大きな議論を呼んだとは言えない昨年11月7日の「井上尚弥vsノニト・ドネア」でしたが、1ポイントしか差を付けなかった1人のジャッジのスコアリングは、十分に議論を呼ぶものでした。
CompuBox では10−2、118−110。ダウンがあるので118−109と一方的なスコアになります。
もちろん、日本のボクシングファンでもこのスコアがリングで起きた現実を反映していないことは認めるでしょう。
次に「トータル」ではなく「パワーパンチ」に絞って各ラウンドの着弾を比較すると、全くの逆目が出ます。
井上が取ったのは1、4、5、6、10、11、12の合計7ラウンド。ドネアは2、3、7、8、9の合計5ラウンドを取りました。7−5の115−113、ダウンがあるので115−112。
「CompuBox」と「パワーパンチ」という怪しい二つのフィルターを通すとスコアはかなり接近しました。
さらに「パワーパンチ」での第1ラウンドは井上が14発中8発着弾、ドネアは19発中7発着弾とほとんど互角。このオープニングラウンドを手数で評価するとドネアになり、6−6の114−114でダウンを反映して114−113。
最初にオフィシャルの採点を振り返ります。
いわゆる〝ラウンド表示〟だと8−4か7−5、116−112 or 117-111という明白な勝利です。しかもドネアにダウンがあったので、現実の採点はボスカレリが116−111。
第5ラウンドも井上の10−8としたロドリゲスは117−109とさらに大差がつきました。
ボクシングマガジンから〜Luigi Boscarelliを「ポスカレッリ」としているのはご愛嬌。注目は大外のホイルです。3者ともIBF王者・井上を支持しましたが、ルイージ・ボスカレリが116−111、オクタビオ・ロドリゲスが117-109 とスコア。
いわゆる〝ラウンド表示〟だと8−4か7−5、116−112 or 117-111という明白な勝利です。しかもドネアにダウンがあったので、現実の採点はボスカレリが116−111。
第5ラウンドも井上の10−8としたロドリゲスは117−109とさらに大差がつきました。
そして問題のロバート・ホイルは114-113。あの試合を、もし11ラウンドのダウンがなければドローと見たのです。
次に、CompuBox です。人間が視認で前の手(ジャブ)と後ろの手(パワーパンチ)で測定しているCompuBox が現実の試合内容と懸け離れた数字になってしまうことがあるのは当然です。
ただ「その通り!」というスタッツも少なくありません。
ただ「その通り!」というスタッツも少なくありません。
今回は「やっぱりスタッツは無意味」と「現実の試合を反映している」というCompuBoxの二面性が出ました。
CompuBox をジャッジにすると、まずラウンド別」で井上がとったのは1、2、3、4、5、6、7(このラウンドは着弾で一発だけ上回るも手数は30−50で負けていました)、10、11、12の合計10ラウンド。ドネアが着弾数で上回ったのは8、9の2つのラウンドだけ。CompuBox では10−2、118−110。ダウンがあるので118−109と一方的なスコアになります。
もちろん、日本のボクシングファンでもこのスコアがリングで起きた現実を反映していないことは認めるでしょう。
次に「トータル」ではなく「パワーパンチ」に絞って各ラウンドの着弾を比較すると、全くの逆目が出ます。
井上が取ったのは1、4、5、6、10、11、12の合計7ラウンド。ドネアは2、3、7、8、9の合計5ラウンドを取りました。7−5の115−113、ダウンがあるので115−112。
「CompuBox」と「パワーパンチ」という怪しい二つのフィルターを通すとスコアはかなり接近しました。
さらに「パワーパンチ」での第1ラウンドは井上が14発中8発着弾、ドネアは19発中7発着弾とほとんど互角。このオープニングラウンドを手数で評価するとドネアになり、6−6の114−114でダウンを反映して114−113。
なんとホイルのスコアに一致しました。
ただし「CompuBox は数字遊び」「あくまで参考資料」という大前提から離れてはいけません。
あの試合、確かに井上が窮地に追い込まれる場面もありました。しかし、12ラウンドを振り返って「ダウンが勝敗を分けた」と見るホイルは、やはり「別の試合を見ていた」(リング誌)と言わざるをえません。
そして、CompuBox の 12ラウンド総計(Final Punch Stat Report)。
「トータル」で井上が227着弾/628発射(36.1%)、ドネアが141/605(23.3%)。「ジャブ」で井上が111/336(33%)、ドネア42/329(12.8%)。「パワーパンチ」で井上116/292(39.7%)、ドネアが99/276(35.9%)。
トータルスタッツでは、試合に非常に近い現実が浮かび上がりました。
ただし「CompuBox は数字遊び」「あくまで参考資料」という大前提から離れてはいけません。
あの試合、確かに井上が窮地に追い込まれる場面もありました。しかし、12ラウンドを振り返って「ダウンが勝敗を分けた」と見るホイルは、やはり「別の試合を見ていた」(リング誌)と言わざるをえません。
そして、CompuBox の 12ラウンド総計(Final Punch Stat Report)。
「トータル」で井上が227着弾/628発射(36.1%)、ドネアが141/605(23.3%)。「ジャブ」で井上が111/336(33%)、ドネア42/329(12.8%)。「パワーパンチ」で井上116/292(39.7%)、ドネアが99/276(35.9%)。
トータルスタッツでは、試合に非常に近い現実が浮かび上がりました。
井上は手数ではやや優勢でしたが、着弾数で明白に上回りました。つまりパンチの精度でドネアを引き離したことをトータルスタッツは雄弁に物語っています。
「一面的な戦い方しかできない不器用な一発狙いのドネア」は、埼玉の大会場でも、何の進歩もありませんでした。
36歳のドネアが経験不足で無骨な若者のように戦い、26歳の井上がドネアのパワープレーに巻き込まれる土俵際で冷静に踏みとどまったーーそれがあの試合でした。
大方の予想を大きく裏切る展開になったあの試合は、老練な井上が、相変わらず円熟出来ないドネアをなんとか振り切った軽量級史に残る〝年齢以外でも対照的な世代対決〟でした。
******* …こんなん書いてないで、早く試合が見たいです。。。
「一面的な戦い方しかできない不器用な一発狙いのドネア」は、埼玉の大会場でも、何の進歩もありませんでした。
36歳のドネアが経験不足で無骨な若者のように戦い、26歳の井上がドネアのパワープレーに巻き込まれる土俵際で冷静に踏みとどまったーーそれがあの試合でした。
大方の予想を大きく裏切る展開になったあの試合は、老練な井上が、相変わらず円熟出来ないドネアをなんとか振り切った軽量級史に残る〝年齢以外でも対照的な世代対決〟でした。
******* …こんなん書いてないで、早く試合が見たいです。。。



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フシ穴の眼
が
しました
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