◉第1試合:スーパーバンタム級8回戦(123ポンド契約)

ピーター・マクレール(東京五輪イギリス代表) vs 三宅寛典(ビッグアーム)


東京2021に出場(フェザー級1回戦敗退)した26歳のサウスポーは、英国のビッグファイトやドバイの興行でアンダーカードを務めながら、5戦全勝4KO。

プロベラム所属で、他の傘下選手との交流も深まりそうです…が、ポンコツ再生工場プロベラムには、あまり魅力的なファイターが見当たりません。チャーリー&サニーのエドワーズ兄弟くらいでしょうか。

亀田和毅を倒した三宅寛典は34歳。1ラウンドから早くも鼻血。

第2ラウンド、マクレールのワンツーで三宅がもんどりうってダウン。大きなダメージはないものの、英国人の追撃に防戦一方になったところでレフがストップ。

マクレールがどのレベルにあるボクサーなのかは分からずじまい。




◉第2試合:フェザー級8回戦(58㎏契約)

清水聡(OPBF東洋太平洋フェザー級チャンピオン、大橋) vsランディ・クリス・レオン(フィリピン)

そういえば「ダイアモンドレフト」でした。

1年7ヶ月ぶりのリングとなった清水聡は慎重な立ち上がり。終盤には清水の固さはほぐれて、上下にパンチを散らします。

第2ラウンド。清水の攻撃が加速。レオンは何度もロープを背負って、足元もフラつく。

第3ラウンド開始のゴングに応じられなかったレオンは、ここで棄権。

「距離がちょっと取れていなかった」(清水)。そうですね、まともに入ったら倒せていたはずです。




◉第3試合:55.5キロ契約10回戦

井上拓真(元WBCバンタム級チャンピオン、大橋) vs
ジェイク・ボルネア(元WBFインターコンチネンタルスーパーフライ級チャンピオン)

オープニングはスピードと手数で拓真。ボルネアは様子見。

第2ラウンドからボルネアも手を出し始めますが、スピードで上回る拓真が主導権を握ります。 

第3ラウンドにはボルネアが左構えに。 

第5ラウンドにはフィリピン人が左目上をカット。

終盤も拓真のペースですが、決定的な場面を作れません。

第8ラウンド、左目上の出血が止まらないボルネアに主審がドクターチェックを促します。試合続行も出血は酷くなるばかり、2分48秒で試合は止められました。 



◉第4試合:OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

武居由樹(OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級チャンピオン、大橋) vsブルーノ・タリモ(同級14位、IBF世界スーパーバンタム級7位)

 
OPBFジュニアフェザー級王者・武居由樹の初防衛戦です。

解説はボクシングに恋焦がれながらも夢破れたK1の先輩、魔裟斗。

第1ラウンド、バッティングで武居が右目尻をカット。 

カットで気がはやった武居は左から右のフックでダウンを奪いますが、距離が近づいたところでまたバッティング。

傷は長さ3㎝近く、深さもありそうです。 

第2ラウンドはバッティング注意を優先して、足を使う武居。タリモのボクシングテクニック、ひどい。どっちが元キックボクサーなのか分かりません。 

第3ラウンド。タリモは前進するだけで、武居にプレッシャーはかかっていませんが、強引です。カットしているだけに、長期戦は避けたいところ。

第4ラウンド、武居はマタドールスタイルこのラウンドも取りました。オープンスコアは3者とも40−35で武居。

第5ラウンドも武居は距離を長くとって、無策に全身を繰り返すタリモを迎え撃ちます。

第6ラウンド、ポイントで劣勢と覚悟したタリモが攻撃を強めますが、武居との距離は潰せません。前ががりになってくれると、武居のチャンスが増えます。

カットは深そうですが、血はうまく止めてます。いいカットマンです。誰だろう?

第7ラウンド、タリモも右目上をカット。武居がロープに詰まって撃ち込まれるシーンも。

第8ラウンド、タリモの出血が止まらずドクターチェック。ポイントは心配ありませんが、武居も疲れた。

公開採点は2者が79−72、残る一人が80−71。

タリモが前進、武居が大きく距離をとる展開が続きます。

11ラウンドでタリモの出血に、再びドクターチェック。ここでストップ。2分17秒。

タリモは世界基準のボクサーではありませんが、武居は体の強さと、足の速さ、スタミナを見せました。

悪い内容じゃありません。

誰を選ぶのかによりますが、普通に世界王者になれるでしょう。




◉セミ:WBOアジア スーパーライト級12回戦

平岡アンディ(WBCアジアスーパーライト級チャンピオン、大橋) vs 誼敏虎(WBCアジアウエルター級チャンピオン、韓国)  

セミファイナル。

序盤から静かな立ち上がり。

正直、アンディが世界に通用するか、疑問です。

日本や東洋レベルで傑出して、ようやく世界が語れる層の厚いクラスですが、スピードもパワーもテクニックも特別なものは感じられません。ボクシングも相変わらず単調です。

誼を相手に支配できないままラウンドを重ねる姿からは、世界戦戦を浮上していくのは相当厳しいように思えます。

このまま無敗をキープして、ランキングを上げていけば世界挑戦の日が訪れるかもしれませんが…。

第8ラウンド、左アッパーでダウンを奪うと、再会後に左のカウンターで痛烈に倒して試合を終わらせました。

「丁寧な戦い方」(解説席)と言えば、そうなんですが。