1993年に立ち上がった〝スポーツ界のアカデミー賞〟は、今年で32年目。

ESPY(Excellence in Sports Performance Yearly Award)は世界で最も人気のある男子サッカー選手が1度も選ばれていない一方で、世界的にはマイナーな女子サッカーからはミア・ハム(1998年)とアレックス・モーガン(2019年)が最優秀女性アスリートに輝くなど、米国の独善が目立つアワードです。

また、ウサイン・ボルトが男子100メートル走で世界を震撼させる9秒58(いまだに世界記録)を叩き出した2009年はマイケル・フェルプス(競泳)、マニー・パッキャオがボクシング史の歴史を塗り替える史上初(いまだに誰にも破られていない)の8階級制覇を成し遂げた2010年はダーク・ノヴィツキー(NBA)が選ばれるなど、ボクシングファンや陸上競技ファンからすると納得できないこともありました。

それでも、スポーツ・イラストレイテッド誌が黄昏時を迎え、同誌のSports person of the yearの存在感が限りなく軽くなったいま、ESPY賞が米国スポーツ界で圧倒的な権威を誇っているアワードだということを否定できる人はいません。

7月11日(日本時間12日)、今年度の式典が開催されるのはロスアンゼルスのドルビーシアター。司会はセリーナ・ウィリアムス。



大谷翔平が、この世界最大のスポーツメディアESPNの「MLBベストプレイヤー賞」に輝きました。4年連続はMLB選手では史上初。通算4回もあのバリー・ボンズと、アルバート・プホルスに並ぶ史上最多。

大谷のこれからが全盛期、30歳という年齢を考えると、あのボンズやプホルスとの比較ですら別次元に飛び立ってしまうのは疑いようもありません。

ユニコーンは生涯、何度受賞するのでしょうか?10回?もっと?


そして、日本が誇るユニコーンは、あらゆるスポーツを包含したExcellence in Sports Performance Yearly Awardの最終候補4人のなかにも残っています。

米国での人気、認知度では比べるべくもないパトリック・マホームズ(NFL)、スコッティ・シェフラー(ゴルフ)、コナー・マクデビッド(NHL)と〝大賞〟を争うと見られています。

2021年に初受賞している大谷が2度目の栄光に輝くとしたら、5度のタイガー・ウッズ、4度のランス・アームストロング、3度のレブロン・ジェームズに続く史上4人目。

こちらも、未来人がタイムマシンに乗って「大谷がタイガーの記録を大幅に更新する10度目の受賞」とやって来ても、誰も驚かないでしょう。

それにしても…。こんな日本人アスリートが出現するとは、想像すらしていませんでした。








格闘技界からは、2015年にMMAファイターのロンダ・ラウジーが選ばれており、これが唯一無二。

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ロンダ・ラウジーはリング誌でも、ボクシング関係者以外では史上初めて単独カバー。大特集も組まれました。



ちなみに、ボクサーがExcellence in Sports Performance Yearly Awardに選ばれたことは、過去32年間で一度もありません。ノミネートされるのはメジャースポーツからですから、ボクサーは未来永劫、ノミネートされることすらないかもしれません。

「Fighter」の称号もMMAに奪われ、今では「BEST BOXER」が毎年選ばれています。

そして、今年はセニエサ・エストラーダ、テレンス・クロフォード、オレクサンデル・ウシクに続いて井上尚弥もノミネート!

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「米国ボクシングは死んだ。普通のスポーツファンは誰も知らない」。そんなコメントが押し寄せる4人のリスト。



これ、男子の3人の中なら、すでにESPNのBoxer Of The Yearに選ばれ、ESPNと業務提携しているトップランクと契約している井上尚弥が最有力と考えるのが自然ですが…。

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個人的には、ボクサーにとって(あらゆるスポーツの中で?)最も価値のあるアワードはシュガー・レイ・ロビンソン賞だと考えていますので、ESPYならボクシングにとって歴史的な偉業ですが、ボクサー部門ならどうでもいいかな…。

クロフォードとウシクが選ばれたなら、それは違う!と思いますが。



というわけで笑顔の可愛いセニエサさん、どうぞ。