IMG_7525

現代アメリカ・ボクシング界が提供できる最大のカード「ガーボンタ・デービスvsライアン・ガルシア」。

その開始ゴングが鳴らされるまで、あと2日となりました。

専門家予想も出揃いました。

リング誌が聞いた専門家20人の勝敗予想は、14-6でタンク・デービス。

大方の見立ては、デービスの中判以降のストップ勝ち。

オッズもタンク有利の基調で細かく動いています。

classic-snapback-black

今日のテーマはTALL TALK(骨格の話)です。

ボクシングにおいて、体重は勝敗を決する重大なファクターです。

それゆえに階級が分かれたのです。

もちろん、現状の17階級はいくらなんでもやり過ぎですが。

さて、骨格(身長とリーチ)は、勝敗を決めるファクターになりうるのでしょうか?

もちろん、体重制限のないヘビー級では「重くてデカいヤツ」、つまりタイソン・フューリーが強いに決まっています。

フューリーとデオンティ・ワイルダーの三部作は「フューリーの技術がワイルダーのパワーを上回った」と見られていますが、あれは単純に階級の差、277ポンド級の巨人が、39ポンド下の238ポンド級の痩せっぽっちを、パワーとタフネスの差を見せつけてネジ伏せただけの試合ではなかったでしょうか?

40バンド近くも軽いのにあの破壊的なパンチを振るったワイルダーにこそ、光を当てるべき試合ではなかったでしょうか?

また、マイク・タイソンの熱狂的なファンは誤解していますが、タイソンが豪快に倒した相手のほとんどは自分より軽いか、同じような体重でした。

つまり、タイソンは体重ハンデを乗り越えたファイターではなく、むしろ体重アドバンテージで豪快なKOを築き上げたというのが事実です。

タイソンの正体は〝アリよりも小さくフレイジャーよりも重い〟体格で、80年代になってヘビー級のレベルが一気に下がったときに現れた彗星でした。

タンク・デービスの快進撃もタイソンと酷似しています。

もし、ボクシングの勝敗に高い身長と長いリーチが大きく有利に働くのなら、体格ハンデをもろともしないデービスの評価は理不尽なまでに低すぎます。



数値だけなら史上最高クラスにアドバンテージを誇っていたセバスチャン・フンドラが圧倒的な存在になれないまま、痛烈にノックアウトされたのはどうしてなのでしょうか?

体格アドバンテージを抜きにしたら、フンドラやトーマス・ハーンズ、ボール・ウィリアムスらは木偶の坊なのでしょうか?

もし、体格のアドバンテージが途轍もなく重いものだとしたら、史上最高のファイターはシュガー・レイ・ロビンソンではなく、身長170㎝/リーチ180㎝でライトヘビー級とクルーザー級の2階級を制し、ヘビー級でも戦ったドワイト・ムハマド・カウイで決まりではないでしょうか?

あるいは、身長170㎝/リーチ168㎝でミドル級まで制圧したロベルト・デュランの対戦相手の質はカウイを大きく凌ぎ、デュランこそ史上最高ではないのでしようか?

また、井上尚弥(165㎝/171センチ)と身長は同じながらもリーチは165㎝と劣るカール・フランプトンがフェザー級のビッグファイトでレオ・サンタクルス(171㎝/175㎝)を下したのは、大きな体格ビハインドを跳ね返した偉大な勝利だったのでしょうか?

IMG_0469

…さてさて、そして、明後日。

身長160㎝/リーチ171㎝のガーボンタが、身長178㎝/リーチ178㎝のライアンにキャッチウエイトとリバウンド制限を突きつけた米国最大のメガファイトのゴングが打ち鳴らされます。

TALL TALK(骨格の話)は2日後、どんな結末を迎えているのでしょうか?



▶︎戦前はノンタイトルにキャッチウエイト、瑣末なことが気になったけど、そんなことがどうでも良くなるくらいに素晴らしい試合だった!

ありがとう、タンク!ありがとう、キング・ライ!規律のないブタとか人気先行アイドルとかもう絶対言いません、ごめんなさい!

…なんて試合になることを祈ってます。

なんか、真面目な話、ものすごく面白い試合になる気がしてきました。