したとしても、私にはもう熱狂することはできません。

ジュニアは最初からAサイド。それも超Aサイド。私を耽溺させた父親とは真逆のコーナーのリングに上がるのですから。
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長女と同い年の彼女を、ずっと応援してきました。

サッカー選手だった頃の勇姿を見て、北海道という特別な環境はあるにしても「こんな才能を(これから人気が爆発するかもしれない)女子サッカーから(マイナースポーツの)スケートに、よく引っ張り込めたな」と、感じたのをおぼえています。

プライムタイムで迎えた、今回のオリンピック。

彼女の中には、いろんな思いがあったでしょうが「個人種目の金メダル」は、きっと自分に課した使命だったはずです。

金メダルを獲らなければ〝埒があかない〟ことが、彼女にはありました。

大本命の1500mで悔しい銀メダル、専門外の500mで嬉しい銀メダル。…とんでもない偉業ですが、やっぱり、金メダルが獲れませんでした。



5種目を戦った今大会。

二連覇がかかった団体追い抜きは、まさかのアクシデントで涙、涙の銀メダル。

普通に考えたら、一つの大会で三つの種目で銀メダル。つまり、三種目で世界2位だなんて、誰がどう考えたってバケモンです。

そんなバケモンでも、肉体的にも精神的にも疲弊し切ってスタートラインに着いた最終種目。
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ずっとテレビをつけっぱなしの会社で、観てました。

「めっちゃ疲れてるやん」と心配する馬鹿者どもを「1500と500で世界2位なんだから、1000は当たり前に金メダルじゃ!」と叱責しながらも、彼女の表情を見ながら、心の中では「正直、かなり厳しいなあ」と感じていました。

それでも、メダルなんて関係なくても、最後の力を振り絞って、堂々と戦い抜く高木美帆の姿に感動するんだろうなあと、穏やかな期待に浸りながら、じっとテレビを見つめていました。



まあ、それにしても、すごい人です。



どうして、あんなことが、出来るのか、全くわかりません。理解不能です。


「正直、体の方が限界がきていて、疲労感というよりかは、体の中の方が、内臓とかギリギリのところがあった。無事に走り切れてよかったなと思います」(高木)…ですって。



「だから、ゆうたやろ!500と1500で銀の人が、1000で金を獲るんは、誰でもわかる理屈や。この会社、ほんまにアホだらけやなあ」と、誰にいう感じでもなく吐き出しました。


