数日前に書いていて、そのままにしていた文章です。

こっ恥ずかしいですが、そのままに。


▶︎▶︎▶︎昨年の第1戦の村田は風邪で予定通りの練習を積めなかった、と言われています。

実際の動きも本来とは違うように見えました。

試合中に何度か足を後ろに跳ね上げるような動作も、もしかしたら痙攣を起こしていたのかもしれません。

まー、ただそういうもの全部ひっくるめて実力です。

村田もそれがよくわかっているから、言い訳は一切していないのでしょう。

五輪の金は、モノが違います。

プロボクサー村田に足りないのはアマチュア時代に発散していた、あの剥き出しの闘争心 だけです。



 

ユー、やっちゃいなよ。



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ちょっと落ち着いたので、試合を振り返ります。

ロブ・ブラントは試合開始ゴングが鳴るまで自信満々に見えていましたが、違いました。

第1戦よりも気負っていたのは、多くのメディアやファンが予想していた村田ではありませんでした。

第1戦で村田が危険な相手であることは、ブラントが一番よく理解していたのでしょう。

かつて、村田がゲンナディ・ゴロフキンのキャンプにゲスト参加したとき、当時PFP2位で(その後1位に)無敗の快進撃を続けていたGGGが語った言葉を思い出します。

「村田は利き腕のパワーとボディブロウだけなら世界最強クラス。ただ、それだけでは世界最強にはなれない」。

その言葉を受けた村田は「リップサービス」と笑い飛ばし「ゴロフキンのジャブは正確で固くて強い。あれが世界のトップなんだと経験できた」と謙虚に認めていました。

アマでもプロでもまともな相手とは一度も手合わせしていなかったブラントにとって、村田との初戦は「序盤でリズムをつかめた」からこその大番狂わせでした。

勝利の後に開口一番「村田のパワーを感じなかった」と語ったのは、村田の刹那の反撃もかわした安堵だけではなく、それほど村田のパワーを警戒していたことの証でした。

そして迎えた再戦。

第1ラウンドから飛ばしたのはブラント。初戦と同じように手数で圧倒するのはもちろん、より強く打って村田の出鼻を挫こうという狙いは明らかでした。

最初の3分間はブラントが10−9。手数が大きく上回りました。初戦よりもパンチを繰り出した村田のパンチも入りましたが第1ラウンドは持っていかれました。

※オフィシャルのスコアでは1人が村田に10−9をつけましたが、後半の攻勢を評価したのでしょう。

第2ラウンドがスタート。第1戦から数えて14ラウンドが始まってすぐに、誰もが異変に気づきます。

村田のプレッシャーが完全にかかっている!

第1ラウンドでは大きなダメージを負っていないように見えたブラントでしたが、もしかしたら効かされていたのかもしれません。

少なくともGGGが認めた「右の威力」と「左右のボディ」が警報レベルの火力であることを察知したブラントは、危険回避のためだけにバックステップを踏みます。

怖がって下がる相手を料理するのは、ロンドンの金メダリストにとっては朝起きて背伸びするようなもんです。

初戦で1300発近いパンチを繰り出したブラントが、とにかく村田の射程距離から逃れることだけに必死です。

ブラントは足にきてましたが、最初のダウンは追撃を逃れるためには上手いダウンでした。

ただ、ピストルを乱射するのが勝ちパターンのブラントが、そのピストルを放り投げて逃げて尻餅をついたダウンでした。

勝負あり。

その瞬間、ブラントは両手を広げて「そりゃないよ」とストップが早いとアピールしましたが、ボクサーの二つの手は目の前の敵に向けて撃つものです。横に広げちゃダメ。
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生中継したESPNもすぐに速報。「(オッズ上は番狂わせだが)これは番狂わせではない」。そうです、ミドル級トップの1人村田が「村田を番狂わせで勝っただけのブラント」を粉砕したのです。


パンチ統計を見てみます。
Final Punch Stats
FIGHTERTOTALJABSPOWER
Brant42 of 143 (29%)6 of 44 (14%)36 of 99 (36%)
Murata98 of 211 (46%)5 of 38 (18%)93 of 173 (54%)
-- Courtesy of CompuBox

村田が圧倒しているように見えますが、2ラウンドのブラントはほとんど手を出していません。

不満が残るのはジャブですね。2ラウンドはフィニッシュを急いでしまったとはいえ、せっかく素晴らしいリードを持っているのにプロでは鳴りを潜めています。

GGGが認めるパワーパンチについては、今更何もありません。こんなもんです。それにしても全米生中継したESPNの解説陣が「ワオ!」と驚いた、ヒットしたパンチ98発のうち93発がパワーパンチ…。

これは、これでいいんかいなあ??? 

初戦でブラントが放った1262発のパンチ数は、CompuBoxの34年の歴史でミドル級2番目の記録でした。 

しかし、村田はこの試合でCompuBox34年の史上最高記録をマークしました。

That is the most power punches landed in a single middleweight round in CompuBox's 34 years or tracking fights.

ミドル級史上最多記録、3分間で着弾させたパワーパンチ数です。なんと64発。

「最も近くで目撃したルイス・パボン(主審)がその破壊力を最も感じただろう。遠く離れた米国で見ていた私たちでも、あのストップがブラントを悲惨な結末から救ったことはよくかわる」。

まあ、もっとジャブから組み立てる村田も見たいですが、ファンとして、今叫びたいのは「だから最初からそれやらんかい!!!」です。