エディ・ハーン、いつも以上に饒舌です。

「6万人以上が入ってる!これがヘビー級!ジョシュアもウシクも絶好調。ヘビー級でUndisputed Championを決めるステップだ!これはやばい!」。

米国でも着々と勢力地図を広げているマッチルームですが、やはり英国が本丸。この規模の興行が打てるのは英国だけです。

DAZNも米国ボクシングでは迷走してますが、欧州のメガファイトではロゴも輝いて見えます。

11月の「カネロvsケイレブ・プラント」はDAZNではなく、ショータイムかフォックスのPPVで落ち着くようですし。

そして、お決まりの「スイートキャロライン」の大合唱。

ウクライナ国家、何を歌ってるのかわかりませんが最近のボクシングシーンではよく聞くメロディになりました。

英国国歌もアカペラ独唱。

ジス・イズ・メガファイトです。

マイケル・バッファーのアナウンスで、まずオレクサンダー・ウシクが入場。いい顔してます。一世一代の大勝負に挑む男の風情を漂わせています。

続いて、アンソニー・ジョシュアが登場。しかし、花道が長い。当たり前ですが。
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五輪並みのド派手な演出です。巨大スタジアムの天井からも大花火。

これがAサイド。それにしても、他のスポーツではありえない、この格差。

ウシクのマネージャー、イジス・キリマスは苦笑いしているでしょう。「これがAサイドとBサイド。勝つしかない」。

ウシクを応援しない理由はありません。

▶︎さあ、第1ラウンド!

体格差は歴然です。サウスポーのウシクが右リードから距離を詰めようと前に。このビジーなボクシングに王者を巻き込めるか。

ジョシュアは慎重に様子見。これも予想通り。

手数でウシク。ウシクから見て10−9。


▶︎第2ラウンド。ジョシュアのスイングは怖い。それでもウシクはよく動く、手数も多い、左ストレートも綺麗です。

10−9でウシク。上々の立ち上がりです。


▶︎第3ラウンド、ジョシュアはどこで前に出るのか?

ウシクのパンチが当たります。ウシクの左フックにジョシュアがグラつく。パッキャオvsデラホーヤを思い出すような巨大戦艦と戦闘機の戦い。

10−9でウシク。


▶︎第4ラウンド。解説も「オレクサンダー・ウシク、ベリー、ベリー、ファンタスティック!」。なんと、プレッシャーをかけてるのはウシク。

10−9でウシク。


▶︎第5ラウンド。解説は「タイソンvsダグラス」の番狂わせを持ち出しました。確かに、ここまではアンダードッグの一方的な展開。

ジョシュア反撃も、クリーンヒットは左ボディ一発。どちらが優れたボクサーかは明らか。しかし、ヘビー級、勝敗はわかりません。


どちらに振るか、微妙。

このラウンドはジョシュアに与えたジャッジもいそうです。


▶︎第6ラウンド、ジョシュアが初めて先に手を出します。これはウシクにとってもチャンス。

ジョシュアの右が再三ヒット、ウシクが鼻を抑えるシーンも、折れたか?

10−9で王者。 


▶︎第7ラウンド、大声援に乗ってジョシュア攻勢。両者、強打の応酬。正確さはウシク。

10−9でウシク。 


▶︎第8ラウンド。ウシクのボクシングは教科書です。顔面は当たらない、ジョシュアが下から攻めます。

手数と正確さでウシク、10-9。ここも、オフィシャルはジョシュアに流れるか? 


▶︎第9ラウンド。ウシクの運動量は落ちない。ウシクの正確さが際立つ。10−9でウシク。

私のスコアだと、この時点でウシクの判定負けはありません。


▶︎第10ラウンド。互角の打ち合い。ウシクが右目上をカット。10−9でジョシュア。


▶︎チャンピオンシップラウンド。いきなり、ウシクのコンビネーションがヒット。ウシクはボクシングをよくわかってます。しかし、ジョシュアも強打で反撃。

それでもウシクは正確に反撃。10-9でウシク。


▶︎第12ラウンド。王者は倒すしかありません。先に前に出たのはウシク。これでいいんです。

ウシクの攻勢にジョシュアがダウン寸前に、ロープにもたれたところでゴング。10-9でウシク。


この試合は文句ナシです。ウシクの完勝。

「クルーザー級の完全統一王者のヘビー級3団体王者は、ホリフィールド以来の快挙です」。正式採点のアナウンスを待たずに、解説もウシク勝利を確信。
 
ユナニマスデジションでウシク!

さすがにこの内容ではロンドンデジションは無理です。 ウシク、男泣き。

「ウシクが劣っていたのはパワーだけ。より優れたボクサーが勝った」。「AJは再戦条項を行使するだろうが、勝てるだろうか?」。

これは、番狂わせではありません。ブッカーと専門家の目が節穴だっただけです。 

ハーンは「テクニカルな良い試合だった。ウシクはファンタスティック。再戦するのかは、考えなくてはならない。やるならタフな試合になるが、また別の試合だ」とトーンは下がりっぱなし。

ジョシュアの商品価値がまた下がりました。 

オフィシャルは117-112, 116-112 and 115-113。ESPNは118−110。

リング誌はヘビー級10位のウシクが1位に上がるとレポート(王者はタイソン・フューリー)。

解説陣もトーン下がりっぱなし。トニー・ベリューも意気消沈。 英国、がっかり…。