今年のFighter Of The Yearは「カネロ・アルバレスで決まり」と見られています。
2021年、スター選手としては異例の3試合を戦い、ケイレブ・プラント、ビリー・ジョー・サンダース、アブニ・イルディリムをKOしました。
昨年12月19日のカラム・スミス戦からは11ヶ月で4試合を戦い、イルディリムを除く3試合は、苦戦を予想する声もあったライバル王者が相手でしたが、どの試合も圧勝でスーパーミドル級史上初のUndisputed Championに就きました。
一方で、スミス、ビリー・ジョー、プラントはやりにくいボクサーですが、怖さのないソフトなボクサーでした。
ボクシングファンが本当に見たい対戦相手はゲンナディ・ゴロフキンとの決着戦、デビッド・ベナビデス、ジュニアミドル級時代から対戦を回避しているジャモール・チャーロです。
また、劣化版のセルゲイ・コバレフをつまみ喰いしただけのライトヘビー級にはアルトゥール・ベテルビエフやドミトリー・ビボルというまともな世界王者が君臨しています。
クルーザー級をまたつまみ喰いする前に、汚く食べ残したライトヘビー級の皿を平らげるのがスーパースターの務めであるはずです。
それにしても、カネロのキャリアが非常に良くできたマッチメイクを積み重ねたことには感心します。
難解なボクシングをするエリスランディ・ララやフロイド・メイウェザーらとも戦ってきましたが、旬の強打者は無様なほどあからさまに回避してきました。
ミドル級進出時もゴロフキンを避けるだけでなく、155ポンドのキャッチウェイトでのタイトルマッチを繰り返すなど、160ポンドへの適応と、ゴロフキンの劣化を待つ時間稼ぎをしました。
4−Belt EraにおいてUndisputed Championは特別な意味を持ちますが、オスカー・デラホーヤもフロイドもマニーもそこには執着せず、メガファイト路線をひたすら突き進みました。
「ファンが沸き立つメガファイト」か「4−Belt Eraだから完全統一」かは、そのボクサーの価値観の問題です。「メガファイト」と「完全統一」が両立するケースもあるでしょう。
しかし、多くの場合両立しないことは、井上尚弥を知る日本のボクシングファンにはよく理解できます。
ただ、井上とカネロは全く違います。
井上は「王者が複数いて誰が一番強いのかがわからない今のボクシングはおかしい」と完全統一を目指し、上の階級に対しても「しっかり体を作ってから上の階級を目指す」と、カネロの浅ましい〝つまみ喰い〟とは違う姿勢で戦っています。
もちろん、貧相な相手しかいないバンタム級を完全統一する意味がどこまであるのかは疑問です。
ベルト収集に時間を奪われ「強い相手としか戦わない」と豪語した発言からはどんどん離れているようにも見えてきます。
「完全統一に固執して時間を浪費するよりもジュニアフェザー級やフェザー級の名のある強豪と戦って欲しい」というのが、日本のファンの多数派かもしれません。
マイキー・ガルシアがエロール・スペンスJr.に敗れた試合を観戦後に「スーパーフェザー級まで行ける」という声に対して「そんなことはない埋もれてしまう」と否定した井上でしたが、ラスベガス進出前のMGMグランド訪問では「ここでメインを張るのが目標。でもバンタムでは無理。フェザーから景色が変わる」と夢を膨らませます。
アスリートの気持ちは揺れ動くものですが、井上がファンが喜ぶメガファイトよりも、自分が納得する完全統一に軸足を置いているのは明らかです。
だったら、カネロも「つまみ喰い」や「ソフトな相手を倒して完全統一」に納得していれば、それもカネロの自由か?というと、繰り返しになりますがカネロと井上は全く違います。
世界的には全く関心を持たれない階級でも、井上は日本のファンが暖かく応援しているのに対して、カネロは史上最高のセレブボクサーです。世界のボクシングファンは、カネロの対戦相手に不満を持っています。
もし、カネロがスーパーミドル級でゴロフキンを、ライトヘビー級でジャモールを、クルーザー級でベナビデスやベテルビエフ、ビボルを倒すことになっても、煮え切らない違和感しか湧いてきません。逆キャッチウェイトな幻滅感です。
カネロを見てると、いつも時間稼ぎをしている、そんな苛立ちを覚えてしまいます。見た目はメキシカンスタイルの完成型だと評価しますが、メキシカンスタイルの芯を通す勇気が、どうしても感じられないのです。
今年のFighter Of The Yearはカネロで決まりでしょう。書類審査上は文句無しです。ただ、その内実は「もっと他に戦う相手がいたはず」という不満です。
クルーザーまでつまみ喰いしようとする姿勢は、苛立ちます。
「クルーザー級まで落とせる」というデオンティ・ワイルダーとの史上最大最高のノンタイトル戦に挑むというなら、全力応援しますが〝強打者は選ばない教〟を信奉するチームカネロがそんな選択をするわけがありません。
2021年、スター選手としては異例の3試合を戦い、ケイレブ・プラント、ビリー・ジョー・サンダース、アブニ・イルディリムをKOしました。
