日本語にするのが難しい外国語ってたくさんあります。
identityやphenomenonなんて、うまい日本語かありません。privacyに至っては、とっくの昔に日本語にするのを諦めました。
ボクシングでは、World championに付随するものだけでもウンザリするほど色々あります。
Interim champion、champion in Recessなど、「暫定王者」「休養王者」と直訳して意味が通じるものもありますが、そうではないchampionが多すぎます。
その代表の一つがLineal champion。これを「正統王者」としてしまうと、Lineの含み="the man who beat the man"の血統が伝わっていません。
「血統書付き王者」と訳すのが最も適切ですが、それだと犬みたいです…。
さらにわかりにくくしてしまうかもしれませんが、Lineal championと近い概念はPeoples championでしょう。実際に、両者は同じ意味で使われることも少なくありません。
Peoples champion、人々が認める王者、つまり誰にでもわかる正しい血統を受け継ぐ王者のことです。
それでも「 Lineal championってのはPeoples champion ってことさ」なんて言ってしまうと、ますますワケがわからなくなります。
Lineal championは、ボクシングにチャンピオンシップ制度が採用された150年以上前から存在する概念ですが、最近わいて出た Franchise championに至っては、適当な日本語すら思いつきません。
恐ろしいことに創設した張本人のマウリシオ・スライマンすらよく理解していない、というか何も考えずに最上位タイトルとしてとりあえずデッチあげただけで、詳細な定義などそもそもありません。
ただし、Franchise championは「防衛義務がない」という一点において、Emeritus champion(名誉王者)と同じ形式王者で、実質的な王者とは認められません。名誉王者も響きは上位タイトルに聞こえますが、そうではありません。
王者は、必ず有資格の挑戦者と防衛戦を行わなければならないのです。
防衛義務のない王座など、王座ではありません。そこに座っても王者とは呼べず、そいつはただの人形です。
一方、上位タイトルとして定着しているWBAなどのSuper championはそのまま「スーパーチャンピオン」とカタカナ表記されることがほとんどですが、これでは認定団体の思う壺です。
同じ認定団体内の同一階級に並存するSuper championとRegular championはセットで考えるべきで、「スーパー王者」「レギュラー王者(正規王者)」という日本語ではRegular championが正規?という誤解・混乱を招きかねません。
「同一団体同一階級に王者が2人作るのは許されない」という常識を踏まえてSuper championは「上位王者」、Regular championは「下位(セカンド)王者」と序列をつけて訳すべきなのです。
Super championが存在しないときは、Regular championが世界王者でセカンド王者ではありません。
また、貴金属を表したDiamond、Silver、Gold…もそれぞれ認定団体の勝手な定義・意味を持っているとはいえ、これらはそのままカタカナにするしかありません。
さらに厄介なのは、International championや、Continental Champion、Intercontinental Champion、Global championなどで、「国際王者」「大陸王者」「大陸間王者」「地球王者」と日本語にしてしまうとWorld championとどちらが上なのか、分からなくなります。いや…そもそも英語の段階でわかりません。
Undisputed champion も直訳すると「議論する余地のない王者」。最近の日本のメディアが好んで使う「比類なき王者」では、それってなんなの?と混乱を招いています。
Undisputed champion は英国やニューヨーク州、豪州などが独自の世界王者を擁立していた時代から存在する定義のはっきりした王者です。
Undisputed とは直訳通り、議論する余地のない王者、他の誰も王者を名乗ることが出来ない=全ての団体のタイトルを統一した王者のことです。
日本のニュース記事などで訳される「比類なき王者」ではせっかく定義されている本質が全く伝わりません。
かつて、山中慎介らを「議論する余地のない世界王者〜」と紹介したリングアナウンサーのような恥ずかしい間違いを犯してしまうのは、ぼやっとした翻訳のせいでしょう。
さて、Undisputed championは全てのタイトルを統一した王者とはいえ、 WBF やWBU、IBA 、WBB 、IBU…などなどなど全てのアルファベット団体のタイトルを統一するのは不可能、the four major sanctioning bodies=主要4団体のタイトルを統一した時点でUndisputed championが完成するとされています。
そう考えると…本当に厄介で面倒な張本人はWBAやWBC、IBF、WBOなどアルファベット団体と呼ばれるsanctioning body=認定機関かもしれません。
サッカーのワールドカップは「FIFAワールドカップ」と表記されることもありますが、FIFA以外はありません。
五輪もIOCだけが統括しています。IOCの他にも主要4団体が存在して、それぞれの五輪を開催するなんて狂気の沙汰なんて、ありえません。
そもそも、the four major sanctioning bodies=主要4団体って何なのでしょうか?