久しぶりに泣きました。


高木美帆、その物腰や話し方、人間の雰囲気。

つまりその人となりが、やってることと、あまりにもギャップが、ありまくりです。もっと言えばルックスまでもが、やってることは鬼の所業なのに、かけ離れすぎています。

落合博満やイチロー、中田英寿らは、そのギャップがほとんどありませんでした。



大谷翔平もそうですが、ギャップありまくりの〝ゆとり世代の鬼の所業〟は、気持ちいいです。




そして。高木美帆の「これで、みんなに、ありがとうって言えます」という言葉が、胸に突き刺さりました。

あれほどの才能です。

彼女に、多くの人が惚れ込んで、サポートを受けて、たくさんの応援を背にして、彼女は素晴らしい結果を出して応えてきました。

彼女は、そんなサポート、応援に「ありがとう」と何度も何度も感謝の言葉を返してきたはずです。

それなのに「これで、みんなに、ありがとうって言えます」と、安堵して笑ったのです。


多くの支援・応援に「ありがとう」とお礼するのは当たり前です。彼女も、何度も「ありがとう」と口にしてきたでしょう。

しかし、彼女はきっと、ずっと、ずっと「本当のありがとう」を言いたかったんです。



世界最強のアスリートである彼女にとっての「本当のありがとう」は、言葉であるはずもなく「結果」でした。

私たちは、彼女から、その「結果」も十分すぎるほど与えてもらいました。

それでも、高木美帆にとっての「本当のありがとう」は、私たちが十分すぎると思ったものではありませんでした。

なんて律儀な27歳でしょうか。

高木美帆の「本当のありがとう」は、金メダルでしか表現できないと、彼女が勝手に決め付けていたのです。

それでなければ、高木美帆というアスリートの〝埒〟があかなかったのです。




私は「スポーツには筋書きなどない、物語も要らない。本当に強いやつが勝つ、それだけ」だと、思います。

しかし、今日の高木を見て「筋書きがあるかように、物語が流れながれて、本当に強いやつが勝つ」ってのが、最高に感動するのを、あらためて思い知らされました。




通算7個のメダルは、夏冬通じて日本人女子最多だそうですが、ど〜でもいいです、そんなの。


個人的には、余裕の国民栄誉賞ですが、よくよく考えると、彼女には不似合いな気がしてきました。





なにはともあれ、見た目は愛くるしいのに、やってることは鬼、…高木美帆さん、最強です!
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22:00~【スピードスケート】

出場予定:女子500m 小平奈緒、高木美帆、郷亜里砂。

高木美帆、自己ベストの37秒12を叩き出して暫定1位!





高木、銀メダル!お見事です!!!

郷は15位、小平は17位。

小平がレースを終えたのを見たイ・サンファが泣いていたのも印象的でした。



それにしても、金のエリン・ジャクソン。見るからに速そうで、実際速かった…。 

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オリンピックには魔物が棲んでいる。

大きな舞台に、魔物が棲んでいるのは当たり前です。

しかし、これほどオリンピックの女神から嫌われたアスリートは見たことがありません。

どうして、オリンピックは彼女をここまで残酷な目に遭わせるのか。 

2014年のソチ五輪から、ずっと、ずっと不思議に思っていました。

そして、今日のスキージャンプ混合団体戦。

1回目で大ジャンプを飛んだ高梨。

しかし、まさか、まさか、スーツの規定違反で失格。

それでも、2回目。K点越えの素晴らしいジャンプを見せてくれました。普通なら、飛べません。

どんなスポーツでも、本物の強さが発揮される状況は同じです。

打ちのめされたとき、傷つき倒されたとき、そこからどう立ち上がるのか。

高梨沙羅は、まともな人間じゃない。怪物です。

そりゃ、オリンピックの女神が妬むはずです。

敗れざる者、なんて安易な言葉で片付けるのも失礼な、10年以上もの長きにわたって世界のトップで勝利を重ねてきた小さな巨人。

スポーツという小さな世界の卑小なルールに照らせば、今日の高梨は確かに敗者なのかもしれません。

しかし、綺麗事でもなんでもなく、今日の高梨、正確には2回目も大ジャンプを飛んだ高梨は、どう見ても、どう考えても、敗者ではありません。
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2021年は、クラレッサ・シールズにとって失われた365日だったように見えるかもしれない。

男女通じて史上唯一の五輪2連覇(ロンドン2012〜リオデジャネイロ2016:いずれもミドル級) を成し遂げた彼女は、3月にマリエ・イブ・ディケアーに勝利してジュニアミドル級タイトルを完全コレクション。

ミドル級に続いてジュニアミドル級でもUndisputed Championに就いたのは、Four-Belt Eraでは男女通じて史上初の完全2階級制覇。

男子よりも歴史がない。男子よりも層が薄い。男子よりも注目度や報酬が低いから、選手レベルも低い。男子よりも試合が面白くない…だから、シールズの記録は大したことがない。

そう考えている人は、間違いなく彼女のキャリアを知らず、彼女の試合も見たことがないのだろう。 

この偉業は、五輪2連覇のあと、プロでわずか11戦で成し遂げられたのだ。五輪2連覇は簡単なことか?プロで完全2階級制覇はレベルが低いことか?

