マニー・パッキャオの「8」を最多とする複数階級制覇。
日本人でも今年6月に30歳の井岡一翔が「4」階級制覇に成功、26歳の井上尚弥と24歳の田中恒成が「3」で追いかけています。
承認団体と階級が増殖する中で、防衛回数や複数階級制覇数などの記録が持つ意味はどんどん軽くなっています。
日本人から「5」階級制覇するボクサーが出現しても驚きではありませんし、パッキャオの「8」が更新されたとしても大偉業とは言い切れません。
史上6人目の4階級制覇を果たしたレオ・ガメスは現役時代にPFP10傑に数えられたことはもちろん、全盛期ですらその予備軍とも評価されませんでした。もちろん、引退から14年が過ぎても殿堂入りなど叶うべくもありません。
ここまで世界王者が粗製乱造される時代です。世界評価の基準は「何度防衛したか?」「何階級制覇したか?」といった数字ではありません。「誰に勝ったのか」。それだけが全てです。
階級制覇でもガメスのように弱い相手からタイトルを集めて、強い相手にはついに一度も勝つことが出来なかったボクサーはたとえ4階級制覇しても評価されることはありません。
現役時代、リング誌PFP10傑に迫った長谷川穂積は劣化したウィラポン・ナコンルンプロモーション(バンタム級)、ファン・カルロス・ブルゴス(フェザー級)、ウーゴ・ルイス(ジュニアフェザー級)に勝って3階級制覇を達成、2016年に引退。今年の規格変更で殿堂入り資格が発生しましたが、ノミネートすらされませんでした。
長谷川が勝利を収めた最強はウィラポンでしたが、このタイ人も全盛期ですらPFPにかすりもしない低評価のボクサーでした(全盛期はバンタム級の強豪の一人でしたが)。
バンタム級のWBCバージョンを14度も防衛したウィラポンは、引退から11年。殿堂にノミネートはされていますが、殿堂入りは永遠にないでしょう。
弱い相手をいくら転がしても、何の評価もされないのがボクシングです。
「誰に勝ったのか」だけが評価の対象です。
「誰に勝ったのか」が抜け落ちた階級制覇など、所詮は減量を弄ぶボクサーの悪ふざけです。
もっと正確に言うと、ボクシング17階級の中で16階級における階級制覇は「誰に勝ったのか」を考えなければ評価できません。
「5階級制覇したら文句ないんやろ!」と啖呵を切った亀田興毅はガメスやウィラポンが世界評価から無視されている事実を知らなかったのかもしれませんが、その言葉を発してしまったのはやはり恥ずべき低脳だったとしか言いようがありません。
今のボクシングの世界では、数字など誰も評価しないのです。
2015年に引退した興毅も殿堂資格が発生していますが、長谷川同様見向きもされません。
16階級制覇しても文句があるかもしれないのです。それほど、プロボクシングの世界は腐っているのです。
ただし、それは17階級中16階級でのことです。つまり、最後の1階級、減量を弄ばないヘビー級がからんだ場合はほぼ無条件で注目されます。
ロイ・ジョーンズJr.はヘビー級史上最弱とまで言われたジョン・ルイスを狙い撃ちにしたことで「空き巣」と非難されましたが、それには注釈が必要です。
圧倒的有利予想でルイスに勝ったにもかかわらず、そのときは大絶賛されました。多くのメディア、ファンはロイの勇気ある船出に大声援を送ったのです。
しかし、ロイがすぐに「ライトヘビー級に戻る」と宣言した時点で「勇気ある英雄」は「姑息な空き巣」に格下げになったのです。
ロイは最初から最弱ルイスに勝つことだけが目的だったのです。
イベンダー・ホリフィールドやマイク・タイソンら強豪との対戦を期待していたファンやメディアへの裏切り行為です。
「弱い王者がいたらから彼と戦うためだけにヘビー級に上げた」ということですからロイは「自分以外に王者を名乗らせない」という矜持など微塵も持ち合わせていませんでした。
それでも、最弱王者との試合でもそれが「下の階級から挑戦者」である限り、世界は大歓迎するのです。
ロイの場合はルイス戦を誰もが「勇気ある偉大な挑戦の始まり」と期待していたのに、現実には勇気とは真逆の行為を示したことで世界を幻滅させてしまったのです。
「世間の無責任な発言は気にしない。私がホリフィールドに惨敗するのを見たいんだろうけど、私は無責任な人たちの興味を引くほど愚かじゃない。ルイスはチュンプ(穴王者)というけど、ヘビー級の穴王者に勝てるライトヘビー級が私以外にいるか?」。
ロイが史上屈指の才能に恵まれた優れたボクサーであることに、誰も異論はありません。しかし、批判に応えるロイの言葉は、あまりにも〝唇寒し〟でした。
ウシクがロイと決定的に違うのは 「Undisputed Champion 、議論する余地のないヘビー級王者を目指す」と公言していることです。
ボブ・フィッツモンズが階級制覇の「永遠の最難関 」ヘビー級攻略に成功してから125年。
