芝のホテルで人と会うお仕事があり、昼休みの空き時間にふらりと慶大キャンパスへ。

桜田通りのビル群に完全に溶け込んでいる慶大東門。煉瓦構造でこの高層建築、巨大ビルディングはありえないので、タイル煉瓦を貼り付けているようです。

真新しい〝赤煉瓦ビル〟の股間を潜ると「八角棟」が印象的な明治ゴシック、旧図書館が目に飛びこんで来ました。
すぐに見覚えのある旧図書館が目に入りましたが、何やら怪しい雰囲気が…周囲は白いフェンスで囲まれて、改修工事中とのこと。
フェンス越しに見る煉瓦は小口積み、明らかに化粧煉瓦、タイルです。
「煉瓦タイルの張り替えや、建物全体の洗浄、撥水剤の塗布で建物表面をコーティングした」ようで、当たり前ですが、1912年竣工という歴史も風雪も劣化も、その外観からは全く感じ取ることが出来ません。
白フェンスに貼られていた「概要」によると、1923年の関東大震災で激しく損傷。ダメージの大きかった八角棟を一旦取り壊して再建するなど大規模な修復工事を経て1927年に復旧したそうです。
さらには、1945年の米軍空襲で「外壁を残して全焼」と過酷な歴史を何度も乗り越えて、2019年7月にピカピカの赤煉瓦に生まれ変わるのです。
21世紀の赤煉瓦は美しく強いタイル煉瓦、それもまたいいものです。
桜もきれいに咲いてました。
「そう言えばあそこの図書館は荘厳な赤煉瓦造りであったぞ!」と、はるか昔の記憶を辿りながら、ムラムラと桜田通りを早足で歩きます。
慶大にも陸上競技部時代の友人知人がいて、もう30年近く前になりますがキャンパスにも何度か訪れています。
慶應の応援歌「若き血」には有名な「陸の王者」のフレーズが登場していますが、スポーツ推薦制度がなかった陸上競技部(競走部)は苦戦が続いていました。
そんな慶大ですが、創部100周年の2017年から「箱根駅伝プロジェクト」をスタート、強化に本腰を入れています。
青山学院大の大躍進を見るまでもなく、ブランド大学が本気で強化策に乗り出せば、選手集めは容易です。
慶應の応援歌「若き血」には有名な「陸の王者」のフレーズが登場していますが、スポーツ推薦制度がなかった陸上競技部(競走部)は苦戦が続いていました。
そんな慶大ですが、創部100周年の2017年から「箱根駅伝プロジェクト」をスタート、強化に本腰を入れています。
青山学院大の大躍進を見るまでもなく、ブランド大学が本気で強化策に乗り出せば、選手集めは容易です。
原晋監督の手腕にケチをつけるつもりはありませんが、あの成功の原動力は青学ブランドと莫大な投資に尽きます。
逆に言えば、ブランド力と経済力がなければあの成功はありえません。
〝青学以前〟の箱根駅伝は「無名大学の宣伝の場」という側面もありました。
無名の大学が知名度を上げるために、箱根駅伝に特化・集中した投資で続々と強豪校の仲間入りを果たしたのです。
この流れに弾かれたのが体育会にほぼ均等に投資してきた早稲田大や明治大、中央大などの古豪や、筑波大や日体大、順天堂大などの〝体育大〟でした。
慶大と同じスポーツ推薦に消極的だった立教大も上野裕一郎を監督に迎えて2024年の第100回を迎える箱根の出場権獲得に向けて動き出しています。
ブランド大学が本気で乗り出して来ると、無名大学はひとたまりもないでしょう。
ブランド大学がやっきになるほど箱根駅伝は魅力ある大会になったということなんでしょうが、生々しく剥き出しになった市場原理が学生スポーツの世界まで支配するというのは、あんまり見たくない気もします…。
そういえば、私たちの頃に立教大はエントリーミスで箱根駅伝予選会出場を逃したなんてボーンヘッドもやっちゃってましたが、もうそんな大らかなクラブではなくなるんでしょう。
ーー話がそれました。
おぼろげな記憶を辿りながら、桜田通りのビル群に馴染んで建っている「慶大東門」という真新しい赤煉瓦ビルに「こんなの昔から、あったっけ?」とあやふやな記憶をたどりつつもコンクリートの階段を上がってキャンパスへ。
逆に言えば、ブランド力と経済力がなければあの成功はありえません。
〝青学以前〟の箱根駅伝は「無名大学の宣伝の場」という側面もありました。
無名の大学が知名度を上げるために、箱根駅伝に特化・集中した投資で続々と強豪校の仲間入りを果たしたのです。
この流れに弾かれたのが体育会にほぼ均等に投資してきた早稲田大や明治大、中央大などの古豪や、筑波大や日体大、順天堂大などの〝体育大〟でした。
慶大と同じスポーツ推薦に消極的だった立教大も上野裕一郎を監督に迎えて2024年の第100回を迎える箱根の出場権獲得に向けて動き出しています。
ブランド大学が本気で乗り出して来ると、無名大学はひとたまりもないでしょう。
ブランド大学がやっきになるほど箱根駅伝は魅力ある大会になったということなんでしょうが、生々しく剥き出しになった市場原理が学生スポーツの世界まで支配するというのは、あんまり見たくない気もします…。
そういえば、私たちの頃に立教大はエントリーミスで箱根駅伝予選会出場を逃したなんてボーンヘッドもやっちゃってましたが、もうそんな大らかなクラブではなくなるんでしょう。
ーー話がそれました。
おぼろげな記憶を辿りながら、桜田通りのビル群に馴染んで建っている「慶大東門」という真新しい赤煉瓦ビルに「こんなの昔から、あったっけ?」とあやふやな記憶をたどりつつもコンクリートの階段を上がってキャンパスへ。

