カテゴリ: モルトの話 お酒の話
【銘酒名鑑】1821ボルグラド セレクト カベルネ・ソーヴィニヨン

【リング誌2022年7月号とウクライナワイン】
ウクライナ産の赤ワイン。1821ボルグラド セレクト カベルネ・ソーヴィニヨン。ALC13.5%。
丁度10年前の2014年3月に、ロシアがウクライナを併合、翌4月にはドンバツ戦争が勃発。2024年2月、ロシアによるウクライナ侵略の発端となりました。
もう10年。
私たちからすると戦端はは2022年2月ですが、現実には10年戦争。

10年前、あの当時のリング誌にも親ロシア派の催涙弾攻撃に立ち向かうビタリ・クリチコの姿が報じられていました。
「ロシアの侵略が行われていることを、世界は知らなければならない」。
キーウ市長になったビタリは、2022年の侵略開始当時はテレビカメラの前にも度々登場していましたが、今も健康に生きているのでしょうか。
あんなに頑健で勝負根性に溢れた男が、戦争で生命の危険に晒されるなんて、ボクシングファンとしては絶対に許せないことです。
1821ボルグラド セレクト カベルネ・ソーヴィニヨン
2022年瓶詰め。ロシアの侵略を受けていた戦時下に収穫されたカベルネ・ソーヴィニヨンから作られたワインです。
大きな恐怖が膨らむ中で作られたワインなのに、舌の上でブドウの果実香が滑らかに広がり、スパイスやミネラルの主張は黒海の潮風を受けた葡萄畑だからでしょうか。
ラベルでは「ミディアムボディ」ですが、ライトです。飲みやすい。軽さが気にならないのはしっかりした果実香や、潮風の名残のせいか。
ウクライナのキーワードを外しても、1600円のワインとして相当に美味しい部類に入ります。「価格当て飲み会」では優勝候補筆頭です。
大きな恐怖が膨らむ中で作られたワインなのに、舌の上でブドウの果実香が滑らかに広がり、スパイスやミネラルの主張は黒海の潮風を受けた葡萄畑だからでしょうか。
ラベルでは「ミディアムボディ」ですが、ライトです。飲みやすい。軽さが気にならないのはしっかりした果実香や、潮風の名残のせいか。
ウクライナのキーワードを外しても、1600円のワインとして相当に美味しい部類に入ります。「価格当て飲み会」では優勝候補筆頭です。
疾風に勁草を知る


後漢書の王覇伝に出てくる古事成語です。
この言葉を座右の銘にしている人の、なんと多いことか。
先日、仕事でお会いした大企業の社長さんもそうでした。大企業の社長もピンキリですが、その方は私から見れば聖人君子…なんて言うと「お前から見たら全人類が聖人君子」と言われそうですが。
その会社が総会屋とべったりだった昭和の時代に上司や役員の反対を押し切って非常に早い段階で総会屋やと手を切ったのでした。
疾風に勁草を知る。
好天のときは逞しく美しい樹木と、ひっそりと自己主張しない雑草。
猛烈な風が吹き荒ぶとき、頑丈に見えた樹木があっさりとへし折られても、しっかりと根を張って風に飛ばされない雑草もある。
そんな意味の言葉です。
博識な社長さんとその故事の逸話について話し、私は「高橋尚子も座右の銘にしてるんですよね、確か」と言うと「ああ、それは知りませんでした。花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせって言ってたのは聞いたことあるかもです」と答えられました。
この方とは何度か深酒してるのですが、スポーツの話は一切出なかったので、高橋尚子の「下へ下へ…」をご存知だったのは少し意外でした。
すると、その方は「シドニー直後の高橋尚子なんて、今の大谷翔平に準ずる国民的ヒーローでしたからね」。
確かにそうでした。あのときの高橋尚子は私の知る限り、史上最高の女子アスリートでした。
その社長の武勇伝はここでは割愛しますが、私の大好きな馬淵史郎も「疾風に勁草を知る」を座右の銘にしているということを、その社長さんとお酒を飲んだ翌日の新聞記事で知りました。
そのことを伝えるために電話すると「あなたも読まれましたか、朝日新聞でしたな」とすぐに切り返され、「あちゃー、そりゃこの人は日経、読売、朝日くらいは全部目を通してるよな」と恥ずかしい気持ちに。
すると「馬淵史郎も知ってますよ、彼はあのときはとんでもない悪役にされましたから。それにしてもスポーツが好きなんですか?競馬とか大好きそうですよね」と、受け取り方によってはなかなか失礼なことを言われ、「先日飲んだばかりで立て続けでなんですが、仕事とか歴史とか文学とか映画とか音楽とか、そんな学校の教科書に載ってるような話から離れる、というルールでサシで飲みません?」と誘われたのが今夜。
私が「高橋尚子や馬淵史郎も教科書に出てる気がしますねぇ。逆に、社長さんと話した歴史や文学や映画や音楽の話の方が相当に教科書離れしてる気がします」と、他の誰にも聞かれては困る偉人たちを貶める会話に触れると、「確かにね、でも今度はスポーツ新聞的な話しで盛り上がりましょうよ」となった次第です。
短い時間でしたが、楽しかった。彼とは価値観や生き方は違っていても、人間の相性が良いんでしょう。
こういう話をまるっとまとめて、酒場の会話ではなく、一人称の普遍的な一般論で書ければ面白いのですが、なかなか消化しきれそうにありません。
長浜屋台やまちゃんで生ビールとともに。
大学スポーツの在り方。
一仕事こなして、初夏のような陽気に誘われて、昼は回転寿司で生ビールセット。