そして、彼女の試合は男子よりもアクションが豊富で、おそらくテクニックでも上だ。

しかし、米国ボクシング界は彼女にその実力に見合う評価を全く与えようとはしなかった。

「フロイド・メイウェザーならノックアウトできる」「ゲンナディ・ゴロフキンにも勝てる」。なんとか世間の耳目を引こうとするT-Rexの咆哮は虚しく響くだけだった。
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もし、彼女が男性なら、正当な評価を得てリングの中で世界中の尊敬と注目を浴びていただろう。

しかし、現実はそうではなかった。

だから…彼女はリングを出て、なんと鉄網のケージの中に入った。

6月にはブリットニー・エルキンを破り、総合格闘技デビュー。4カ月後に再びケージに入ったが、アビゲイル・モンテスにスプリットデジションで敗れた。

「MMAなんて無謀な挑戦。キャリアに傷がついた」という批判もあったが、世界は彼女の勇気をずっと見ていた。 

11月、英国のSky Sports&Boxxerがシールズと大型契約を締結したのだ。

“I knew that I would get paid a million dollars in boxing some way, somehow. And now we’re here.” 
 
「私は不当な扱いを受けていたわけじゃない。私は仕事相手として単純な人間。あなたも約束を守り、私も約束を守る、そこがスタート地点。自分の商品価値には自信を持っていたから、いつか7桁(100万ドル単位)の報酬を手にすることが出来ると信じていた」。

この場所に辿り着くまで、26歳のシールズは臥薪嘗胆の日々を送ってきた。

常識的には、2つの金メダルと、プロで2階級に渡って全てのベルトをコレクションした彼女がわざわざ米国を出る必要はない、と思うだろう。

ここ数年で、女子ボクシングの環境は大きく進歩したが、まだまだ先は長いということを思い知らされた。

シールズ本人は、米国ではなく英国、ヨーロッパが彼女に大きな契約書を持って歩み寄って来たことに驚きや戸惑いはなかった。

「私はHBOで戦い、Showtimeで戦い、DAZNで戦い、Fite TVで戦ってきた。ESPNとPremier Boxing Championsを除いて、あらゆるネットワークで戦ってきた。他の国での契約に迷うことはありえない。私はプロのファイターだから、最も有利で最高の条件を提示したSky Sports&Boxxerと契約するのは当たり前のこと」。

この契約は、1月29日に行われるシールズの完全統一ミドル級タイトルマッチ、エマ・コージン戦からキックオフする。そして、シールズがボクシングのリングで唯一敗れたサバンナ・マーシャル(中国河北省秦皇島市で行われた世界選手権の2回戦)とのメガファイトも包含されている。

「私のジョージ・フォアマンは、サバンナ・マーシャル。モハメド・アリにジョージ・フォアマンが必要だったように、私にはマーシャルが必要。ボクシングに絶対必要なのは、ライバル。さらに女子ボクシングが人気の英国では米国との決戦は特に盛り上がるから、ワクワクしている。英国に対して米国が一番強いということを見せつけることが出来たら最高」。

アリ対フレイジャーは史上最も有名なトリオロジーだったが、サバンナ戦は1戦限りの大勝負になるのか?と聞かれたT-Rexは「マーシャルを粉砕して、再戦を叫んだ彼女を返り討ちにするのもありだが、そうはならない。再戦の興味を失うような内容になるから」と圧倒的な自信を見せた。

「マーシャルを倒して 160ポンドのUndisputed Championに戻る。とりあえずはエマ・コージン戦。彼女は21勝11KO1分で、勢いの乗っている。素晴らしい試合になると思う」。
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「2021年は私にとって本当に良い年だった。私は24時間365日トレーニングを続けた。2階級で完全統一王者になり、MMAでも素晴らしい体験ができた。そしてボクシングに戻って、7桁の契約にサインしたばかり。来年には「LOLA2」(ロイ・ジョーンズJr.も本人役で出演するボクシング映画)も公開される。いくつかのスポンサーシップの契約も舞い込んでいる。2020年に比べたら本当に素晴らしい1年だった。ずっと我慢して、なんとかどうにか、今ここに辿り着いた。お楽しみはこれからだ」。
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街はすっかりクリスマスモードですが、偉大なカザフスタン人の来日が怪しくなった現実から、目を逸らそうとしています…。
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またまた、NHKの番組の話。

