まずは、村田vsブラント戦について、お詫びと訂正から。
>>>村田はこの試合でCompuBox34年の史上最高記録をマークしました。
That is the most power punches landed in a single middleweight round in CompuBox's 34 years or tracking fights.
とESPNの記事を鵜呑みにして書き込んでしまいましたが、 これは間違いだったようです。
村田の64発のパワーパンチは、史上最多記録ではなく、2位でした。
1位は1991年のマイク・マッカラムvsニッキー・ウォーカーで、ボディスナッチャーが5ラウンドに放ったパンチは村田を10発上回る74発。
Murata's 64 power punches connected were the second most by a middleweight in a round. Mike McCallum landed 74 in a fifth-round TKO of Nicky Walker in 1991.
WBA王者マッカラムの記録が作られた試合は1991年10月10日にバリーズ・ラスベガスで行われた「ノンタイトル10回戦」で「スーパーミドル級契約」。
「ミドル級」なら村田がパワーパンチの世界最多記録で差し支えないような気がしますが…。まあ、どうでも良い瑣末な話です。
「手数が少ないのは修正できない」と一部の暗愚な専門家や浅はかなファンを大きく裏切る「世界記録」レベルの数のパワーパンチをまとめたのですから、そのことが重要です。
マッカラムはIBF王者ジェームス・トニーとの統一戦を控えた前哨戦で、ウォーカーを軽くいなしていましたが、5ラウンドにウォーカーが「サミングされた。減点して欲しい」と主審に訴えたことに怒りを爆発、そのラウンドだけで127発のパンチを放ち、93発をヒット。そのうち74発のパワーパンチを数えました。
この夜の興行もトップランクが主催、村田より一つ年上の34歳だったマッカラムは12月7日の誕生日を迎えて35歳でトニーとの決戦に挑みスプリットドロー。33歳で21世紀のボクサー村田は、まだまだ若いです。
このランキングの5位がハグラーvsムガビですか…凄まじい試合でしたがフィニッシュの11ラウンドではなく6ラウンドにパワーパンチを最もまとめたんですね。
ハグラーなんて名前を目にしてしまうと、話がどんどん脇道に逸れてしまいそうので舵を戻します。
村田諒太です。村田をESPNがどう報じたか、です。
この圧勝劇で「世界で最もホットな階級のトップ戦線に復帰した」のは間違いありません。
ESPNのダン・ラファエルとスティーブ・キムが村田を分析、その未来を占っています。
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もし再戦の村田が本当の村田だとしても、ミドル級のトップと戦うとなると村田不利の予想しかできない。村田はビッグパンチャーだが、それは相手がブラントだったから。
ただ、村田はカネロを除けばミドル級で最も市場価値が高い。日本ではボクシングを超えたスーパースター。もし、トップと日本で戦うならとんでもない興行になるだろう。
キム:どちらが本物の村田か?正解は、初戦と再戦の中間じゃないか。
技術的には村田はいくつかの問題を抱えている。ただ、カネロを除けばミドル級という階級でも村田のスターパワーは図抜けている。世界的に見てもその商業価値は大きく、彼の母国ではそれはさらに爆発的になる。
ブラントが再戦に勝っていたら、オーストラリアでジェフ・ホーンと戦う計画があった。ブラントにとってはビッグネームだ。
That now could be of interest to Murata, who might even be able to lure Horn to Japan.
ブラントがビッグマネーを稼ぐにはオーストラリアでホーンと戦うしかないが、村田のスターパワーはホーンを軽く凌駕する。もし村田がホーン戦に興味を持てば、パッキャオと戦ったオージーを日本に引っ張り込むのは簡単だろう。
ただ、村田の実力を考えるとホーンは踏み台にはならない。ホーンは無視して、より大きな試合を急ぐべきかもしれない。
キム:村田の年齢(33歳)を考えると、メガファイトのリングを早く用意すべきだろう。
村田が持つスターパワーの引力を考えると、カネロ以外なら誰でも日本に引き寄せられるはずだ。
ブラントとのラバーマッチ(一般紙でたびたび勘違いされてますが1勝1敗を受けた3戦目のこと)は商業的にないだろう。ブラント陣営は、パンチの軽い安全な中堅どころと戦って再起を図るはずだ。
トップランクでは村田のスターパワーを扱いきれない。
ミドル級のビッグネームの「陣取り合戦」は完了してしまっている。この階級ではトップランクと我々ESPNは完全な〝負け組〟だ。
カネロとゲンナディ・ゴロフキン、デメトリアス・アンドラーデ、ダニエル・ジェイコブス(スーパーミドルへの転級が確実)はDAZNのネットワークに絡め取られてしまった。
ジャーマル・チャーロとセルゲイ・デレビヤンチェンコ、マット・コロボフはプレミア・ボクシング・チャンピオンズの厩舎の中に囲われた。
彼らと戦うには、トップランクが大きく譲歩しなければならない。しかし、ボブ・アラムが譲歩するだろうか?
