現在のジュニアバンタム級シーンをリング誌ランキングから見渡しましょう。

日本のリングに上がったり、日本人と拳を交えたのは10人中7人と非常に親近感のある顔ぶれになっています。

ローマン・ゴンザレスは〝日本発〟で世界のPFPキングに駆け上がった小さな巨人。日本ファンの思い入れはひとしおでしょう。

プロ50勝41KO2敗のチョコラティトは、今年6月で34歳になります。

加齢による劣化だけでなく、特に115ポンドに上げてから強いられた激闘が160㎝の肉体を蝕んでいるのは間違いありません。

昨年2月にはキャリア初のアンダードッグながら無敗のカリド・ヤファイを下し、リング誌の年間最高カムバック賞が贈られました。
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見てください、ベルトラインの「TEIKEN」「左の帝拳」を。そして、トランクスのど真ん中には「日の丸を背景に日本列島」。

日本のボクシングファンでロマゴンを応援しない人は、1人もいないでしょう。

3月14日に迫ったファン・フランシスコ・エストラーダとの世紀の再戦は、アバウト2−1でアンダードッグ。会場はテキサスですから完全アウエー、四面楚歌です。

ここを勝ち抜けば、日本で井岡一翔との〝決勝戦〟が実現する可能性大です。そして、その試合は日本人初のPFP対決となります。
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そして、115ポンドのトップランナーに推されるリング誌王者ファン・フランシスコ・エストラーダ。

単純な〝絵面〟だけを求めたら、まだ底を見せていない30歳の〝黄金のジュニアバンタム〟 がロマゴンを粉砕、井岡と雌雄を決するというのが、最もエキサイティングなストーリーです。

ただ、8年越しのロマゴン戦は簡単な試合にはならないでしょう。8/13(1.615倍)と5/4(2.25倍)というオッズ以上に両者の戦力は拮抗しています。

ESPN の「2021年上半期の注目10試合」で一等最初に挙げられたのがエストラーダvsロマゴンでした。

50/50 war with constant punches and movement.(激しくパンチを交換する五分五分の戦争になる)と予想されています。
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そして、大晦日に歴史に残る日本人対決を制した井岡。

リング誌の評価は実質4位の3位、ESPNではIBF王者ジェルウィン・アンカハスに続く5位ですが、ポイント制のBoxRecではエストラーダをかわして1位。

3月で32歳を迎えるグランドマスターが、トップ戦線で存在感を増していることは間違いありません。

すでに、アンカハス陣営が井岡に統一戦を持ちかけているとのことですが 、かつて〝ネクスト・パッキャオ〟とも言われた〝プリティボーイ〟アンカハスが最後のリングに上がったのは2019年12月7日。ブランクの時間は1年以上に伸びています。

IBF1位はメキシコのジョナタン・ロドリゲス。この指名試合をクリアしないで井岡戦を強行すると、あの団体は間違いなく剥奪しますから、ロドリゲス戦をクリアしてから日本に乗り込むことになります。

また、井岡は田中が指名挑戦者でしたが、現在のWBO1位はシーサケット・ソールンビサイ。

2019年4月にエストラーダに判定で敗れてから、まともな相手とは戦っていない34歳のタイの重戦車にどれだけの戦力が残っているのか?

シーサケットは3月13日、38歳のタイ・ジュニアバンタム級王者との試合が予定されていますが、この試合では現在の実力は査定するのは非常に難しいでしょう。

大晦日の日本人対決が井岡ショーとなった最も大きな要因は二つありました。

一つは田中の純情、それは今の井岡にとって最も手玉に取りやすいスタイルでした。

しかし、井岡のライバル4人にそんなウブな正直者は1人もいません。

井岡の言葉を借りれば4人とも「拳の重さ」を知り尽くしている狡猾なアバズレどもです。

それでも、井岡ショーのもう一つの要因、井岡が想像を遥かに上回って狡賢こかったことを思い出せは、31歳の日本人がこの4人も打ち倒してくれるという思いを強くしてくれます。

このトーナメントを勝ち抜けるのは日本の井岡です。