昨夜放送の「千鳥のスポーツ立志伝」。

ご登場は東京2020、この夏最も輝いたヒロインの入江聖奈です。

「おでこを打つことで相手の顔が跳ね上がるからポイントになりやすい」という、ダメージを与えるよりも3分3ラウンドでどれだけジャッジに好印象を与えるかを考え抜いていた入江。

以前から、主審への挨拶や注意を受けたときに深くお辞儀するのも反省の態度を強調するためだと語っていましたから、ジャッジの心象を意識したこの姿勢は技術も含めて徹底、一貫したものでした。

という話はさておき、気になったことがありました。

入江がボクシングを始めたきっかけは母親の漫画コレクションにあった「がんばれ元気」という有名なエピソードはまだしも、尊敬していたのは具志堅用高や勇利アルバチャコフだったという〝時間の歪み〟です。

2000年生まれ21歳の〝全米〟を泣かせたヒロインが90年代に活躍したアルバチャコフはもちろん、70年代の具志堅の勇姿をリアルタイムで見ていたわけがありません。

具志堅は入江が中学生のときに米子に来て、ボクシングを指導したと言いますが、幼少期にクジで嵐のクリアファイルが当たって「具志堅が良かった」と泣いた、小学生時代に尊敬する人・大好きな人を書く課題で「勇利アルバチャコフ」と筆記した話からは、もっと以前に〝何か〟があったように思われます。

どうして、長谷川穂積や西岡利晃ではなかったのか?あるいはマニー・パッキャオではなかったのか?

この夏、日本中に知れ渡ったように、対戦相手との空間を巧みに支配する世界最高のジャバーは独自の世界観を持っています。

きっと、彼女は時空を翔ることもできるのでしょう。

2000年生まれの入江が「がんばれ元気」に触発されたように、具志堅や勇利に憧れたのも、常人には分からない仕掛けがあったのかもしれません。

しかし、この番組の中で一番身を乗り出して聞いた入江の言葉は「ボクシングは大学で引退」とこれまでと変わらない方針を語った一方で「でも私、気まぐれだからわかりません」と、微妙な心境の変化を口にしたことでした。


そうか「大学で絶対引退」じゃないんだ…。

後世、女子プロボクシングを超メジャーにした入江聖奈が「東京2020で金メダリストだった」のはトリビアになってるかもしれません。

夢やお金のために、周囲がいろんなことを持ちかけ、囁いているのでしょう。

でも、正解はたった一つ。

入江が選んだ道が正解です。

ゆっくり決めたらいいのです。
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英国のSportsPro.がランキングする「50MM Athlete」(MMはMost Marketable=最も商業的価値の高い)で、大坂なおみが世界2位の評価を受けました。

アスリートの商業価値を測るニールセン等のメソッドを活用したこのランキングは、今回で12回目の発表。

昨年はライアン・ガルシアが12位、アンソニー・ジョシュア31位、タイソン・フューリー32位と「50MM Athlete」に3人のボクサーがランクインしています。
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タイム誌やCNNなど米国一般メディアはもちろん、英国やフランス、ドイツの大手メディアでも大きく取り上げられ続ける大坂は、世界目線では問答無用、もはや議論する余地もない日本史上最高アスリートです。

もちろん「世界からの注目」という点で大坂は史上最強ですが、日本国内を熱狂させたか?となると四大大会優勝経験ゼロの錦織圭にも及びません。

日本列島を熱狂させたという点では長嶋茂雄や力道山が双璧でしょうか。

さて、このランキング、ロンドン発にもかかわらず米国におもねったメンツが並んでいます。

1位はシモーン・バイルス(米国・女子体操)、2位が大坂、3位にアシュリン・ハリス(米国・女子サッカー)と女子アスリートがトップ3を独占。

そして4位がカネロ・アルバレス、つまり男子では1位。カネロが商業的に男子トップというのは、意外です。

昨年のフォーブス・アスリート長者番付ではランク外に落ちたカネロを圧倒したアンソニー・ジョシュアは、50位内に食い込めず75位。

ガーボンタ・デービスが89位に入ってるのを見つけた途端に怪しさが漂い始めますが、50MM Athlete=50位以内=の名前を見れば「商業的」という点からは妥当なランキングに見えます。

