現在、カネロ・アルバレスのPFP評価はリング誌とESPNでともに3位と、いずれもトップではありません。
この3位が過去最高ランクですから、もちろんPFPキングの経験もありません。
実力評価は低いものの、報酬(人気)は不条理なまでに圧倒的という、ここまでアンバランスなヒーローは、歪なことが当たり前にまかり通るボクシングの歴史でも非常に珍奇な存在です。
もちろん、このプロスポーツでは「最も優れたアスリートが最も多くの報酬を手にいれる」という誰もが納得する常識など通用しません。
軽量級でニカラグア人のローマン・ゴンザレスはPFPキングになっても、その報酬は60万ドル(それもたった1試合)が精一杯。
しかし、メキシカンで中量級のカネロは実力評価で劣ってもドーピングしても、ロマゴンがキャリアハイで稼いだ何十倍〜何百倍もの金額を毎試合、当たり前に手に入れ続けているのです。
非メキシカン・非アメリカンで軽量級のあなたが、この理不尽に怒りを覚え、この不公平なシステムを打ち砕きたいのならマニー・パッキャオのようにメキシコのヒーローをことごとく打ち破って、スターの巣窟・中量級の牙城をセンセーショナルに切り崩すしか方法はありません。
もちろん、あなたの眼の前にメキシコのヒーローが何人もいる幸運と、彼らを粉砕する卓越した実力と、怪物がひしめく中量級に乗り込む勇気。この三つが同時に備わっていればの話ですが。
1990年7月18日、メキシコで生まれたサウル・アルバレスは現在28歳。
ボクシング界最大のスターであるとともに、スポーツ史上最も高額報酬の契約を結んだアスリートです。
小さい頃からカネロの面倒を見てきたチェポ・レイノソ(息子エディが現在のトレーナー)は、ステレオタイプに決めつけてくるメディアへの怒りを隠しません。

メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ。「私を温室育ちという人たちは、私がどこから来てどうやってここまで辿り着いたのかを知らない人たちだ」。カネロの言葉もまた真実です。
「何も知らない奴らが勝手な嘘を書いて、いい加減な噂を撒き散らすが、カネロはアイドルじゃない。あいつが全身全霊でボクシングに打ち込み、どれだけ努力をしてきたか、俺はこの眼でずっと見てきた。お前たちが言うような温室育ちがゲンナディ・ゴロフキン相手に真っ向から打ち合えるか?雑魚相手のマッチメイクという奴らは、カネロの戦績に刻まれているフロイド・メイウェザーの文字が読めないのか?エリスランディ・ララが雑魚なら誰が雑魚じゃないんだ?」。
「メキシコのアイドルだから優遇されている?もし、カネロがアメリカ系アフリカンやアジア人ならもっと評価が高かっただろう。最初から色眼鏡でしか見てない奴らばかりだ。ゴロフキンとの再戦でKOされるとバカにしてた記者連中はカネロが勝つと『GGGは衰えた』と言い訳して、PFP1位を倒したカネロを評価しなかった。スーパーミドル級でカラム・スミスを倒しても奴らは『スミスは雑魚だから』と言うだろう。ライトヘビーでセルゲイ・コバレフに勝ったら『コバレフはピークの過ぎた老人』と書くのだろう」。
「カネロは生まれたときから豪邸に住んでフェラーリを何台も乗り回して、プライベートジェットで移動していたわけじゃない。何一つとして与えられたものなんかない。あいつはそれらを全て、自分の二つの拳で手に入れたんだ」。
世の中には複数の事実があって、真実はさらにいくつもあります。
カネロが温室で育てられ、細心のマッチメイクと〝カネロ級〟に代表される腐敗した承認団体の忖度、不可解な判定などに守られたボクサーであることは疑うべきもない事実です。
しかし、温室の中で順を追って与えられるテストに満点回答を出し続け、勝利し続けていることも、また事実です。
またスポーツ史上最も裕福な地位を手に入れても、ボクシングへの飽くなき情熱を微塵も失わないでいるのも事実です。
こうした事実を総合して「カネロは温室育ちのお坊ちゃん」という一つの真実を導き出すのは大間違いでしょう。
百歩譲っても、温室も過保護なマッチメイクもカネロ級も不可解な判定も、カネロ自身が根回ししたものは一つもありません。
不可解な判定が下されたとき、歓迎されざる勝者は「卑怯者」と唾棄されるのが常ですが、勝者がスコアカードを書いたわけではありません。
メイウェザー戦をドローと判定したのは暗愚なジャッジであって、カネロではありません。
ララ戦を大差判定勝ちと数字を並べたのも、カネロではありません。
GGGから勝利を奪ったのは蒙昧なジャッジであってカネロではありません。
カネロ・サウル・アルバレス。
経済的にはこれ以上ない成功を収めた青年は、いまだハングリーなままです。
「私は貧しく、何も持っていなかった。こんな高いところまで這い上がれるなんて、正直思ってもみなかった。でも、今はまだ旅の途中だ。ゴールはもっと先にあるし、まだ何も成し遂げたり、終わってはいない。いや…まだ何も始まってないのかもしれない」。
すでに人気とカネは頂点レベルで手に入れた28歳の若者は、アンチも黙らせる評価まで勝ち取ることができるのでしょうか?
