12月13日(火)会場未定
世界バンタム級Undisputed championship
リング誌/IBF/WBA/WBC王者
井上尚弥
vs
WBO王者
ポール・バトラー
正式発表はまだですが、これは年内にやらねばなりません。絶対に。
大谷翔平がミネアポリスで2点タイムリーを打った日曜日にお届けするのは、ポール・バトラーの〝ラフスケッチ〟。
2010年代の世界バンタム級シーンは英国を舞台に繰り広げられました。WBSSバンタム級トーナメントも当然、英国をメインステージにキックオフ。
英国バンタム級のフロントランナーはWBSSで井上の対抗馬と見られたIBF/WBA王者ライアン・バーネット。バーネットにIBFのストラップを奪われたのが岩佐亮佑をストップしたリー・ハスキンス。
バーネットが、井上と並ぶ階級最強候補の呼び声高かった指名挑戦者エマヌエル〝マニー〟ロドリゲスとの対戦を回避、IBFタイトルを返上したことから、マニーとの王座決定戦に登場したのがバトラーでした。
2018年5月5日、ロンドンO2アリーナで行われたトニー・ベリューvsデビッド・ヘイのヘビー級ノンタイトル戦のアンダーカードにセット。
米国同様、英国でも人気のない軽量級は世界戦でもビッグマッチの前座に回されることが多いのですが、小さな会場で単独メインを張るよりも報酬も注目度も高いメリットがあります。
とはいえ、このパターンを繰り返すと「軽量級は世界戦でも前座」というマイナスイメージが定着。ニワトリ・タマゴの話になりますが、軽量級のジレンマです。
軽量級が当たり前にビッグファイトのメインになる日本では考えられませんが、その日本で欧米で関心が低い軽量級が重宝されるのは、世界的な人気階級にタレントが存在しないという、日本特有のジレンマです。
さて、この試合で118ポンドから3.25ポンドもの体重超過を犯したのがバトラー。ふざけてるにもほどがあります。
当時も英国でのポジションはWBAセカンド王者ジェイミー・マクドネルやスチュアート・ホールよりは少し上とはいえ、バーネットには遠く及ばない、スコット・クイグよりも下の、ポジション。ふざけたくなる気持ちも、わからないでもありませんが…。
実力も微妙な、いつ誰に負けても誰も驚かない、井上がコレクションする最後のピースを持っていなければ、戦う価値は全くない、時間とキャリアの無駄。
バトラーとはそんなガラクタです。
ロドリゲスは当時17戦全勝12KO。「ミゲール・コットの再来」というプエルトリコのプロスペクト。
10-1のオッズの通りに、オープニングラウンドからバトラーを追い詰めると、ボディから顔面に左アッパーのダブルで鮮やかにダウンを奪います。
ジュニアバンタム級でゾラニ・テテに処刑されているバトラーを、25歳のプエルトリカンがどんな形で葬り去るか?それだけが注目された試合で、早々に切れ味を見せつけます。
さらにダウンを追加したマニーは、2ラウンド以降は無理にトドメを刺さずにリング上のクルージングを楽しみ、ジャッジ2人がフルマークをつける完勝。
しかし、ロドリゲスが無理に止めを刺さなかったのではなく、ガラクタの反撃に「バトラーのパンチは生きていた」と気持ちが引いていたこと、クルージングを楽しんでいたのではなく「早く試合が終わってほしかった」と弱気に萎えていたことは、その後の試合でも明らかになります。
ロドリゲスが世界戦で奪ったダウンは、このガラクタを倒した2度だけ。
試合を重ねるごとに評価を下げるプエルトリカンは、来月15日にデオンティ・ワイルダーvsロバート・ヘレニウスのアンダーカードで、ニューヨーク・バークレイズセンターのリングに上がります。
相手は昨年8月に、開始ゴング早々のヘッドクラッシュでノーコンテストになったアントニオ・ラッセルとの再戦。初戦に続いて圧倒的不利とみられるロドリゲス。
そうはいっても、ラッセルも過大評価。過大評価対決を制するのは、どっちでしょうか?
世界バンタム級のタイトルは、12月に完全統一を果たした井上のジュニアフェザー級進出が確実。全てのタイトルが空位となり、来年は続々と決定戦が行われることになります。
ここに、ラッセルvsロドリゲスの勝者や、ラッセルを追い詰めたアレクサンドロ・サンチアゴ、ジェイソン・マロニー、リー・マクレガーらに加えて、井上拓真、西田凌佑、そして武居由樹と那須川天心も絡んでくるはずです。
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フシ穴の眼
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