格闘技界からは、カネロに次いでコナー・マクレガーが56位。

50MM Athleteの競技ベル内訳をみると、50人中なんと女子サッカーが8人もランクイン。トップテンに送り込んだ3人はいずれも米国女子サッカーです。

こういうガチのスポーツセレブ・ランキングでは、昨夜激闘を繰り広げた井岡一翔や、井上尚弥はもちろん、村田諒太もお呼びじゃありません。

ランク外の大谷翔平は近い将来、来年にもトップ戦線に躍り出そうです。というか、来年はいきなり1位でも全く不思議じゃありません。フォープス長者番付でも1位になる日が近いでしょう。

欧米での関心が絶望的に低いボクシング軽量級の井岡と井上では、1000位まで発表しても完全圏外。欧米での商業的価値・需要はほとんどゼロなのですから仕方がありません。

特に日本人軽量級には、野球やサッカーのように米国や欧州に華やかな本場は存在しないのが現実です。




さて「商業価値」がモノサシということは、パックメイの評価はどうなるのか…?!2人が長者番付を圧倒した2015年の非常に興味深いanalysisは次回に。

100位までのリストはこちら↓
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スポーツに順位づけなどしてはいけない!みんな頑張ってるんだ!ましてや違うスポーツを比べるなんて全く意味がない!スポーツへの侮辱だ!

…なんて人はここで読むのをやめましょう。
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◉姚明=2002年のNBAドラフト全体1位でヒューストン・ロケッツに指名された身長229cm、体重141kgの「NBAの大巨人」。フロイド・メイウェザーが「アジア人だから過大評価されている」と嫉妬した背番号11はロケッツの永久欠番。

◉王建民=2006〜07年に2シーズン連続19勝のアジア最多勝をマークしたニューヨーク・ヤンキースのエース 。MLBで最も大きな爪痕を残したアジア人投手。シーズン19勝はまだしも、2シーズン合算38勝は不滅の大記録か?

◉イチロー=言わずと知れたアジア最高の安打製造機。MLBシーズン最多安打記録(262)、10年連続200安打、ゴールドグラブ賞。アジア初の一発殿堂も満票かどうかが焦点というグレート。

◉マニー・パッキャオ=ボクシング史上唯一無二の8階級制覇とリネラル王者5階級制覇を成し遂げた番狂わせメーカー。全盛期はフォーブスのアスリート長者番付の常連で、最高2位は、今年の大坂なおみの12位を大きく引き離すアジア史上トップ。。

◉蘇炳添=東京2020の100m準決勝で9秒83のアジア記録。決勝では6位に終わったものの、世界中が注目する種目で、もし金メダルならアジア最強アスリート?
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◉大坂なおみ=グランドスラム通算4勝、議論する余地のないアジア史上最強のテニスプレイヤー。フォーブスのアスリート長者番付12位は世界女子史上最高で、男子を含めても日本最高位。世界のメジャースポーツという観点では、文句無しのアジア最強アスリート。

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◉大谷翔平=ベーブ・ルースの記録を軽々と塗り替え続ける驚異の二刀流。今季は10勝50本塁打20盗塁を視野に入れている。世界的にはメジャースポーツとは逆立ちしても言えない野球だが、もし、27歳の彼にとって今季がキャリアハイでないとしたら…私たちは、さらに恐ろしい未来を楽しめることになる。


…岩手県のアンテナショップ・銀河ぷらざで買った「大谷翔平バージョン・アクエリアス」を、夏休みが終わりに近づきドンヨリしている近所の野球少年たちに配ったら大喜びしてくれました。

パッキャオのメガファイトではテカテビールの特別プリント版がPPV購入者にプレゼントされたりするのですが、今もあるのだろうか?ヨルデニス・ウガスもプリントされた缶ビール…よくよく考えると、貴重です。

酔っ払いながら書いてしまって、きっとビッグネームを失念してる気がします。

ラグビーとクリケットでスーパースターを輩出しているオセアニアとインドは抜きにして、思いつくアスリートがいたらご指摘ください。
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