大晦日の大一番「井岡一翔vsジェルウィン・アンカハス」のジュニアバンタム級統一戦が、オミクロン株の影響でアンカハスの来日が不可能となり延期に追いやられてしまいました。

急遽、ピンチヒッターとして井岡のWBO王座に挑戦することになったのは福永亮次。BoxRecのランキングでは井岡は4位、福永は13位。このレーティングからはミスマッチとは言えませんが、リング誌のPFPで井岡は9位。
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井岡はESPNでも何度もトップ10に肉薄、ボクシングシーンでも10傑入り経験があり、BoxRecを除くすべての世界評価では福永との試合はミスマッチ以外の何物でもありません。

福永は25歳のプロデビューで黒星発進。日本とWBOアジアパシフィックの同級王者とはいえ、実力は地域タイトルで悪戦苦闘する世界基準手前。型枠大工が本業の35歳のパートタイムファイターです。

一方、32歳の井岡はデビュ−7戦目、21歳でWBCストロー級のストラップを獲得。スプリットデジションの惜敗を二つ喫したものの、30歳で日本人初の4階級制覇を達成したサラブレッド。

福永は15勝14KOと勝った試合での決定力は魅力に映りますが、 対戦相手の質は井岡とは比較対象になりません。

無理やり二人の共通点を探すなら「直近の試合で苦戦した」ということでしょうか。

井岡は9月のフランシスコ・ロドリゲスJr.との3度目の防衛戦で、大苦戦。三者一致の116-112というスコアカードは許容範囲ですが、ドローであってもおかしくない内容でした。

福永も、10月2日に後楽園ホールで行われた梶颯との防衛戦で大苦戦。10ラウンドまでの劣勢を残りの2ラウンドを取って115−113*2/114−114のスプリットで逃げ切った薄氷勝利。

アンカハス戦が流れた井岡と、一世一代の大勝負のチャンスが舞い込んだ福永。両者のモチベーションには大きな開きがありますが、それでも井岡の圧倒的有利は動きません。

試合前の様相は「寺地拳四朗vs矢吹正道」にもオーバーラップして見える部分もあります。確かに、矢吹と福永には共通点がいくつもあります。

しかし…寺地は素晴らしいボクサーですが、井岡とはステージが違います。

世界的にも番狂わせが多い1年でしたが、大晦日の大田区総合体育館で予想を裏切る結果は出ないでしょう。