村田とトップランクの契約は緩い。メガファイトを実現するにはトップランクを離れることを考えるべきだ。
キム:ミドル級におけるトップランクとESPNの現実は厳しい。他のプロモーターとプラットフォームにミドル級のビッグネームは取り込まれてしまった。
村田はトップランクとESPN連合の絵札だが、DAZNとも契約している。
ミドル級、つまり世界のメインストリートがカネロとDAZNであることは誰も否定できない既成事実だ。
村田はトップランクを切るべきだろう。
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トップランクは井上尚弥にも興味を持っていると言われていますが、水面下の交渉が長引いているのは「上から目線の条件提示」に井上陣営が納得できないからです。
トップランクからしたら「欧米中毒の日本人にトップランクのブランドを売る」ような意識でしょうが、井上はトップランクのサポートなんかなくても日本で十分な試合が組めます。
トップランクが契約したジェルウィン・アンカハスはフィリピン人です。母国にまともなマーケットはありません。海外で戦うしかないのです。
軽量級ボクサーの報酬は世界王者でも日本の平均的なサラリーマンの年収にも及ばないほどに劣悪です。それはトップランクが手がける軽量級でも変わりません。
井上や井岡が海外の劣悪なファイトマネーにもめげずに戦ったのは、日本からの補填が大きかったからです。
井上の1試合5000万円レベルの報酬なんてメインイベントでももらえていません。日本からの援助がなければありえない金額です。
井岡がスーパーフライ興行で受け取ったファイトマネーは2万5000ドルでした。スポンサー企業からの補填がなければ、大赤字です。
とESPNの記事を鵜呑みにして書き込んでしまいましたが、 これは間違いだったようです。
村田の64発のパワーパンチは、史上最多記録ではなく、2位でした。
1位は1991年のマイク・マッカラムvsニッキー・ウォーカーで、ボディスナッチャーが5ラウンドに放ったパンチは村田を10発上回る74発。
Murata's 64 power punches connected were the second most by a middleweight in a round. Mike McCallum landed 74 in a fifth-round TKO of Nicky Walker in 1991.
| Most Power Punches Connected In A Round - Middleweights | |||||
| RANK | FIGHTER | PUNCHES | OPPONENT | DATE | RD |
| 1 | Mike McCallum | 74 | Nicky Walker | 1991/10/10 | 5 |
| 2 | Ryota Murata | 64 | Rob Brant | 2019/7/11 | 2 |
| 3 | Marcos Reyes | 63 | Abie Han | 2014/10/18 | 8 |
| 4 | Fernando Guerrero | 60 | Jessie Nicklow | 2009/12/18 | 3 |
| 5 | Marvin Hagler | 56 | John Mugabi | 1986/3/10 | 6 |
| *Middleweight division average: 12 | |||||
| --Courtesy of CompuBox | |||||
「ミドル級」なら村田がパワーパンチの世界最多記録で差し支えないような気がしますが…。まあ、どうでも良い瑣末な話です。
「手数が少ないのは修正できない」と一部の暗愚な専門家や浅はかなファンを大きく裏切る「世界記録」レベルの数のパワーパンチをまとめたのですから、そのことが重要です。
マッカラムはIBF王者ジェームス・トニーとの統一戦を控えた前哨戦で、ウォーカーを軽くいなしていましたが、5ラウンドにウォーカーが「サミングされた。減点して欲しい」と主審に訴えたことに怒りを爆発、そのラウンドだけで127発のパンチを放ち、93発をヒット。そのうち74発のパワーパンチを数えました。
この夜の興行もトップランクが主催、村田より一つ年上の34歳だったマッカラムは12月7日の誕生日を迎えて35歳でトニーとの決戦に挑みスプリットドロー。33歳で21世紀のボクサー村田は、まだまだ若いです。
このランキングの5位がハグラーvsムガビですか…凄まじい試合でしたがフィニッシュの11ラウンドではなく6ラウンドにパワーパンチを最もまとめたんですね。
ハグラーなんて名前を目にしてしまうと、話がどんどん脇道に逸れてしまいそうので舵を戻します。
村田諒太です。村田をESPNがどう報じたか、です。
この圧勝劇で「世界で最もホットな階級のトップ戦線に復帰した」のは間違いありません。
ESPNのダン・ラファエルとスティーブ・キムが村田を分析、その未来を占っています。
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Which Murata is the real one? What is his potential and what are his chances against the elite fighters in the division?