ゲソの唐揚げはまだ音を立ててる揚げたて。なかなかええ感じである。
今朝のお仕事に協力してくれた大学生は体育会ではありませんが、社会への離陸寸前の彼らの目線というのはなかなか興味深いものでした。
その話はおいおい、書き出せたら。
日本大学は1月12日「ラグビー部組織体質に関する外部調査委員会による調査報告書及び改善策の提言への対応状況」を公式サイトで公開しました。
https://www.nihon-u.ac.jp/information/2024/01/14308/
「調査報告書」は昨年8月31日付。上級生が下級生に指導の枠を逸脱した過度なトレーニングや、丸刈りの強要、大部屋の寮生活での理不尽な上下関係などが具体的に報告されています。
ここ数年、日大アメフト部で起きた複数の事件を通じて「大学スポーツの在り方」が大きな議論を呼んでいます。
NPBなどレベルの高いプロ集団でも同様の事件は起きていますが、大学スポーツの場合は「修学とスポーツの両立」という問題が置き去りにされていることも、不祥事が続く原因の一つ。
まだ道半ばですが、早稲田大など多くの大学で、単位の最低取得数成績のチェックを進めています。
さらに、大学スポーツで大切にされている自治は、閉鎖的な体育会では密室を形成する壁になっていることも見逃せません。
スポーツ推薦で進学した若者は、大学4年間を体育会の密室の中だけで過ごすことになります。一般学生よりもはるかに軽い単位取得で卒業が約束され、授業料も減免されるケースが多い彼らにとって、体育会の密室を飛び出したり批判することは大学からの追放を意味しかねません。
強豪大学にスポーツ推薦で入学した若者にとって、自身の存在価値は「アスリートとしてのみ」というのが現実です。
体育会の自治をあらため、大学が積極的に関与していく姿勢が強まっていますが、これはもう時代の流れ、仕方がありません。
慶應大では「スポーツ・インテグリティ」の授業を開設、体育会の学生に履修を薦めています。
「密室の運動部」は大学に限ったことではなく、完全に無くすことは不可能なのかもしれませんが、それでもそこを目指していくしかありません。


