WBCフェザー級王者ゲイリー・ラッセルJr.が、番狂わせのマジョリティデジションでマーク・マグサヨに敗れる波乱。

予兆はいくつもありました。

王者の2年のブランク。故障による延期。父親が糖尿病による片足切断。

そして、前日計量1回目に失敗。

一方の26歳のフィリピン人のモチベーションは「憧れのマニー・パキャオと同じ世界王者になる日が来た」と最高潮でした。

とはいえ、現役最長7年間の王朝を築き、敗れたのはワシル・ロマチェンコだけというラッセルに対して、マグサヨは無敗とはいえ危なかしい試合を繰り返してきた不安定なスラッガー。

「フィリピンでも私の評価は高くないけど、おかげでみんなを見返してやると燃えることができた。誰に何を言われようが関係ない。戦うのは私」。

パッキャオからは木曜日の夜に「幸運を祈る。神への感謝を忘れるな」と声をかけられ「試合に向けてアイドルが励ましてくれた。もう絶対に勝てると確信した」。

試合は右手を痛めていたラッセルがマグサヨの攻勢を凌ぐ展開。

前王者になったラッセルは「私はマグサヨにボクシングのレッスンをした。再戦を要求する」と判定への不満をぶちまけました。

ただ、応戦しないで下がるシーンも多く「レッスンした」という余裕は全く感じられませんでした

PUNCHESRUSSELLMAGSAYO
Total landed69150
Total thrown323543
Percent21%28%
Jabs landed1110
Jabs thrown64203
Percent17%5%
Power landed58140
Power thrown259340
Percent22%41%
-- Courtesy of CompuBox
オフィシャルは114-114, 115-113*2。マグサヨを支持した二人も1ラウンドの10-9がひっくり返っていたら三者一致のドローでした。

CompuBoxの数字はあくまで参考ですが、手数も精度も26歳のフィリピン人がワシントンD.C.出身の33歳を圧倒、特にパワーパンチではラッセルの58発に対して140発を着弾させました。

現実の試合はクロスゲーム、3人のジャッジはgood job。

 パッキャオが引退、ノニト・ドネアも40歳に迫り、新たなヒーローが待たれるフィリピンにとって、マグサヨは救世主になれるのか?

二人のグレートが初めて世界王者に就いた番狂わせは、衝撃的なノックアウトでしたが、今日のマグサヨは…。

MPプロモーションズによると6月か7月に防衛戦をこなし、指名挑戦者の元WBCJr.フェザー級王者レイ・バルガスとの試合も見据えているとのこと。

バルガスとは、間違いなく噛み合います。バルガスを豪快に倒すようなら、ニューヒーロー誕生です。