ボクシングシーンが今朝アップしたBetter late than never: A complete history of come-from-behind, last-round KOsを抄訳。

◾️◾️◾️◾️◾️先週木曜日、東京でWBCフライ級王者寺地拳四朗が〝連勝記録〟を伸ばした。
といっても彼の連勝(7)やタイトル防衛(6)記録ではない。
拳四朗がWBA王者ユーリ阿久井政悟を12ラウンド1分31秒でストップした瞬間、「世界戦での最終回の逆転KO」が4年連続に伸ばしたのだ。
この4年、2022年(WBAセカンド・フェザー級:リー・ウッドvsマイケル・コンラン)、2023年(WBCジュニアライト級:オシャキー・フォスターvsエドュアルド・エルナンデス)、2024年(WBAフェザー級決定戦:レイモンド・フォード・オタベク・コルマトフ)、そして拳四朗vsユーリと、最終回まで採点でリードされていたファイターが逆転KOで試合をひっくり返した。
グローブルールが始まってから1973年まで、たった1回(Undisputed ミドル級:ジェイク・ラモッタ vsローラン・ドートゥイユ)しか起きていなかった「最終回逆転KO」。
ところが、1974年から1999年までの四半世紀では6回も引き起こされた。2000年から2021年までも5回。
そして、2022年からは37ヶ月で4回。
このトリックの最大のタネあかしは「タイトルの増殖」だ。タイトルが数えきれないほど増えた現代では、何もかもが自由自在。
グローブルール黎明期ではラウンド無制限のケースもあり、そもそも「最終回」が存在しなかった。あるいは、最終回がセットされていても採点が公開されない試合が多かった時代では「逆転KO」だったのかどうかわからなかった。◾️◾️◾️◾️◾️

記事では、過去16回の試合が紹介、独断と偏見で5試合をピックアップします。
①1974年6月4日:輪島功一vsオスカー・アルバラード
14ラウンドまでのスコアは67−65*2/66−67で輪島。
セコンドは両目が塞がり、鼻と耳から出血していた輪島を最終回に送り出すべきではなかった。すこあこそ僅差でリードしていたものの、輪島の惨敗。
驚くべきは7ヶ月後に輪島がリベンジを果たしたことです。
②1990年3月17日:フリオ・セサール・チャベスvsメルドリック・テイラー
チャベスから見て101-108/102-107/105-104。
「残り2秒」を残して「主審(リチャード・スティール)が試合を止めた」というよりも、チャベスが68戦全勝の大記録を更新中だったことも大きな議論を呼ぶ火種になりました。
③1992年6月7日:ウンベルト・ゴンサレスvs金光善
チキータから見たスコアは103−105*2/103−104。
ソウル五輪フライ級金メダリストがチキータを母国のリングに引っ張り上げたソウルのメガファイト。
契約金1億5000万ウォン(当時の為替で2500万円)でプロ転向した金は正真正銘のエリートアマ、そしてチキータも正真正銘の叩き上げ。
最終回に倒しにかかるメキシコ人に、真っ向勝負の打撃戦で応じた金は見事でしたが…。
④2000年9月1日:ディンガン・トベラvsグレン・キャトリー
ライト級でオルズベック・ナザロフに完敗してタイトルを失ってから7年、トベラが挑んだのは5階級も上のスーパーミドル級。
マニー・パッキャオもびっくりの階級またぎを、100−108/103−105/104−104からの逆転KO。単なる「最終回逆転KO」以上に、5階級上のスーパーミドル級を攻め落としたことに驚きました。
⑤2025年3月13日:寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟
この試合を外すわけにはいきません。
大方の予想を覆すユーリの大健闘。
105-104*2/103-106、2者に支持されて最終回に臨んだユーリは、拳四朗の嵐の連打に巻き込まれて主審にストップされてしまいます。
海外では「ストップが早い」「主審の判断は最悪」という論調でしたが、日本のボクシングファンの多くは中村勝彦の判断に納得。
素晴らしい試合でした。

