いよいよ真打登場!ライト級、いえいえ、ボクシング史上をも代表するグレートの登場です。
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1972年6月26日 ロベルト・デュラン vs ケン・ブキャナン
ブキャナンvsラグナの第二戦で、アンダーカードに登場した20歳のパナマ人は、強豪ベニー・エレタスを66秒で屠っていた。
ブキャナンへの挑戦が決まっても、「同胞ラグナの敵討ち」という世間が期待するような殊勝な感情など、未来のグレートには寸分も無かった。
オッズは2−1でチャンピオン有利。今だから言えることだが「なんという大間違いのオッズなんだ!」。しかし、当時の世界は英国のテクニシャンが荒削りの若者を翻弄すると予想していた。
デュランは確かに荒削りだったが、その規格外の荒々しさはハリケーンのように王者を飲み込んだ。13ラウンド、デュランの痛烈なボディブローで、ブキャナンはKOされてしまう。
ブキャナン陣営は「ローブローだ」と反則勝ちを主張したが、主審のジョニー・ルビアンコは「みぞおちにヒットした有効なパンチ」と抗議を認めなかった。
しかし、確かに、誰の目にも有効打に見えたそれは、TVがスローモーションのリプレイを映し出すと、明らかなローブローだった。ボクシングの世界にはビデオチャレンジはない。ましてや1970年代のことだ。
そして、このデュランのローブローがたまたまレフェリーにも観客にも有効打に見えてしまったという、ブキャナンにとっての不運でなかったことは、その後のデュランの伝説的なキャリアが証明している。
完璧に細工されたものは、それがどんなものであっても美しい。それが、たとえダーティなテクニックだとしても、デュランが操るのは完全犯罪なのだ。
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ブキャナンvsラグナの第二戦で、アンダーカードに登場した20歳のパナマ人は、強豪ベニー・エレタスを66秒で屠っていた。
ブキャナンへの挑戦が決まっても、「同胞ラグナの敵討ち」という世間が期待するような殊勝な感情など、未来のグレートには寸分も無かった。
オッズは2−1でチャンピオン有利。今だから言えることだが「なんという大間違いのオッズなんだ!」。しかし、当時の世界は英国のテクニシャンが荒削りの若者を翻弄すると予想していた。
デュランは確かに荒削りだったが、その規格外の荒々しさはハリケーンのように王者を飲み込んだ。13ラウンド、デュランの痛烈なボディブローで、ブキャナンはKOされてしまう。
ブキャナン陣営は「ローブローだ」と反則勝ちを主張したが、主審のジョニー・ルビアンコは「みぞおちにヒットした有効なパンチ」と抗議を認めなかった。
しかし、確かに、誰の目にも有効打に見えたそれは、TVがスローモーションのリプレイを映し出すと、明らかなローブローだった。ボクシングの世界にはビデオチャレンジはない。ましてや1970年代のことだ。
そして、このデュランのローブローがたまたまレフェリーにも観客にも有効打に見えてしまったという、ブキャナンにとっての不運でなかったことは、その後のデュランの伝説的なキャリアが証明している。
完璧に細工されたものは、それがどんなものであっても美しい。それが、たとえダーティなテクニックだとしても、デュランが操るのは完全犯罪なのだ。
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