巨人ゴリアテに挑んだダビデの系譜を辿ります。
日本人でも今年6月に30歳の井岡一翔が「4」階級制覇に成功、26歳の井上尚弥と24歳の田中恒成が「3」で追いかけています。
承認団体と階級が増殖する中で、防衛回数や複数階級制覇数などの記録が持つ意味はどんどん軽くなっています。

史上6人目の4階級制覇を果たしたレオ・ガメスは現役時代にPFP10傑に数えられたことはもちろん、全盛期ですらその予備軍とも評価されませんでした。もちろん、引退から14年が過ぎても殿堂入りなど叶うべくもありません。
ここまで世界王者が粗製乱造される時代です。世界評価の基準は「何度防衛したか?」「何階級制覇したか?」といった数字ではありません。「誰に勝ったのか」。それだけが全てです。
階級制覇でもガメスのように弱い相手からタイトルを集めて、強い相手にはついに一度も勝つことが出来なかったボクサーはたとえ4階級制覇しても評価されることはありません。
現役時代、リング誌PFP10傑に迫った長谷川穂積は劣化したウィラポン・ナコンルンプロモーション(バンタム級)、ファン・カルロス・ブルゴス(フェザー級)、ウーゴ・ルイス(ジュニアフェザー級)に勝って3階級制覇を達成、2016年に引退。今年の規格変更で殿堂入り資格が発生しましたが、ノミネートすらされませんでした。
長谷川が勝利を収めた最強はウィラポンでしたが、このタイ人も全盛期ですらPFPにかすりもしない低評価のボクサーでした(全盛期はバンタム級の強豪の一人でしたが)。
バンタム級のWBCバージョンを14度も防衛したウィラポンは、引退から11年。殿堂にノミネートはされていますが、殿堂入りは永遠にないでしょう。
弱い相手をいくら転がしても、何の評価もされないのがボクシングです。
「誰に勝ったのか」だけが評価の対象です。
「誰に勝ったのか」が抜け落ちた階級制覇など、所詮は減量を弄ぶボクサーの悪ふざけです。
もっと正確に言うと、ボクシング17階級の中で16階級における階級制覇は「誰に勝ったのか」を考えなければ評価できません。
「5階級制覇したら文句ないんやろ!」と啖呵を切った亀田興毅はガメスやウィラポンが世界評価から無視されている事実を知らなかったのかもしれませんが、その言葉を発してしまったのはやはり恥ずべき低脳だったとしか言いようがありません。
今のボクシングの世界では、数字など誰も評価しないのです。
2015年に引退した興毅も殿堂資格が発生していますが、長谷川同様見向きもされません。
16階級制覇しても文句があるかもしれないのです。それほど、プロボクシングの世界は腐っているのです。
ただし、それは17階級中16階級でのことです。つまり、最後の1階級、減量を弄ばないヘビー級がからんだ場合はほぼ無条件で注目されます。
ロイ・ジョーンズJr.はヘビー級史上最弱とまで言われたジョン・ルイスを狙い撃ちにしたことで「空き巣」と非難されましたが、それには注釈が必要です。
圧倒的有利予想でルイスに勝ったにもかかわらず、そのときは大絶賛されました。多くのメディア、ファンはロイの勇気ある船出に大声援を送ったのです。
しかし、ロイがすぐに「ライトヘビー級に戻る」と宣言した時点で「勇気ある英雄」は「姑息な空き巣」に格下げになったのです。
ロイは最初から最弱ルイスに勝つことだけが目的だったのです。
イベンダー・ホリフィールドやマイク・タイソンら強豪との対戦を期待していたファンやメディアへの裏切り行為です。
「弱い王者がいたらから彼と戦うためだけにヘビー級に上げた」ということですからロイは「自分以外に王者を名乗らせない」という矜持など微塵も持ち合わせていませんでした。
それでも、最弱王者との試合でもそれが「下の階級から挑戦者」である限り、世界は大歓迎するのです。
ロイの場合はルイス戦を誰もが「勇気ある偉大な挑戦の始まり」と期待していたのに、現実には勇気とは真逆の行為を示したことで世界を幻滅させてしまったのです。
「世間の無責任な発言は気にしない。私がホリフィールドに惨敗するのを見たいんだろうけど、私は無責任な人たちの興味を引くほど愚かじゃない。ルイスはチュンプ(穴王者)というけど、ヘビー級の穴王者に勝てるライトヘビー級が私以外にいるか?」。
ロイが史上屈指の才能に恵まれた優れたボクサーであることに、誰も異論はありません。しかし、批判に応えるロイの言葉は、あまりにも〝唇寒し〟でした。
ウシクがロイと決定的に違うのは 「Undisputed Champion 、議論する余地のないヘビー級王者を目指す」と公言していることです。
ボブ・フィッツモンズが階級制覇の「永遠の最難関 」ヘビー級攻略に成功してから125年。
巨人ゴリアテに挑んだダビデの系譜を辿ります。
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