◾️◾️◾️◾️◾️先週木曜日、東京でWBCフライ級王者寺地拳四朗が〝連勝記録〟を伸ばした。
といっても彼の連勝(7)やタイトル防衛(6)記録ではない。
拳四朗がWBA王者ユーリ阿久井政悟を12ラウンド1分31秒でストップした瞬間、「世界戦での最終回の逆転KO」が4年連続に伸ばしたのだ。
この4年、2022年(WBAセカンド・フェザー級:リー・ウッドvsマイケル・コンラン)、2023年(WBCジュニアライト級:オシャキー・フォスターvsエドュアルド・エルナンデス)、2024年(WBAフェザー級決定戦:レイモンド・フォード・オタベク・コルマトフ)、そして拳四朗vsユーリと、最終回まで採点でリードされていたファイターが逆転KOで試合をひっくり返した。
グローブルールが始まってから1973年まで、たった1回(Undisputed ミドル級:ジェイク・ラモッタ vsローラン・ドートゥイユ)しか起きていなかった「最終回逆転KO」。
ところが、1974年から1999年までの四半世紀では6回も引き起こされた。2000年から2021年までも5回。
そして、2022年からは37ヶ月で4回。
And with belts now available on every street corner, that naturally means a greater quantity of vulnerable fighters finding their way into title opportunities.〜〝世界王者〟のベルトは街角のどこでも手に入る時代だ。わかりやすくいうととんでもなく弱いファイターがタイトルにからんでいるということだ。
このトリックの最大のタネあかしは「タイトルの増殖」だ。タイトルが数えきれないほど増えた現代では、何もかもが自由自在。
グローブルール黎明期ではラウンド無制限のケースもあり、そもそも「最終回」が存在しなかった。あるいは、最終回がセットされていても採点が公開されない試合が多かった時代では「逆転KO」だったのかどうかわからなかった。◾️◾️◾️◾️◾️

記事では、過去16回の試合が紹介、独断と偏見で5試合をピックアップします。
①1974年6月4日:輪島功一vsオスカー・アルバラード
14ラウンドまでのスコアは67−65*2/66−67で輪島。
セコンドは両目が塞がり、鼻と耳から出血していた輪島を最終回に送り出すべきではなかった。すこあこそ僅差でリードしていたものの、輪島の惨敗。
驚くべきは7ヶ月後に輪島がリベンジを果たしたことです。
②1990年3月17日:フリオ・セサール・チャベスvsメルドリック・テイラー
チャベスから見て101-108/102-107/105-104。
「残り2秒」を残して「主審(リチャード・スティール)が試合を止めた」というよりも、チャベスが68戦全勝の大記録を更新中だったことも大きな議論を呼ぶ火種になりました。
③1992年6月7日:ウンベルト・ゴンサレスvs金光善
チキータから見たスコアは103−105*2/103−104。
ソウル五輪フライ級金メダリストがチキータを母国のリングに引っ張り上げたソウルのメガファイト。
契約金1億5000万ウォン(当時の為替で2500万円)でプロ転向した金は正真正銘のエリートアマ、そしてチキータも正真正銘の叩き上げ。
最終回に倒しにかかるメキシコ人に、真っ向勝負の打撃戦で応じた金は見事でしたが…。
④2000年9月1日:ディンガン・トベラvsグレン・キャトリー
ライト級でオルズベック・ナザロフに完敗してタイトルを失ってから7年、トベラが挑んだのは5階級も上のスーパーミドル級。
マニー・パッキャオもびっくりの階級またぎを、100−108/103−105/104−104からの逆転KO。単なる「最終回逆転KO」以上に、5階級上のスーパーミドル級を攻め落としたことに驚きました。
⑤2025年3月13日:寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟
この試合を外すわけにはいきません。
大方の予想を覆すユーリの大健闘。
105-104*2/103-106、2者に支持されて最終回に臨んだユーリは、拳四朗の嵐の連打に巻き込まれて主審にストップされてしまいます。
海外では「ストップが早い」「主審の判断は最悪」という論調でしたが、日本のボクシングファンの多くは中村勝彦の判断に納得。
素晴らしい試合でした。
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