昨年12月19日のカラム・スミス戦からは11ヶ月で4試合を戦い、イルディリムを除く3試合は、苦戦を予想する声もあったライバル王者が相手でしたが、どの試合も圧勝でスーパーミドル級史上初のUndisputed Championに就きました。
一方で、スミス、ビリー・ジョー、プラントはやりにくいボクサーですが、怖さのないソフトなボクサーでした。
ボクシングファンが本当に見たい対戦相手はゲンナディ・ゴロフキンとの決着戦、デビッド・ベナビデス、ジュニアミドル級時代から対戦を回避しているジャモール・チャーロです。
また、劣化版のセルゲイ・コバレフをつまみ喰いしただけのライトヘビー級にはアルトゥール・ベテルビエフやドミトリー・ビボルというまともな世界王者が君臨しています。
クルーザー級をまたつまみ喰いする前に、汚く食べ残したライトヘビー級の皿を平らげるのがスーパースターの務めであるはずです。
それにしても、カネロのキャリアが非常に良くできたマッチメイクを積み重ねたことには感心します。
難解なボクシングをするエリスランディ・ララやフロイド・メイウェザーらとも戦ってきましたが、旬の強打者は無様なほどあからさまに回避してきました。
ミドル級進出時もゴロフキンを避けるだけでなく、155ポンドのキャッチウェイトでのタイトルマッチを繰り返すなど、160ポンドへの適応と、ゴロフキンの劣化を待つ時間稼ぎをしました。
4−Belt EraにおいてUndisputed Championは特別な意味を持ちますが、オスカー・デラホーヤもフロイドもマニーもそこには執着せず、メガファイト路線をひたすら突き進みました。
「ファンが沸き立つメガファイト」か「4−Belt Eraだから完全統一」かは、そのボクサーの価値観の問題です。「メガファイト」と「完全統一」が両立するケースもあるでしょう。
しかし、多くの場合両立しないことは、井上尚弥を知る日本のボクシングファンにはよく理解できます。
ただ、井上とカネロは全く違います。
井上は「王者が複数いて誰が一番強いのかがわからない今のボクシングはおかしい」と完全統一を目指し、上の階級に対しても「しっかり体を作ってから上の階級を目指す」と、カネロの浅ましい〝つまみ喰い〟とは違う姿勢で戦っています。
もちろん、貧相な相手しかいないバンタム級を完全統一する意味がどこまであるのかは疑問です。
ベルト収集に時間を奪われ「強い相手としか戦わない」と豪語した発言からはどんどん離れているようにも見えてきます。
「完全統一に固執して時間を浪費するよりもジュニアフェザー級やフェザー級の名のある強豪と戦って欲しい」というのが、日本のファンの多数派かもしれません。
マイキー・ガルシアがエロール・スペンスJr.に敗れた試合を観戦後に「スーパーフェザー級まで行ける」という声に対して「そんなことはない埋もれてしまう」と否定した井上でしたが、ラスベガス進出前のMGMグランド訪問では「ここでメインを張るのが目標。でもバンタムでは無理。フェザーから景色が変わる」と夢を膨らませます。
アスリートの気持ちは揺れ動くものですが、井上がファンが喜ぶメガファイトよりも、自分が納得する完全統一に軸足を置いているのは明らかです。
だったら、カネロも「つまみ喰い」や「ソフトな相手を倒して完全統一」に納得していれば、それもカネロの自由か?というと、繰り返しになりますがカネロと井上は全く違います。
世界的には全く関心を持たれない階級でも、井上は日本のファンが暖かく応援しているのに対して、カネロは史上最高のセレブボクサーです。世界のボクシングファンは、カネロの対戦相手に不満を持っています。
もし、カネロがスーパーミドル級でゴロフキンを、ライトヘビー級でジャモールを、クルーザー級でベナビデスやベテルビエフ、ビボルを倒すことになっても、煮え切らない違和感しか湧いてきません。逆キャッチウェイトな幻滅感です。
カネロを見てると、いつも時間稼ぎをしている、そんな苛立ちを覚えてしまいます。見た目はメキシカンスタイルの完成型だと評価しますが、メキシカンスタイルの芯を通す勇気が、どうしても感じられないのです。
今年のFighter Of The Yearはカネロで決まりでしょう。書類審査上は文句無しです。ただ、その内実は「もっと他に戦う相手がいたはず」という不満です。
クルーザーまでつまみ喰いしようとする姿勢は、苛立ちます。
「クルーザー級まで落とせる」というデオンティ・ワイルダーとの史上最大最高のノンタイトル戦に挑むというなら、全力応援しますが〝強打者は選ばない教〟を信奉するチームカネロがそんな選択をするわけがありません。

コメント
コメント一覧 (3)
フシ穴の眼
が
しました
だからカネロはメキシコ系からしか支持されないですよね。
そんな中、大谷がAP通信スポーツ・パーソン・オブ・ザ・イヤー獲得しましたよ!
アジア男子初!!
フシ穴の眼
が
しました