ダンラファ:ボブ・ブラントとの初戦と再戦では別人だった。どちらが本当の村田なのか?もし再戦の村田が本当の村田だとしても、ミドル級のトップと戦うとなると村田不利の予想しかできない。村田はビッグパンチャーだが、それは相手がブラントだったから。
ただ、村田はカネロを除けばミドル級で最も市場価値が高い。日本ではボクシングを超えたスーパースター。もし、トップと日本で戦うならとんでもない興行になるだろう。
キム:どちらが本物の村田か?正解は、初戦と再戦の中間じゃないか。
技術的には村田はいくつかの問題を抱えている。ただ、カネロを除けばミドル級という階級でも村田のスターパワーは図抜けている。世界的に見てもその商業価値は大きく、彼の母国ではそれはさらに爆発的になる。
Whom should each of these fighters fight next?
ダンラファ:村田は次に誰と戦うのか?村田は誰と戦ってもビッグファイトになるが、トップ相手となるとさらにでかくなる。ブラントが再戦に勝っていたら、オーストラリアでジェフ・ホーンと戦う計画があった。ブラントにとってはビッグネームだ。
That now could be of interest to Murata, who might even be able to lure Horn to Japan.
ブラントがビッグマネーを稼ぐにはオーストラリアでホーンと戦うしかないが、村田のスターパワーはホーンを軽く凌駕する。もし村田がホーン戦に興味を持てば、パッキャオと戦ったオージーを日本に引っ張り込むのは簡単だろう。
ただ、村田の実力を考えるとホーンは踏み台にはならない。ホーンは無視して、より大きな試合を急ぐべきかもしれない。
キム:村田の年齢(33歳)を考えると、メガファイトのリングを早く用意すべきだろう。
村田が持つスターパワーの引力を考えると、カネロ以外なら誰でも日本に引き寄せられるはずだ。
ブラントとのラバーマッチ(一般紙でたびたび勘違いされてますが1勝1敗を受けた3戦目のこと)は商業的にないだろう。ブラント陣営は、パンチの軽い安全な中堅どころと戦って再起を図るはずだ。
How can Top Rank improve its middleweight division?
ダンラファ:トップランクにミドル級の未来図を描けるのか?トップランクでは村田のスターパワーを扱いきれない。
ミドル級のビッグネームの「陣取り合戦」は完了してしまっている。この階級ではトップランクと我々ESPNは完全な〝負け組〟だ。
カネロとゲンナディ・ゴロフキン、デメトリアス・アンドラーデ、ダニエル・ジェイコブス(スーパーミドルへの転級が確実)はDAZNのネットワークに絡め取られてしまった。
ジャーマル・チャーロとセルゲイ・デレビヤンチェンコ、マット・コロボフはプレミア・ボクシング・チャンピオンズの厩舎の中に囲われた。
彼らと戦うには、トップランクが大きく譲歩しなければならない。しかし、ボブ・アラムが譲歩するだろうか?
村田とトップランクの契約は緩い。メガファイトを実現するにはトップランクを離れることを考えるべきだ。
キム:ミドル級におけるトップランクとESPNの現実は厳しい。他のプロモーターとプラットフォームにミドル級のビッグネームは取り込まれてしまった。
村田はトップランクとESPN連合の絵札だが、DAZNとも契約している。
ミドル級、つまり世界のメインストリートがカネロとDAZNであることは誰も否定できない既成事実だ。
村田はトップランクを切るべきだろう。
*************
トップランクは井上尚弥にも興味を持っていると言われていますが、水面下の交渉が長引いているのは「上から目線の条件提示」に井上陣営が納得できないからです。
トップランクからしたら「欧米中毒の日本人にトップランクのブランドを売る」ような意識でしょうが、井上はトップランクのサポートなんかなくても日本で十分な試合が組めます。
トップランクが契約したジェルウィン・アンカハスはフィリピン人です。母国にまともなマーケットはありません。海外で戦うしかないのです。
軽量級ボクサーの報酬は世界王者でも日本の平均的なサラリーマンの年収にも及ばないほどに劣悪です。それはトップランクが手がける軽量級でも変わりません。
井上や井岡が海外の劣悪なファイトマネーにもめげずに戦ったのは、日本からの補填が大きかったからです。
井上の1試合5000万円レベルの報酬なんてメインイベントでももらえていません。日本からの援助がなければありえない金額です。
井岡がスーパーフライ興行で受け取ったファイトマネーは2万5000ドルでした。スポンサー企業からの補填がなければ、大赤字です。
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