それにしても、Bサイドのボクサーが番狂わせを起こす試合は感情移入してしまいます。

Punch Stats

PUNCHESJOSHUAUSYK
Total landed123148
Total thrown641529
Percent19%28%
Jabs landed5252
Jabs thrown427309
Percent12%17%
Power landed7196
Power thrown214220
Percent33%44%
-- Courtesy of CompuBox
スクリーンショット 2021-09-26 8.17.14

トータルの手数はアンソニー・ジョシュアが112発上回っていましたが、ヒット数はウシクが25発多く、的中率も19%と28%と34歳のウクライナ人に軍配が上がりました。

CompuBoxの数字でも挑戦者の正確さが目立っていますが、現実の試合はそれ以上でした。

ジョシュアは前半の様子見で失ったポイントが痛かったとはいえ、あれだけ動くウシクに対してはあの戦法しかありません。明白にとった唯一のラウンドは第6ラウンドでしたが、ここで決定的なダメージを与えることが出来ませんでした。

エディ・ハーンが再戦について口を濁しましたが、どちらが優れたボクサーか?を明らかにされたこの内容の敗戦は厳しいです。再戦でどう戦えばいいのかイメージが湧きません。

勝利者インタビューでウシクが語った「ヘビー級で3試合目。徐々に対応できている。今夜のウシクはベストではない。次の試合ではもっと強くなる」 という言葉にも説得力があります。

現時点で優れている34歳のウシクの方が、31歳のジョシュアよりもノビシロがあるのも事実でしょう。 

アンディ・ルイスJr.との再戦には、明確なイメージが出来ていましたが、今回は恐らくそれがないでしょう。 

ある意味、キャリアの岐路に立たされるような敗北です。まだ、序盤のノックアウト負けの方が良かったかもしれません。どちらが優秀なボクサーかを36分間、たっぷりと思い知らされたのですから。

ジョシュアと〝生涯〟契約を結んだハーンとしては、直後の1試合で大きく躓きました。そりゃ、泣きそうになります。

ジョシュアがインタビューを拒否して早々と退場したことからもショックの大きさが窺えます。 

これで引退してもおかしくない敗北です。 

勝者のウシクは6ラウンド以外は、見事に試合を組み立てました。

「チャンスはあったが、無理にノックアウトしようとは思わなかった。作戦を完璧に遂行するだけを考えた。ポイントでリードしてるのはわかっていたが、とにかく悪い印象でラウンドを終わらないようにした。(ジョシュアの反撃を許した第6ラウンドのあとの)7ラウンドは集中した」。

さすがです。7ラウンドを流したり、最終回をサークリングしてるとまたおかしな判定になっていた可能性大でした。

「ウクライナがヘビー級の覇権を取り返した」 。リングサイドのビタリ・クリチコもご満悦です。