シーバスリーガル12年。

スペイサイド地方のモルト、ストラスアイラをキーモルトとする「スコッチのプリンス」です。
IMG_6039 (1)
銀河高原ビールにシーバス、そして鯖づくし。

スペイサイドと聞いて真っ先に思い浮かぶのはマッカランですが、ストラスアイラは「シングルモルトのロールスロイス」ほどの甘みはありません。

しかし、モルトらしい頑徹さも併せ持ち、確かに今俺はウイスキーを飲んでるのだ!という濃厚な酔いの世界へ誘ってくれます。

その程よく微かな蜂蜜味が絶妙なストラスアイラですが、ボトル6000〜7000円もしてポンポン買うと怒られます。

というわけのシーバス。こっちは2000円台前半で買えます。

ジョニ黒やバランタイン12年など、12年物の銘柄では一番好きなブレンデッドかも。

ジョニ黒やバランタインのようなアイラ島モルトをキーにした個性はないものの、攻防兼備、バランスに優れた井岡一翔のような味わいです。

井上尚弥はピート効きまくりのアードベック10年、11日に試合を控えた中谷潤人は樽に仕込んでまだ5年のラガヴーリンか。

なんてこじつけながら、いよいよ試合開始ゴングまであと20分!

  ©井岡一翔vsフランシスコ・ロドリゲス

井上と同じく、井岡もメディアやオッズでアンダードッグの扱いを受けたことがありません。

念願のファン・フランシスコ・エストラーダとの対戦が実現しても、明白なアンダードッグにはならないでしょう。

それを物足りないと感じるとしたら、私たちはマニー・パッキャオを見過ぎたのかもしれません。

「前半はロドリゲスJr.さんが出てくると思います」(入江聖奈)。

入江、いいわぁ〜。

両者リングイン。

井岡にとっては「勝ち方を問われる」難しい試合です。

第1ラウンド、立ち上がりは相手を受ける井岡のいつものパターン。ロドリゲスの乱打は見切っていますが、左アッパーで顎を上げられるシーンも。

第2ラウンド以降もロドリゲスの攻勢と、井岡のカウンターの応酬。

「リングで死んでもいい」という29歳のメキシカンの気迫が、どこまで続くか。

入江の「ロドリゲスさんの左アッパーの角度、怖いですぅ」。さすが金メダリスト、内藤大助より正確に試合を見ています。

中盤に入っても決定的なシーンはないものの、強引なロドリゲスの空振りと、井岡のパンチの精度が明らかに。

5ラウンドになってロドリゲスは左構えのスイッチも見せますが、これは手詰まりの証拠。マービン・ハグラーやテレンス・クロフォードの「自分のパターン」のスイッチではなく、主導権を奪われてる自覚から来るものです。

それでも、鼻血を垂らしながら前進するロドリゲス。

「ロドリゲスさん、運動量落ちてます。ボディも効いてます」(入江)。

終盤を迎えると、ロドリゲスの消耗は明らか。井岡のカウンターアタックもあって、一気に踏み込むことが出来なくなります。

第10ラウンド、挑戦者コーナーも倒さないと勝てないと覚悟を決めて勝負に出ます。激しい打撃戦になりますが、やはり決定打はありません。王者の精度が目立ちます。

そしてチャンピオンシップラウンド。挑戦者は行くしかないのですが、足も手も出ない。王者も明白なシーンを作れません。

最終ラウンドも、11ラウンドの続き。終了ゴングを聞いた挑戦者の表情は明らかに敗北を受け入れていました。

オフィシャルは116-112(ラウンドでは8-4の2ラウンド差)のユナニマス。このスコアは文句無しです。

勝ち方が問われる試合でしたが、満点回答とはいきませんでした。ただ、これはロドリゲスさんも褒めるべきでしょう。

井岡は想定内の最低点はクリアした形でしたが、今夜の収穫は「入江は鋭い」ということをあらためて思い知らされたことです。

入江の採点も聞きたかったです。

TBSは、彼女にもっと話させるべきでした。