桜田通りのビル群に完全に溶け込んでいる慶大東門。煉瓦構造でこの高層建築、巨大ビルディングはありえないので、タイル煉瓦を貼り付けているようです。

真新しい〝赤煉瓦ビル〟の股間を潜ると「八角棟」が印象的な明治ゴシック、旧図書館が目に飛びこんで来ました。
すぐに見覚えのある旧図書館が目に入りましたが、何やら怪しい雰囲気が…周囲は白いフェンスで囲まれて、改修工事中とのこと。
ネットで調べると、2017年に始まった工事は今年5月で完了とのこと。
いつもながら昔の記憶はいい加減なもので「図書館って、こんなんだっけ?」「もっと荘厳なイメージだったけど」という違和感は拭えません。
しかし、この図書館(旧館)、1912年(明治45年)今から107年も前に創立50周年記念事業として建てられたそうです。
1912年となると、リング誌創刊まであと10年の刻を待たねばならない〝紀元前〟です。
この年7月4日にはカリフォル州で世界ライト級王者アド・ウォルガストがメキシコインディアンのジョー・リバースを迎えるタイトルマッチが行われ、世界戦史上初のダブルノックダウンが記録されています。
試合はレフェリーが王者を助け起こし、挑戦者をカウントアウト。それにしても、何と荒くれだった時代でしょうか。
しかし、この図書館(旧館)、1912年(明治45年)今から107年も前に創立50周年記念事業として建てられたそうです。
1912年となると、リング誌創刊まであと10年の刻を待たねばならない〝紀元前〟です。
この年7月4日にはカリフォル州で世界ライト級王者アド・ウォルガストがメキシコインディアンのジョー・リバースを迎えるタイトルマッチが行われ、世界戦史上初のダブルノックダウンが記録されています。
試合はレフェリーが王者を助け起こし、挑戦者をカウントアウト。それにしても、何と荒くれだった時代でしょうか。
リバースが無念の涙を飲んだ、その年に旧図書館は竣工したのです。
フェンス越しに見る煉瓦は小口積み、明らかに化粧煉瓦、タイルです。
赤煉瓦についてのニワカ知識から「ケッ!オメーも化粧煉瓦だったのか!」というちょっとした幻滅が過去の記憶との違和感の原因なのかもしれません。
「煉瓦タイルの張り替えや、建物全体の洗浄、撥水剤の塗布で建物表面をコーティングした」ようで、当たり前ですが、1912年竣工という歴史も風雪も劣化も、その外観からは全く感じ取ることが出来ません。
117年前の竣工時は、タイルではなく本物の煉瓦を、おそらくはイギリス積みで組み上げていたと思われるのですが…。
白フェンスに貼られていた「概要」によると、1923年の関東大震災で激しく損傷。ダメージの大きかった八角棟を一旦取り壊して再建するなど大規模な修復工事を経て1927年に復旧したそうです。
さらには、1945年の米軍空襲で「外壁を残して全焼」と過酷な歴史を何度も乗り越えて、2019年7月にピカピカの赤煉瓦に生まれ変わるのです。
21世紀の赤煉瓦は美しく強いタイル煉瓦、それもまたいいものです。
桜もきれいに咲いてました。
綺麗な赤煉瓦、ありがとうございました。



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