欧州で定着しているIBOも入れて、米国で主要5団体にならないのは「米国で誕生したNBA=WBAを起源とする分裂団体が定着したら認める」という形式主義に囚われているからです。
まあ、これも血統主義です。
「WBAを起源とする分裂団体」。
それにしても、なんとくだらないmajor sanctioning bodiesの定義でしょうか。
いにしえの「ニューヨーク州公認世界ヘビー級チャンピオン」のように、そろそろ日本初、アジア初でもっとまともな団体を作って良い時代かもしれません。
それにしても、「ニューヨーク州公認世界ヘビー級チャンピオン」って字面からして面白いです。「杉並区公認世界ヘビー級チャンピオン」みたいなもんですからね。
大きく出たな!ニューヨーク!こういうのって嫌いじゃありません。
identityやphenomenonなんて、うまい日本語かありません。privacyに至っては、とっくの昔に日本語にするのを諦めました。
ボクシングでは、World championに付随するものだけでもウンザリするほど色々あります。
Interim champion、champion in Recessなど、「暫定王者」「休養王者」と直訳して意味が通じるものもありますが、そうではないchampionが多すぎます。
その代表の一つがLineal champion。これを「正統王者」としてしまうと、Lineの含み="the man who beat the man"の血統が伝わっていません。
「血統書付き王者」と訳すのが最も適切ですが、それだと犬みたいです…。
さらにわかりにくくしてしまうかもしれませんが、Lineal championと近い概念はPeoples championでしょう。実際に、両者は同じ意味で使われることも少なくありません。
Peoples champion、人々が認める王者、つまり誰にでもわかる正しい血統を受け継ぐ王者のことです。
それでも「 Lineal championってのはPeoples champion ってことさ」なんて言ってしまうと、ますますワケがわからなくなります。
Lineal championは、ボクシングにチャンピオンシップ制度が採用された150年以上前から存在する概念ですが、最近わいて出た Franchise championに至っては、適当な日本語すら思いつきません。
恐ろしいことに創設した張本人のマウリシオ・スライマンすらよく理解していない、というか何も考えずに最上位タイトルとしてとりあえずデッチあげただけで、詳細な定義などそもそもありません。
ただし、Franchise championは「防衛義務がない」という一点において、Emeritus champion(名誉王者)と同じ形式王者で、実質的な王者とは認められません。名誉王者も響きは上位タイトルに聞こえますが、そうではありません。
王者は、必ず有資格の挑戦者と防衛戦を行わなければならないのです。
防衛義務のない王座など、王座ではありません。そこに座っても王者とは呼べず、そいつはただの人形です。
一方、上位タイトルとして定着しているWBAなどのSuper championはそのまま「スーパーチャンピオン」とカタカナ表記されることがほとんどですが、これでは認定団体の思う壺です。
同じ認定団体内の同一階級に並存するSuper championとRegular championはセットで考えるべきで、「スーパー王者」「レギュラー王者(正規王者)」という日本語ではRegular championが正規?という誤解・混乱を招きかねません。
「同一団体同一階級に王者が2人作るのは許されない」という常識を踏まえてSuper championは「上位王者」、Regular championは「下位(セカンド)王者」と序列をつけて訳すべきなのです。
Super championが存在しないときは、Regular championが世界王者でセカンド王者ではありません。
また、貴金属を表したDiamond、Silver、Gold…もそれぞれ認定団体の勝手な定義・意味を持っているとはいえ、これらはそのままカタカナにするしかありません。
さらに厄介なのは、International championや、Continental Champion、Intercontinental Champion、Global championなどで、「国際王者」「大陸王者」「大陸間王者」「地球王者」と日本語にしてしまうとWorld championとどちらが上なのか、分からなくなります。いや…そもそも英語の段階でわかりません。
Undisputed champion も直訳すると「議論する余地のない王者」。最近の日本のメディアが好んで使う「比類なき王者」では、それってなんなの?と混乱を招いています。
Undisputed champion は英国やニューヨーク州、豪州などが独自の世界王者を擁立していた時代から存在する定義のはっきりした王者です。
Undisputed とは直訳通り、議論する余地のない王者、他の誰も王者を名乗ることが出来ない=全ての団体のタイトルを統一した王者のことです。
日本のニュース記事などで訳される「比類なき王者」ではせっかく定義されている本質が全く伝わりません。
かつて、山中慎介らを「議論する余地のない世界王者〜」と紹介したリングアナウンサーのような恥ずかしい間違いを犯してしまうのは、ぼやっとした翻訳のせいでしょう。
さて、Undisputed championは全てのタイトルを統一した王者とはいえ、 WBF やWBU、IBA 、WBB 、IBU…などなどなど全てのアルファベット団体のタイトルを統一するのは不可能、the four major sanctioning bodies=主要4団体のタイトルを統一した時点でUndisputed championが完成するとされています。
そう考えると…本当に厄介で面倒な張本人はWBAやWBC、IBF、WBOなどアルファベット団体と呼ばれるsanctioning body=認定機関かもしれません。
サッカーのワールドカップは「FIFAワールドカップ」と表記されることもありますが、FIFA以外はありません。
五輪もIOCだけが統括しています。IOCの他にも主要4団体が存在して、それぞれの五輪を開催するなんて狂気の沙汰なんて、ありえません。
そもそも、the four major sanctioning bodies=主要4団体って何なのでしょうか?
欧州で定着しているIBOも入れて、米国で主要5団体にならないのは「米国で誕生したNBA=WBAを起源とする分裂団体が定着したら認める」という形式主義に囚われているからです。
まあ、これも血統主義です。
「WBAを起源とする分裂団体」。
それにしても、なんとくだらないmajor sanctioning bodiesの定義でしょうか。
いにしえの「ニューヨーク州公認世界ヘビー級チャンピオン」のように、そろそろ日本初、アジア初でもっとまともな団体を作って良い時代かもしれません。
それにしても、「ニューヨーク州公認世界ヘビー級チャンピオン」って字面からして面白いです。「杉並区公認世界ヘビー級チャンピオン」みたいなもんですからね。
大きく出たな!ニューヨーク!こういうのって嫌いじゃありません。

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