突発的に書いてる、スポーツ教本のお話。

1月28日の真っ昼間にお届けするのは、まだ実在しないスポーツ教本です。

この人が書けば、落合博満の「バッティングの理屈」に並ぶ破滅の〝哲学者〟になるはずです。
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近場なのに初めて買い物した沖縄のアンテナショップ「わしたショップ」。地下一階の泡盛売場は壮観です。=本文とは全く関係ありません。


さて、桑田真澄が読売の投手チーフコーチ補佐としてグランウドに帰って来ました。
〝ドラフトの事件〟〝投げる不動産屋〟…日本スポーツ史上屈指のヒールとしてプロのマウンドに上がった桑田は、しかし、野球と向き合う真摯な態度から教科書的なアスリートに昇華してゆきました。

阪神ファンにとって読売のエースは憎き敵以外の何者でもありません。

それでも、桑田や松井秀喜の立ち居振る舞いを見ると、阪神の選手も見習え!と思わずにはいられませんでした。

その桑田の「たくさん走ってたくさん投げる時代じゃない」という言葉が一人歩きして、張本勲が「何を言っとるんだ!」と激怒しましたが、大御所は桑田の真意を早とちりしています。

桑田の考えは「中6日も空けるんだから135球投げて完投しろ」ということです。

現代野球で135球。桑田じゃなかったら「何を時代錯誤の戯言を」と笑うところです。

普通に考えたら、たくさん走ってたくさん投げないと、135球で完投なんて投手は育ちません。

「2月のキャンプで実戦と同じマウンドからの投げ込みで1000球は投げましょう」。

立ち投げ抜きで1000球。

(量をこなすのが目的の)たくさん走ってたくさん走ることには意味がない。

(よく考えて)たくさん走ってたくさん投げましょう、ということです。

かつて、古田敦也は「練習のコツ?出来るまで何度も繰り返すだけ。壊れたらそこまで」と〝量〟の必要性を説いていました。

科学的トレーニングを信奉していた室伏広治がスランプ時に溝口和洋に相談したとき「そもそも練習〝量〟が少なすぎる」と呆れられました。

沈滞していた日本ラグビーを救ったのは、選手が「こんな練習したら壊れる」と悲鳴をあげた〝量〟でした。

量を目的とするのは論外ですが、高いレベルのパフォーマンスを追究するなら質を伴った〝量〟は必要不可欠です。

まあ、しかし、読売が強くなるのは全く願い下げですが。