ゲソの唐揚げはまだ音を立ててる揚げたて。なかなかええ感じである。
今朝のお仕事に協力してくれた大学生は体育会ではありませんが、社会への離陸寸前の彼らの目線というのはなかなか興味深いものでした。
その話はおいおい、書き出せたら。
日本大学は1月12日「ラグビー部組織体質に関する外部調査委員会による調査報告書及び改善策の提言への対応状況」を公式サイトで公開しました。
https://www.nihon-u.ac.jp/information/2024/01/14308/
「調査報告書」は昨年8月31日付。上級生が下級生に指導の枠を逸脱した過度なトレーニングや、丸刈りの強要、大部屋の寮生活での理不尽な上下関係などが具体的に報告されています。
ここ数年、日大アメフト部で起きた複数の事件を通じて「大学スポーツの在り方」が大きな議論を呼んでいます。
NPBなどレベルの高いプロ集団でも同様の事件は起きていますが、大学スポーツの場合は「修学とスポーツの両立」という問題が置き去りにされていることも、不祥事が続く原因の一つ。
まだ道半ばですが、早稲田大など多くの大学で、単位の最低取得数成績のチェックを進めています。
さらに、大学スポーツで大切にされている自治は、閉鎖的な体育会では密室を形成する壁になっていることも見逃せません。
スポーツ推薦で進学した若者は、大学4年間を体育会の密室の中だけで過ごすことになります。一般学生よりもはるかに軽い単位取得で卒業が約束され、授業料も減免されるケースが多い彼らにとって、体育会の密室を飛び出したり批判することは大学からの追放を意味しかねません。
強豪大学にスポーツ推薦で入学した若者にとって、自身の存在価値は「アスリートとしてのみ」というのが現実です。
体育会の自治をあらため、大学が積極的に関与していく姿勢が強まっていますが、これはもう時代の流れ、仕方がありません。
慶應大では「スポーツ・インテグリティ」の授業を開設、体育会の学生に履修を薦めています。
「密室の運動部」は大学に限ったことではなく、完全に無くすことは不可能なのかもしれませんが、それでもそこを目指していくしかありません。
ビバ、メヒコ!な冬。
遅くまで飲む、という感覚が変わって来た。
【銘酒名鑑】神亀純米 握りともに。
【銘酒名鑑】玉乃光はソメイヨシノの紅葉の下で。
私の付き合いのある友だちはほぼ全て「悪友」にカテゴリーされる面々です。
そういう生き方をしてきたので、当然です。
一言でいうと、彼らは一人残らず「幼稚」なんです。
50過ぎて、このブログでも「PFPとはッ?!」とかのたまって、仕事先の多くの大人とは話は盛り上がらないけど、ガキどもとは「最強のスポーツは?」「最強の野菜は何か?」「最強の肉は牛ではない!」とか…大人には共感してもらえないようなアホ話を真剣にして面白がっています。
そんなわけで「悪友」もまた幼稚な奴らなのです。
先日、もう冬支度が進むこんな時期、大きな大学病院に勤務する外科医の悪友から声をかけられたのは「花見をしよう」ということでした。
「桜は秋の紅葉も素晴らしいのに、日本人はなぜかそこを長い間見過ごしてきた」。彼はそう言うのです。
幼稚、極まります。もちろん、こいつはアホだからブラック・ジャックに憧れて外科医になりました。
秋は室内で月見です。
春は「桜」で、秋は「紅葉」…その常識に抗って、幼稚な悪友はのたまうのです。
「桜の二刀流ありではないか?」と。
こんなアホ発言が、琴線に触れるから幼稚なのです。
ブラックジャックが激しく語るのです。「マジで桜の紅葉は見るべき、しかも夜。日本人が桜を愛でてきたのが江戸時代からだとすると、これは失われた400年だ!」。

これ↑、ソメイヨシノの紅葉です。意外と、想像をはるかに上回る風情があります。
初冬の夜中に初老のおっさん二人が、ソメイヨシノの下で酒を酌み交わすのです。失われた400年を、たった二人だけで取り戻すために。俺たち、人類滅亡を救うヒーローみたいです。
BUMP OF CHIKENの「天体観測」を、夜なので遠慮気味に静かに歌いながら、ブラックジャックが目星をつけた目的地を目指します。
♬午後9時、桜見に ビールと日本酒 担いでった
天気が心配だけど 雨は降らないで欲しい
僕らは二人して 大袈裟な荷物しょってきた
日本酒 燗しなきゃ スルメも焼かなくちゃ…

