リング誌9月号から。トム・グレイの記事を拙訳です。

またしてもグズグズのWBSSバンタム級トーナメント。「決勝は11月東京」と言われていますが、それしかないでしょう。

米国や英国で井上尚弥vsノニト・ドネアなんて、大会場ならメインには添えることができません。

大会場メインなら、スコットランドと同様に上階席を封鎖する寂しいことになります(スコットランドはメインですらありませんでしたが)。

井上陣営を中心とした日本側がWBSSのケツを拭かなくては、このトーナメントはどこにも軟着陸できません。

日本の会場なら強気の席料でも、横浜アリーナ1万5000席でも完売できるでしょう。
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NONITO DONAIRE : FILIPINO FLASHBACKS〜フィリピーノフラッシュをフラッシュバックする!

WBSSは高額賞金トーナメントではないだけでなく、セカンドシーズンでは階級最強決定戦ですらなくなった。

それでも、まだ名声を得ていないファイターにとって、参加することに価値がある。

このことは、世界的に関心度が低いバンタム級においてはより顕著だが、例外が1人だけいる。ノニト・ドネアだ。

今年で37歳になるフィリピンの閃光は、軽量級として手に入れることができる、あらゆる名声をとっくの昔に獲得し尽くした。

フライ級からフェザー級までの5階級で戦い、4階級制覇に成功(日本では5階級制覇と紹介されますが、ジュニアバンタム級は暫定王座だったので世界的にはカウントされません)。

ギレルモ・リゴンドーに競り負け、ニコラス・ウォータースに倒されたのはベストのフライ、バンタム級ではなかった。

2012年にはジュニアフェザー級以下の軽量級として史上初めての全米ボクシング記者選考の Fighter of the Year に輝いた。

今なお、ジュニアフェザー級以下でこの「シュガー・レイ・ロビンソン賞」を獲得したのは彼だけの快挙だ(2006年のマニー・パッキャオ、2016年のカール・フランプトンはフェザー級)。

現役PFPファイター2人(ビック・ダルタニアン、フェルナンド・モンティエル)を圧倒的な内容で撃破したフライ級とバンタム級のタイトルは、もっと高く評価されるべきだろう。

いずれにしても、ドネアが今さら証明することは何もない。

現時点で殿堂入り間違いなしの実績を積み重ねてきたのだ。

軽量級史上初のPFPキングの偉業はローマン・ゴンザレスに譲ったものの、21世紀の軽量級シーンをリードしてきたのがドネアであることに誰も異論はあるまい。
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2011年。ドネアの季節は、確かに夏でした。当時のリング誌PFPは3位。2位セルヒオ・マルチネスを挟んで1位はマニー・パッキャオ。フィリピン勢がワンツー独占を目前にしていました。

It doesn' matter to me (that I'm the underdog). I've nothing  to prove to anyone else.  

「井上尚弥戦のオッズが大きく不利に傾いていることは、全く気にしていない。今から何かを証明しようなんて思っちゃいない」。

Granted, the guy in front of me is Inoue, but that makes me train even harder. It's more about what happens after the fact, when victory is there and the jaw drops to the floor.

「井上が私の前に立ち塞がっている。彼を倒すためには今まで以上にハードな練習が必要なこともわかっている。(私の左フックを顎に受けた井上が)カンバスに沈むとき、私が勝利を手に入れているでしょう」。

軽量級の歴史に残るグレート、ノニト・ドネアのレガシーをフラッシュバックする。