「パウンド・フォー・パウンド(1パウンドあたりの強さ)」。
つまり体重同一時ならどちらが優れたボクサーなのかを妄想する、お遊びです。
19世紀の半ばまでの無差別級時代に、軽量・小柄ながらも大きな選手と戦うファイターに活躍の場をひろげようと、従来の無差別級はヘビー級と呼び,そして新たに軽量(ライト)級が生まれました。
このとき、すでにPFPの概念は芽吹いていたといえます。もちろん、その根底にあったのは「無差別級が一番強い」という絶対真理。
階級制とは小さなファイターへの「救済措置」であり、PFPの本質は「弱者の言い訳」です。
PFPが専門家や一部のマニアの間に広がったのは1950年代。シュガー・レイ・ロビンソンを讃えるツールとして「もしロビンソンが大きな体格に恵まれていたなら、絶大な人気と社会的ステイタスを誇るロッキー・マルシアノよりも強かった」とPFPが使われました。
現代ボクシングの礎を築いたロビンソンの業績が偉大であることに何ら変わりませんが、PFPという言葉はすなわち弱者の言い訳、現実にマルシアノと拳を交えたら何が起こっていたかは誰もがわかっていました。
そして、当時は地球上に8人しかチャンピオンが存在しなかったオリジナル8の時代。PFPランキングなど、よほど酔狂なマニアでも思いつきませんでした。
再び、PFPが脚光を浴びるのは1980年代のことです。モハメド・アリの引退によって、危機的状況に瀕していたボクシング界。
アリの後継者はもちろん、強力な磁力を持つヘビー級ファイターも見当たらず、カリスマ性のあるファイターはウエルター級のシュガー・レイ・レナードだけ。
しかし、そんな状況でもレナードの前にはウィルフレド・ベニテス、ロベルト・デュラン、トーマス・ハーンズ…錚々たるライバルが待ち構えていました。
必要なのは「ウェルター級が最高」という〝詭弁〟の裏付け。ここでもPFPが活用され、レナードやデュラン、ハーンズらが居並ぶランキングが形成されたのです。
リング誌が1980年からスタートしたBEST FIGHTER POLL は、その代表格でした。
そして、1990年にはリング誌が毎月PFPを発表、2010年頃には現在のネット版PFPが登場、年に何度も何度もシャッフルされるようになります。
多くのメディアが独自に発表しているPFPですが、興行に深く関わるサウジアラビアの総合娯楽庁に完全買収されたリング誌(それ以前もゴールデンボーイ、ソプロモーションズの子会社で自由な発言が抑制されていたのは間違いありません)、トップランクと業務提携しているESPNのPFPには何らかのバイアス、忖度が働いていても不思議ではなく、両メディアの記者も参加するTransnational Boxing Rankings Boardが最も自由な意見が集約されたPFPランキングといえるでしょう。

この3つの〝メジャー〟が作ったPFPランキングの現状は以下の通り。
【Transnational Boxing Rankings Board】
①オレクサンデル・ウシク
②井上尚弥
③テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥ジェシー・ロドリゲス
⑦寺地拳四朗
⑧カネロ・アルバレス
⑨テオフィモ・ロペス
⑩中谷潤人
【ESPN】
①オレクサンデル・ウシク
②T 井上尚弥
②T テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥カネロ・アルバレス
⑦ジェシー・ロドリゲス
⑧デビッド・ベナビデス
⑨中谷潤人
⑩シャクール・スティーブンソン
※井上とクロフォードは同得票で2位タイ。
【The RING magazine】
①オレクサンデル・ウシク
②井上尚弥
③テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥ジェシー・ロドリゲス
⑦カネロ・アルバレス
⑧中谷潤人
⑨デビン・ヘイニー
⑩寺地拳四朗
現在、井上尚弥と中谷潤人、寺地拳四朗が大手3つのランキングでリストアップされています。