日本酒は「玉乃光」。
幼稚な二人の思い出の酒。
悪友は東大医学部出、そういうとめっちゃ勉強が出来ると思うでしょうが、勉強が出来るのと頭が良いのは全く別の話。
ブラックジャックもアホです。
テレンス・クロフォードはボクシングIQが高いが、まともなIQはDQNというのと同じです。
かつて、東大近くの居酒屋に京都の酒である「玉乃光」を思いっきり飲ませる店があって、二人で2〜3度行ったことがありました。
しかし、当時の思い出話はそこそこに、なんだかくだらないにも程がある世間話や身の上話に終始しながら50男二人は桜の木の下で酔っ払うのでした。
そういえば、ブラックジャックとサシで飲むなんて何年ぶりとかいう以前に、そもそも歴史上、5回あるかないか。
それなのに、こんなふうにくだらないにも程がある理由で、何年かぶりに酒飲んで、しかも野外、初冬の夜中、桜の紅葉を見ながら、やはりくだらない話で盛り上がる、俺たちは幼稚なバカのまま大人になって、本当に良かったです。
大量に持ち込んだ固形燃料は干物を焼きまくるには十分でしたが、夜の冷え込みで暖を取るためには時間切れ。
というか、終電が微妙なタイミング。「ここで一夜明かすか」とも思いましたが、ブラックジャックの奥様が呆れた感じで迎えにきてくれて、はるか遠く離れた私の自宅まで送り届けてくれたのでした。
そういう生き方をしてきたので、当然です。
一言でいうと、彼らは一人残らず「幼稚」なんです。
50過ぎて、このブログでも「PFPとはッ?!」とかのたまって、仕事先の多くの大人とは話は盛り上がらないけど、ガキどもとは「最強のスポーツは?」「最強の野菜は何か?」「最強の肉は牛ではない!」とか…大人には共感してもらえないようなアホ話を真剣にして面白がっています。
そんなわけで「悪友」もまた幼稚な奴らなのです。
先日、もう冬支度が進むこんな時期、大きな大学病院に勤務する外科医の悪友から声をかけられたのは「花見をしよう」ということでした。
「桜は秋の紅葉も素晴らしいのに、日本人はなぜかそこを長い間見過ごしてきた」。彼はそう言うのです。
幼稚、極まります。もちろん、こいつはアホだからブラック・ジャックに憧れて外科医になりました。
秋は室内で月見です。
春は「桜」で、秋は「紅葉」…その常識に抗って、幼稚な悪友はのたまうのです。
「桜の二刀流ありではないか?」と。
こんなアホ発言が、琴線に触れるから幼稚なのです。
ブラックジャックが激しく語るのです。「マジで桜の紅葉は見るべき、しかも夜。日本人が桜を愛でてきたのが江戸時代からだとすると、これは失われた400年だ!」。

これ↑、ソメイヨシノの紅葉です。意外と、想像をはるかに上回る風情があります。
初冬の夜中に初老のおっさん二人が、ソメイヨシノの下で酒を酌み交わすのです。失われた400年を、たった二人だけで取り戻すために。俺たち、人類滅亡を救うヒーローみたいです。
BUMP OF CHIKENの「天体観測」を、夜なので遠慮気味に静かに歌いながら、ブラックジャックが目星をつけた目的地を目指します。
♬午後9時、桜見に ビールと日本酒 担いでった
天気が心配だけど 雨は降らないで欲しい
僕らは二人して 大袈裟な荷物しょってきた
日本酒 燗しなきゃ スルメも焼かなくちゃ…

日本酒は「玉乃光」。
幼稚な二人の思い出の酒。
悪友は東大医学部出、そういうとめっちゃ勉強が出来ると思うでしょうが、勉強が出来るのと頭が良いのは全く別の話。
ブラックジャックもアホです。
テレンス・クロフォードはボクシングIQが高いが、まともなIQはDQNというのと同じです。
かつて、東大近くの居酒屋に京都の酒である「玉乃光」を思いっきり飲ませる店があって、二人で2〜3度行ったことがありました。
しかし、当時の思い出話はそこそこに、なんだかくだらないにも程がある世間話や身の上話に終始しながら50男二人は桜の木の下で酔っ払うのでした。
そういえば、ブラックジャックとサシで飲むなんて何年ぶりとかいう以前に、そもそも歴史上、5回あるかないか。
それなのに、こんなふうにくだらないにも程がある理由で、何年かぶりに酒飲んで、しかも野外、初冬の夜中、桜の紅葉を見ながら、やはりくだらない話で盛り上がる、俺たちは幼稚なバカのまま大人になって、本当に良かったです。
大量に持ち込んだ固形燃料は干物を焼きまくるには十分でしたが、夜の冷え込みで暖を取るためには時間切れ。
というか、終電が微妙なタイミング。「ここで一夜明かすか」とも思いましたが、ブラックジャックの奥様が呆れた感じで迎えにきてくれて、はるか遠く離れた私の自宅まで送り届けてくれたのでした。






