暦はまだ7月ですが、リング誌はデジタル版の9月号がアップされました。

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メキシコは〝国策〟によってWBCを設立した1960年代末から、ボクシングが国民的人気を博するスポーツになりました。

世界の中心、米国リングでもフリオ・セサール・チャベスがジャンピングボードを作り、最初に翔んでスターダムの頂点に立ったのがデラホーヤでした。

米国代表としてバルセロナ五輪で金メダル、プロでは複数階級制覇の記録を作り、米国で人気が定着したウェルター級で活躍したゴールデンボーイは、メキシコの新しいヒーロー像で、現在にも連なるスーパースターが歩むべき道のガイドブックです。

チャベスからメキシコのトーチを継承し、世界のスーパースターの座をマニー・パッキャオに明け渡した、そのキャリアは絵に描いたように美しく、鮮やかでした。

それにしても、リング誌。

またまた過去記事焼き直しを軸にした回顧特集ですか。

これは、過去の遺産を食い潰すだけで、未来に何の種も蒔かない〝焼畑農業〟です。

オールドファンには少し嬉しいものの、今のボクシングに魅力がないということの裏返しです。

いいえ、今のボクシングも十分に面白いのですが、少なくともリング誌にはそれを伝えるだけのエネルギーを、もう持ち合わせていないようです…。

生々しい今を伝えることと、輝かしくても凝り固まった過去に縋ること、どちらが骨の折れる作業なのかは誰にでも分かりますが…。