弱者の言い訳、ヘビー級へのジェラシーであるPFPがヘビー級に冷淡で中軽量級に寄り添うのは当然の帰結。これからも、軽量級天国の日本から優れたファイターがランキングを賑わせるでしょう。
日本人ボクサーが、10傑の過半数を超えることが現実味を帯びる段階に入っています。
ストロー級にはリング誌/WBA/WBO王者のオスカー・コラーゾがPFPの玄関口を回遊、ジュニアバンタム級ではWBC王者ジェシー〝バム〟ロドリゲスがすでにPFPランキングにクサビを打ち込んでいます。
この2人に重岡銀仁朗・優大、井岡一翔…etc. …
日本人ファイターが勝利を収めるようならPFP入りは確実。
すでにPFP入りの経験がある井岡については、5月に予定されているフェルナンド・マルチネス戦で印象に残る勝利を収めると、PFP復帰は十分あり得ます。
4団体を日本人が独占しているバンタム級でも団体統一、リング誌王者が現れるとPFP10傑は濃厚。
あらゆるメディアのPFPランキングで、すでに2〜3割を占めている日の丸ファイターがさらに侵略を進めて過半数を獲る、そんな日が近い将来に訪れたとしても、誰も驚かないでしょう。
個人的にはコラーゾとバム、この2人をストップして、いきなり上位評価を受ける日本人ファイターの登場を待ちたいです!
つまり体重同一時ならどちらが優れたボクサーなのかを妄想する、お遊びです。
19世紀の半ばまでの無差別級時代に、軽量・小柄ながらも大きな選手と戦うファイターに活躍の場をひろげようと、従来の無差別級はヘビー級と呼び,そして新たに軽量(ライト)級が生まれました。
このとき、すでにPFPの概念は芽吹いていたといえます。もちろん、その根底にあったのは「無差別級が一番強い」という絶対真理。
階級制とは小さなファイターへの「救済措置」であり、PFPの本質は「弱者の言い訳」です。
PFPが専門家や一部のマニアの間に広がったのは1950年代。シュガー・レイ・ロビンソンを讃えるツールとして「もしロビンソンが大きな体格に恵まれていたなら、絶大な人気と社会的ステイタスを誇るロッキー・マルシアノよりも強かった」とPFPが使われました。
現代ボクシングの礎を築いたロビンソンの業績が偉大であることに何ら変わりませんが、PFPという言葉はすなわち弱者の言い訳、現実にマルシアノと拳を交えたら何が起こっていたかは誰もがわかっていました。
そして、当時は地球上に8人しかチャンピオンが存在しなかったオリジナル8の時代。PFPランキングなど、よほど酔狂なマニアでも思いつきませんでした。
再び、PFPが脚光を浴びるのは1980年代のことです。モハメド・アリの引退によって、危機的状況に瀕していたボクシング界。
アリの後継者はもちろん、強力な磁力を持つヘビー級ファイターも見当たらず、カリスマ性のあるファイターはウエルター級のシュガー・レイ・レナードだけ。
しかし、そんな状況でもレナードの前にはウィルフレド・ベニテス、ロベルト・デュラン、トーマス・ハーンズ…錚々たるライバルが待ち構えていました。
必要なのは「ウェルター級が最高」という〝詭弁〟の裏付け。ここでもPFPが活用され、レナードやデュラン、ハーンズらが居並ぶランキングが形成されたのです。
リング誌が1980年からスタートしたBEST FIGHTER POLL は、その代表格でした。
そして、1990年にはリング誌が毎月PFPを発表、2010年頃には現在のネット版PFPが登場、年に何度も何度もシャッフルされるようになります。
多くのメディアが独自に発表しているPFPですが、興行に深く関わるサウジアラビアの総合娯楽庁に完全買収されたリング誌(それ以前もゴールデンボーイ、ソプロモーションズの子会社で自由な発言が抑制されていたのは間違いありません)、トップランクと業務提携しているESPNのPFPには何らかのバイアス、忖度が働いていても不思議ではなく、両メディアの記者も参加するTransnational Boxing Rankings Boardが最も自由な意見が集約されたPFPランキングといえるでしょう。

この3つの〝メジャー〟が作ったPFPランキングの現状は以下の通り。
【Transnational Boxing Rankings Board】
①オレクサンデル・ウシク
②井上尚弥
③テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥ジェシー・ロドリゲス
⑦寺地拳四朗
⑧カネロ・アルバレス
⑨テオフィモ・ロペス
⑩中谷潤人
【ESPN】
①オレクサンデル・ウシク
②T 井上尚弥
②T テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥カネロ・アルバレス
⑦ジェシー・ロドリゲス
⑧デビッド・ベナビデス
⑨中谷潤人
⑩シャクール・スティーブンソン
※井上とクロフォードは同得票で2位タイ。
【The RING magazine】
①オレクサンデル・ウシク
②井上尚弥
③テレンス・クロフォード
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥ジェシー・ロドリゲス
⑦カネロ・アルバレス
⑧中谷潤人
⑨デビン・ヘイニー
⑩寺地拳四朗
現在、井上尚弥と中谷潤人、寺地拳四朗が大手3つのランキングでリストアップされています。

弱者の言い訳、ヘビー級へのジェラシーであるPFPがヘビー級に冷淡で中軽量級に寄り添うのは当然の帰結。これからも、軽量級天国の日本から優れたファイターがランキングを賑わせるでしょう。
日本人ボクサーが、10傑の過半数を超えることが現実味を帯びる段階に入っています。
ストロー級にはリング誌/WBA/WBO王者のオスカー・コラーゾがPFPの玄関口を回遊、ジュニアバンタム級ではWBC王者ジェシー〝バム〟ロドリゲスがすでにPFPランキングにクサビを打ち込んでいます。
この2人に重岡銀仁朗・優大、井岡一翔…etc. …
日本人ファイターが勝利を収めるようならPFP入りは確実。
すでにPFP入りの経験がある井岡については、5月に予定されているフェルナンド・マルチネス戦で印象に残る勝利を収めると、PFP復帰は十分あり得ます。
4団体を日本人が独占しているバンタム級でも団体統一、リング誌王者が現れるとPFP10傑は濃厚。
あらゆるメディアのPFPランキングで、すでに2〜3割を占めている日の丸ファイターがさらに侵略を進めて過半数を獲る、そんな日が近い将来に訪れたとしても、誰も驚かないでしょう。
個人的にはコラーゾとバム、この2人をストップして、いきなり上位評価を受ける日本人ファイターの登場を待ちたいです!
コメント
コメント一覧 (1)
もしボクシングが現在も無差別級だったら井上選手はウシクに挑むのが当たり前となっていたのだろうか?さすがにそれはちょっとですが。
フシ穴の眼
が
しました