武田テバオーシャンアリーナ特設リングで田中恒成vsジョナサン・ゴンサレスのゴングが鳴るまで、あと4時間。

関東地区では見れないんじゃないかと心配でしたが、TBSで生中継してくれます。

ジョナゴンはWBO1位の指名挑戦者。しかし、リング誌やESPNの フライ級 Divisional ranking では十指に数えられていません。いわゆる承認団体の「我田引水ランキング」の1位です。

身長・リーチが共に157㎝と小さなプエルトリカンはWBOの地域タイトル(承認団体が世界王座の下層タイトルとして制定している王座を〝地域〟とひとまとめにした呼称)を2012年にユース、2013年にラテン、2016年にNABOとコレクション。

WBOのランキングを着々と上げてきました。

敗北はジョバンニ・セグラに4ラウンドKO負け(2013年)と、ジョバート・アルバレスに6ラウンドKO負け(2016年)の2つ。

2013年のセグラはキャリア終盤でしたが、まだ一定の力は残っていました。この敗北は仕方ない?

しかし、地元プエルトリコで敗れたアルバレスは、ファン・フランシスコ・エストラーダ(2014年:UD)に完敗は当然にしても、中山佳祐ときわどい内容ながらドロー(2017年)と微妙な実力の持ち主です。

ジョナゴンの22勝のうちKOは13。

勝利数に占めるKOの率は59%(総試合数:引分1試合を含むを分子にした本来のKO率は52%)とこのクラスではけして低い数字ではありませんが、Bomba(爆撃機)の異名は当てはまりません。

28歳のサウスポーの実態は「威力のない機銃を装備した偵察機」です。世界戦線で戦ってきたボクサーには違いありませんが、コンテンダーと呼ぶのは憚られます。

わずか13戦のキャリアながら、世界トップと何度も拳を交えて全勝している田中の敵ではありません。

マジソン・スクエア・ガーデンのHuluシアターのちょうど半分のキャパ(約2500席)の武田テバのリングに田中が上がるのは、これが3度目。名古屋からほど近い金城ふ頭に建つ美しいスタジアムは「決闘型テクニシャン」24歳のホームリングになりました。

今回も地元の大声援を受けてエキサイティングな勝利を収めるはずです。

東海のボクシングファンには失礼な物言いかもしれませんが、そろそろ関西か関東でアウエーのビッグファイトのリングに上がって欲しい才能です。

卓越したスピードとテクニックがありながら、必ず決闘に持ち込むファイトはこれぞメキシカンスタイルです。プロレスじゃないんだから、相手の良さを引き出す必要なんてないのに…でも、そこが大好きです。

PFPに名前を連ねる横浜の三冠王との激突はウエイト的にもまだ早いかもしれませんが、西の4階級制覇王者との激突は、ハイレベルな決闘になることは間違いありません。