①井上尚弥vsポール・バトラー(11ラウンドKO)
WBA/WBC/IBF王者の井上が、最後のストラップWBOを英国のバトラーから強奪。ファイティング原田以来、54年ぶりのUndisputed Championに。
4団体統一は、1995年のバーナード・ホプキンスから数えて9人目。今年で見るとジュニアミドル級のジャーメル・チャーロ、ライト級のデビン・ヘイニーに続く3人目。
② 寺地拳四朗vs京口紘人(7ラウンドTKO)
WBC王者の寺地と、リング誌/WBA王者の京口のジュニアフライ級最強対決。戦前予想は日本では寺地がやや有利、海外では京口と見られていましたが、結果は寺地のワンサイドゲーム。
来年は寺地もUbdisputed Championの可能性十分です。
③ゲンナジー・ゴロフキンvs村田諒太(9ラウンドTKO)
日本史上最強の村田諒太、乾坤一擲の大勝負。
すでに五輪で金メダルを獲得している村田ですが、この試合に勝てばプロで日本人初のメジャーの舞台に足を踏み入れる重要な試合でした。
欧米の人気階級、そのスターダムに登り詰める日本人ファイターの登場はいつになるのでしょうか。
④寺地拳四朗vs矢吹正道(3ラウンドKO)
大番狂せで敗れた初戦から寺地が見事なリベンジ。矢吹の土俵と思われた打撃戦を仕掛けて、一気に叩きのめしました。寺地が万能ぶりを見せつけた7分11秒。
好戦的で恐れ知らずの喧嘩屋に、開始早々から寺地のプレッシャーがかかったのは鳥肌ものの戦慄でした。
この試合が寺地には自信を、京口に迷いを生み出したのは間違いありません。
⑤井上尚弥vsノニト・ドネア第2戦
ダージリンが最も芳しいのはセカンドフラッシュ、二番摘み。初戦の苦戦への〝リベンジ〟になった試合で、井上はあまりにも完璧にフィリピーノフラッシュを摘み取って見せました。
試合を決定づけるダウンを奪った、初回終了間際の奇妙なタイミングの右ショートは「ワンツー。(直感的に)ワンを出すのをやめてのツー」(井上)。
変なリズムに思えたのは、そういうことでした。教えてもらうと「なるほど、だからか」ですが、教えてもらわないと、わかりません。
ファン・カルロス・パヤノを背中から撃墜したジャブクロスもそうでしたが、モンスターの技術は基本中の基本のステップとワンツーの高度応用編。基礎科学の終着点にこそ、ノーベル賞があるようなものです。
⑥井岡一翔vsドニー・ニエテス
この試合も「日本vsフィリピン」のレジェンド対決、井岡にとっては正真正銘のリベンジマッチ。
世界戦は井岡が20勝10KO2敗、ニエテスが17勝7KO2分。ともに4階級制覇、二人合わせて8階級制覇対決は、日本のリングでは史上初。
※ドネアは世界的には5階級制覇なので「井上vsドネア」は合わせて7階級対決。世界最多は、もちろん「8階級制覇のパッキャオvs 6階級制覇のデラホーヤ」の14階級対決。
⑦リング誌とボクシングマガジンが相次ぐ廃刊
高校時代からほぼ毎号欠かさず愛読してきた二つの専門誌が、まさかの廃刊。
米国ボクシングの低迷や、慢性的な経営難と繰り返される身売りと月刊体制崩壊でリング誌については覚悟はしていたのですが、創刊100周年の記念すべき年に廃刊に追い込まれるとは…来年以降だと思ってたのに…痛恨です。
ボクマガは8月号、リング誌は11月+12月合併号で廃刊。
ベースボールマガジン社(BBM)をバックボーンに持つボクマガは、リング誌よりも経営基盤は強固で、廃刊・休刊するならボクシングビートが先だろうと思っていましたが…BBMの中で不採算部門のリストラが決行される形になりました。
⑧那須川天心vs武尊(3ラウンド判定)
東京ドームをフルハウスにするのは、ボクシングのメガファイトだと確信していましたが…。
高額のPPVも眉唾物とはいえ50万件(事実ならもう少し詳しい数字を発表してほしかった)を売り上げました。
この数字が事実なら、ヘビー級のメガファイトやカネロ・アルバレス以外のボクサーの興行よりも大きな試合が日本で創出されたことになります。
⑨新しい枠組みはボクシング界を救えるか?
亀田興毅の「3150FIGHT」と、伊藤雅雪の「トレジャーボクシングプロモーション(TBプロモーション)」が、ジムや国境を超えたプロモーションとして始動。
米国型プロモーターの実験的な取り組みは、ボクシングの活性化と選手の待遇改善に向けた希望の光に、きっと必ず繋がるはずです。
⑩ドミトリー・ビボルvsカネロ・アルバレス(12ラウンド判定)
リング誌の戦前予想で20人中19人がカネロを支持、一人は予想を保留と圧倒的有利と見られたメキシコのスーパースターがまさかの完敗。
3−0のユナニマスデジションだったものの、7−5の1ラウンド差のスコアに世界中のまともなボクシングファンはゾッとしました。
ジャッジペーパーのアナウンスを聞いたビボルも「これで負けか」と敗北を覚悟したという、不可解なスコアリング、カネロ判定がまた繰り返されました。


コメント
コメント一覧 (3)
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました
せめて先日の井上選手の完全統一までは持ってほしかったですね。
僕は長谷川穂積さんが表紙の2006年頃から買っていましたが、この頃は自分もボクシング初心者だったのもあり毎月楽しく読んでました。
ワーボク、ビートは近場の本屋に無かったのであまり読んでないです。
管理人さんボクマガのお気に入りの表紙特集とかされてはいかがですか?
フシ穴の眼
が
しました