カネロの挑戦を振り返り、ジェイコブス戦を展望します。
この3位が過去最高ランクですから、もちろんPFPキングの経験もありません。
実力評価は低いものの、報酬(人気)は不条理なまでに圧倒的という、ここまでアンバランスなヒーローは、歪なことが当たり前にまかり通るボクシングの歴史でも非常に珍奇な存在です。
もちろん、このプロスポーツでは「最も優れたアスリートが最も多くの報酬を手にいれる」という誰もが納得する常識など通用しません。
軽量級でニカラグア人のローマン・ゴンザレスはPFPキングになっても、その報酬は60万ドル(それもたった1試合)が精一杯。
しかし、メキシカンで中量級のカネロは実力評価で劣ってもドーピングしても、ロマゴンがキャリアハイで稼いだ何十倍〜何百倍もの金額を毎試合、当たり前に手に入れ続けているのです。
非メキシカン・非アメリカンで軽量級のあなたが、この理不尽に怒りを覚え、この不公平なシステムを打ち砕きたいのならマニー・パッキャオのようにメキシコのヒーローをことごとく打ち破って、スターの巣窟・中量級の牙城をセンセーショナルに切り崩すしか方法はありません。
もちろん、あなたの眼の前にメキシコのヒーローが何人もいる幸運と、彼らを粉砕する卓越した実力と、怪物がひしめく中量級に乗り込む勇気。この三つが同時に備わっていればの話ですが。
1990年7月18日、メキシコで生まれたサウル・アルバレスは現在28歳。
ボクシング界最大のスターであるとともに、スポーツ史上最も高額報酬の契約を結んだアスリートです。
小さい頃からカネロの面倒を見てきたチェポ・レイノソ(息子エディが現在のトレーナー)は、ステレオタイプに決めつけてくるメディアへの怒りを隠しません。


「何も知らない奴らが勝手な嘘を書いて、いい加減な噂を撒き散らすが、カネロはアイドルじゃない。あいつが全身全霊でボクシングに打ち込み、どれだけ努力をしてきたか、俺はこの眼でずっと見てきた。お前たちが言うような温室育ちがゲンナディ・ゴロフキン相手に真っ向から打ち合えるか?雑魚相手のマッチメイクという奴らは、カネロの戦績に刻まれているフロイド・メイウェザーの文字が読めないのか?エリスランディ・ララが雑魚なら誰が雑魚じゃないんだ?」。
「メキシコのアイドルだから優遇されている?もし、カネロがアメリカ系アフリカンやアジア人ならもっと評価が高かっただろう。最初から色眼鏡でしか見てない奴らばかりだ。ゴロフキンとの再戦でKOされるとバカにしてた記者連中はカネロが勝つと『GGGは衰えた』と言い訳して、PFP1位を倒したカネロを評価しなかった。スーパーミドル級でカラム・スミスを倒しても奴らは『スミスは雑魚だから』と言うだろう。ライトヘビーでセルゲイ・コバレフに勝ったら『コバレフはピークの過ぎた老人』と書くのだろう」。
「カネロは生まれたときから豪邸に住んでフェラーリを何台も乗り回して、プライベートジェットで移動していたわけじゃない。何一つとして与えられたものなんかない。あいつはそれらを全て、自分の二つの拳で手に入れたんだ」。
世の中には複数の事実があって、真実はさらにいくつもあります。
カネロが温室で育てられ、細心のマッチメイクと〝カネロ級〟に代表される腐敗した承認団体の忖度、不可解な判定などに守られたボクサーであることは疑うべきもない事実です。
しかし、温室の中で順を追って与えられるテストに満点回答を出し続け、勝利し続けていることも、また事実です。
またスポーツ史上最も裕福な地位を手に入れても、ボクシングへの飽くなき情熱を微塵も失わないでいるのも事実です。
こうした事実を総合して「カネロは温室育ちのお坊ちゃん」という一つの真実を導き出すのは大間違いでしょう。
百歩譲っても、温室も過保護なマッチメイクもカネロ級も不可解な判定も、カネロ自身が根回ししたものは一つもありません。
不可解な判定が下されたとき、歓迎されざる勝者は「卑怯者」と唾棄されるのが常ですが、勝者がスコアカードを書いたわけではありません。
メイウェザー戦をドローと判定したのは暗愚なジャッジであって、カネロではありません。
ララ戦を大差判定勝ちと数字を並べたのも、カネロではありません。
GGGから勝利を奪ったのは蒙昧なジャッジであってカネロではありません。
カネロ・サウル・アルバレス。
経済的にはこれ以上ない成功を収めた青年は、いまだハングリーなままです。
「私は貧しく、何も持っていなかった。こんな高いところまで這い上がれるなんて、正直思ってもみなかった。でも、今はまだ旅の途中だ。ゴールはもっと先にあるし、まだ何も成し遂げたり、終わってはいない。いや…まだ何も始まってないのかもしれない」。
すでに人気とカネは頂点レベルで手に入れた28歳の若者は、アンチも黙らせる評価まで勝ち取ることができるのでしょうか?
カネロの挑戦を振り返り、ジェイコブス戦を展望します。
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フシ穴の眼
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