全く当たり前の話ですが「ユニコーン」と耳にして、何を思い浮かべるのかは人それぞれです。
この卑小な落書きサークルの中では「ユニコーン」といえば「大谷翔平」のこと以外にあり得ませんが、そうではない人も当たり前に存在します。
4、5日前に、高校時代の友達とお酒を飲む機会がありました。県の陸上競技部の選抜合宿で知り合った他校の投擲選手で、その後も県下の記録会や大会で話をする間柄になりました。
近畿でも屈指の進学校に通い、京都大学から米国の大学に進学した、勉強・学問・研究大好きで、そしてスポーツには一切興味がない、私とは気が合いそうもないヤツなのですが、人間の相性というのは、どうやら全く別物みたいで、2〜3年に1回は〝お酒〟を飲む間柄です。
スポーツに一切興味がないのに、県合宿に選抜される投擲選手なんておかしいじゃないか、と思われるかもしれませんが、勉強大好きな彼はスピードとリリースポイントと、投擲角度、それによって描かれる放物線に異常性愛を抱いて槍を投げ続けていたのです。
そして、酒も飲みません。
普通なら、私が一切交わることのない人のはずですが、私は彼を「変態ジャベリン(槍)」と呼び、彼は野球部と兼部していた私を「両刀使い」と揶揄しながら、長い付き合いになりました。
人間の相性ってのは、趣味や嗜好を超越するものなんです。
そのサシの酒席、彼は自分で持ち込んだ紅茶を飲み、私はビールからモルトへ。
店の壁にかけられたモニターで大谷翔平の活躍を映すスポーツニュースを見た私が「ユニコーン、すごいな」と言うと、変態ジャベリンは「自慢やないけど、今コンサルティングしてる企業がデカコーンなんやで」。

変態が何を言ってるのか、デカコーンと聞いて一瞬「ジャイアントコーン」を思い浮かべてしまった私ですが、彼はユニコーンと聞いて大谷翔平ではなく、企業価値10億ドル以上の未上場新興企業を指す「ユニコーン」を連想したのです。
そんな企業は極めて珍しい存在であることからユニコーン、100億ドル以上が「デカコーン」、1000億ドル以上になるとへクトコーンと呼ばれているのですが…私がモニターに目をやって「あれ見ながらユニコーンって言ってるのに、誰がデカコーンの話してんねん」と言うと、彼は「いやいや、大谷翔平をいきなりユニコーンって呼ぶ方が大概やで」。
彼に「大谷翔平がユニコーンって呼ばれてるのは知ってるか?」と聞くと、「知らないけど、10億ドル以上の価値があると言うことだろ?」と、予想を超えた鋭角から答えが飛んできました。
「大谷はオフに5億ドル以上の大型契約を結ぶと言われてるけど、10億は届かないまでも近い数字になるかもな。いや、エンドースメント含めたら10億超えるかも、なるほど、その意味でもユニコーンか!お前、今、珍しく鋭いことゆうたで」と褒めてやっても、変態ジャベリンは無反応。大谷翔平には全く興味がないらしく、仕事の話と最近読んだ本と映画の話を訥々としてくるのでした。
変態ジャベリンが、大谷翔平がユニコーンと呼ばれている理由を「スタートアップ企業のユニコーン」からだと勘違いしていると思い、本当の由来を説明すると、「大丈夫。俺にそんな話をしてくるのなんて、世界中でお前だけだから」と笑い、2人の夜はずるずると更けてゆくのでした。
この卑小な落書きサークルの中では「ユニコーン」といえば「大谷翔平」のこと以外にあり得ませんが、そうではない人も当たり前に存在します。
4、5日前に、高校時代の友達とお酒を飲む機会がありました。県の陸上競技部の選抜合宿で知り合った他校の投擲選手で、その後も県下の記録会や大会で話をする間柄になりました。
近畿でも屈指の進学校に通い、京都大学から米国の大学に進学した、勉強・学問・研究大好きで、そしてスポーツには一切興味がない、私とは気が合いそうもないヤツなのですが、人間の相性というのは、どうやら全く別物みたいで、2〜3年に1回は〝お酒〟を飲む間柄です。
スポーツに一切興味がないのに、県合宿に選抜される投擲選手なんておかしいじゃないか、と思われるかもしれませんが、勉強大好きな彼はスピードとリリースポイントと、投擲角度、それによって描かれる放物線に異常性愛を抱いて槍を投げ続けていたのです。
そして、酒も飲みません。
普通なら、私が一切交わることのない人のはずですが、私は彼を「変態ジャベリン(槍)」と呼び、彼は野球部と兼部していた私を「両刀使い」と揶揄しながら、長い付き合いになりました。
人間の相性ってのは、趣味や嗜好を超越するものなんです。
そのサシの酒席、彼は自分で持ち込んだ紅茶を飲み、私はビールからモルトへ。
店の壁にかけられたモニターで大谷翔平の活躍を映すスポーツニュースを見た私が「ユニコーン、すごいな」と言うと、変態ジャベリンは「自慢やないけど、今コンサルティングしてる企業がデカコーンなんやで」。

変態が何を言ってるのか、デカコーンと聞いて一瞬「ジャイアントコーン」を思い浮かべてしまった私ですが、彼はユニコーンと聞いて大谷翔平ではなく、企業価値10億ドル以上の未上場新興企業を指す「ユニコーン」を連想したのです。
そんな企業は極めて珍しい存在であることからユニコーン、100億ドル以上が「デカコーン」、1000億ドル以上になるとへクトコーンと呼ばれているのですが…私がモニターに目をやって「あれ見ながらユニコーンって言ってるのに、誰がデカコーンの話してんねん」と言うと、彼は「いやいや、大谷翔平をいきなりユニコーンって呼ぶ方が大概やで」。
彼に「大谷翔平がユニコーンって呼ばれてるのは知ってるか?」と聞くと、「知らないけど、10億ドル以上の価値があると言うことだろ?」と、予想を超えた鋭角から答えが飛んできました。
「大谷はオフに5億ドル以上の大型契約を結ぶと言われてるけど、10億は届かないまでも近い数字になるかもな。いや、エンドースメント含めたら10億超えるかも、なるほど、その意味でもユニコーンか!お前、今、珍しく鋭いことゆうたで」と褒めてやっても、変態ジャベリンは無反応。大谷翔平には全く興味がないらしく、仕事の話と最近読んだ本と映画の話を訥々としてくるのでした。
変態ジャベリンが、大谷翔平がユニコーンと呼ばれている理由を「スタートアップ企業のユニコーン」からだと勘違いしていると思い、本当の由来を説明すると、「大丈夫。俺にそんな話をしてくるのなんて、世界中でお前だけだから」と笑い、2人の夜はずるずると更けてゆくのでした。
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フシ穴の眼
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