スポーツイラストレイテッド誌のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー(昔のスポーツマン・オブ・ザ・イヤー)。

1981年、トーマス・ハーンズとの世界ウェルター級完全統一戦に劇的な勝利を収めたシュガー・レイ・レナードを最後に、ボクシング界は41年間もこのアウォードにタレントを送り込むことが出来ていません。
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そもそもが米国的偏見に基づいたアウォードでしたが、21世紀に入ってその傾向はさらに強まっています。

例えば、男子100m走のウサイン・ボルトと、プロボクシングのマニー・パッキャオが驚異的なパフォーマンスを魅せた2009年に受賞したのは、デレク・ジーターでした。

ジーターの個人成績は「スポーツマン世界一」とは乖離した、別の意味で驚異的なパフォーマンスだったにも関わらず。

所詮は「スポーツマン世界一」とはかけ離れた、米国が偏見をもとに決める「誰が描いたのか?」に神経質な賞なのです。

1981年のレナードは、当然ながら、リング誌のFighter Of The Yearにも選ばれましたが、これはサルバドール・サンチェスとの同時受賞。

「レナードvsハーンズ」は今もボクシング史上最高傑作と賞賛される一戦でしたが、ウィルフレド・ゴメスとの決戦に圧勝したサンチェスをFighter Of The Yearに相応しくないとボクシングファン、メディアが考えることはありませんでした。

「誰が描いたかによってその絵の評価が決まる」。ボクシングのリングは、そんな腐った世界でないことがよくわかるエピソードです。

しかし、〝レナードと同じ絵を描いた〟サンチェスがスポーツパーソン・オブ・ザ・イアーの座をレナードと争ったのか?というとノミネートすらされませんでした。

スポイラは「誰が描いたかによってその絵の評価を決めた」のです。



ESPNのコメンテーター、スティーブン・A・スミスが「大谷を凄いと大騒ぎしてるのが理解できない。打率2割7分1厘の普通の打者」というコメントをSNSに投稿したそうです。

この人、ボクシングのコメントは結構多い御仁です。

大谷のコメントについては〝実物〟を見てないので軽はずみなことは言えませんが、ボクシングでも「パッキャオが素晴らしい選手なのは認めるけど、騒ぎすぎ。はっきり言うと過大評価」とよく語っていたように、アジア人が大騒ぎされるのを生理的に受け付けない人なのかもしれません。
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さて、大谷が日本人初のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれるか、どうか?

気の早い話ですが、選考委員にはスミス氏のような方が多くいらっしゃる気がします。

大谷にとってグリーンモンスターは大した壁じゃなくても、彼らが下す評価の壁は高いかもしれません。

まあ「誰が描いたか」を気にするような人の評価なんて、彼は全く興味ないでしょう。

私たちファンもスポイラの賞に、特別な興味なんてありません。

でも「大谷だけが描ける絵」はまだまだ見ていたい、それだけです。

絵を見たら、誰が描いたか、素人にもわかる、そんなスケールのデカすぎる絵を、あと140試合+α楽しめるわけです。

贅沢です。

勝手に書いといてなんですが、スポイラなんてどーでもえーわー。