カテゴリ: Coming Up Soon!

Saturday 10, May 2025
  
Pechanga Arena, San Diego, California
commission:California State Athletic Commission
promoter:Bob Arum (Top Rank)
matchmaker:Brad Goodman
timekeeper:Mike Millsap, Richard Urquidez
doctor:Bear Gamboa,
    Tariq Khan,
       Michael Ricciardi,
     Robert Ruelaz
inspector:Mark Relyea
 
view on ESPN Knock Out ,
view on USA ESPN ,
view on USA ESPN+ ,
Panama RPC Channel 4


昨年5月にライト級へのアタックを敢行、WBO王者デニス・ベリンチクに敗れてジュニアライト級に戻ったエマヌエル・ナバレッテの防衛戦。

前日計量。ナバレッテの最初の表示は130.4ポンド。トランクス1枚で秤に乗って、わずか180gオーバー。トランクスを脱いだ全裸で乗った2度目のトライは130.3ポンド、トランクスの重さは0.1gしかなかったようです。

2時間の猶予の間に130ポンドまで落とせなければ、WBOジュニアライト級王座は剥奪、タイトルは挑戦者チャーリー・スアレスがのみに賭けられ、スアレスが勝てば新王者、負ければ空位となります。



3度目のトライでなんとか130ポンドまで肉体を削り、王者としてリングに上がることが出来たナバレッテですが消耗は明らか。

指名挑戦者のスアレスは129.9ポンドで1発クリア。無敗のフィリピン人は、明日が世界初挑戦。

オッズはナバレッテ2/7(1.29倍)、スアレス11/4(3.75倍)と4階級で実績を残しているナバレッテが明白に有利とみられています。

叩き上げのメキシカン、ナバレッテがアイザック・ドグボエを大番狂せで下しでWBOジュニアファザー級王者になったのはもう7年も前のこと。

ドグボエを倒して価値のある対戦者がいなくなったナバレッテは1階級下の井上尚弥との対戦を熱望するも「縁がなかった」と相手にされませんでした。

まだ30歳のナバレッテですが度重なる激闘と減量苦で、体全体から消耗と疲弊が滲み出ています。




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Cinco de Mayo 。

1862年5月5日、イグナシオ・サラゴサ将軍が指揮したメキシコ軍がプエブラの会戦で、フランスを撃退したことを記念する祝日です。

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今年のシンコ・デ・マヨ ベルト。

もちろん、井上尚弥vsラモン・カルデナスの勝者に用意されたものではありません。ラスベガスから遠く離れたサウジアラビアでウィリアム・スクールという人と戦うカネロ用です。

WBCのいつもながらの舐めた態度、そろそろ日本のファンも怒りましょう。



ボクシングファンの私はシンコ・デ・マヨがメキシコの国をあげての大祝祭だと信じていましたが、大学や社会人になってこの祝日をよく知らないメキシコ人と接する中で「どうやらこれはメキシコではなく、米国在住のメキシカンのお祭り」だと気づかせられました。

「ボクシングファン」という目線では、米国西海岸でシンコ・デ・マヨにメガファイトが行われるという慣習は20世紀にはなかった、2010年代に入ってからです。

メキシコで最も尊敬されているファイター、フリオ・セサール・チャベス(1981年デビュー/2005年引退)はこの祝日にリンクさせた目がファイトは戦っていないのです。

私の記憶でも「シンコ・デ・マヨにメガファイト」はカネロ・アルバレスが最初で現在進行形のスターです。カネロと並行してフロイド・メイウェザーもこの祝日に合わせて試合をセット、メキシカンソンブレロハットを被って入場するなど、時代の波を捉えていました。

もちろん、これは「シンコ・デ・マヨが2010年代に入って米国で定着した」というわけではありません。この祝日に合わせてメガファイトが用意される最大の理由は21世紀に入って、米国ボクシング市場の〝ビバ・メキシコ化〟が決定的になったからです。

メキシコとは縁もゆかりもないメイウェザーがこのトレンドを敏感にキャッチしたのは、さすがセルフ・マーケティングの天才です。

そして、やはりメキシコと無縁のマニー・パッキャオはシンコ・デ・マヨのリングに上がることは少なかったものの、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスという人気・実力ともにメキシコ史上10傑に数えられるスターに包囲されるという、21世紀の非メキシカンボクサーとしてはこれ以上ない幸運に恵まれました。軽量級のメキシカンスターが3人も揃うなんて奇跡はあり得ません。そして、クライマックスにはデラホーヤが待ち構えてくれていたという、絵にも描けない幸運。

運に見放されて弱い相手にしか当たらない、まともなメキシカンが一人もいない井上尚弥のキャリアを振り返るまでもなく、パッキャオの強運は際立っています。

井上のキャリアにも人気と実力を兼ね備えたメキシカンが欲しいところですが、カネロの登場でメキシコのトレンドも人気階級にシフト、軽量級でスターを求めることがますます難しい時代になっています。




さて、シンコ・デ・マヨの3日間、9試合。

BOXING SCENEの記事、12回戦の9試合(つまり中野幹士の10回戦はふれられてません)をフューチャーした「Nine fights, three nights, one definitive ranking」をベースに私見を交えて。

BOXING SCENEはサウジとリング誌がイベントに使っているFatal Fury、餓狼伝説(タイアップしているビデオゲーム)など訳の分からないラベリングを皮肉っています。

リング誌の的外れなコミック調の表紙も、ボクシングファンとしてはもちろん、上質な漫画に慣れ親しんでいる日本人には違和感しかありません。

BOXING SCENEのお薦め順は…。


◾️第9位◾️

カネロ・アルバレスvsウィリアム・スクール

商業的にはPPV収益も含めてダントツで大きな試合ですが、カネロ1/33(1.03倍)、スクール12/1(13倍)というミスマッチ。

9月に内定しているテレンス・クロフォードとの決戦に向けての調整試合なので、万が一もないディフェンシブで非力なスクールを選んだのは仕方がないにせよ、カネロのキャリアでももっとも意味のない試合の一つ。



◾️第8位◾️

デビン・ヘイニーvsホセ・カルロス・ラミレス

タイムズ・スクエアでのビッグファイト。天気予報は午後から雨。リングの上は天蓋が施されるはずですが。



◾️第7位◾️

ラファエル・エスピノサvsエドュワルド・バスケス


「メインの井上を喰うようなパフォーマンスを見せる」と息盛んなエスピノサですが、井上の相手はさらに雑魚のカルデナス。井上が不細工な試合をする可能性は極めて低い。



◾️第6位◾️

ブルーノ・スラスvsハイメ・ムンギア2

大番狂せのKO負けを喫したムンギアのリベンジマッチ。初戦の結果はフロックと見られていますが、ムンギアにとっては絶対に負けられない試合です。



◾️第5位◾️

ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ


完全にBサイドが定着したロメロに番狂せを起こす能力と意地があるか?



◾️第4位◾️

井上尚弥vsラモン・ガルシア


カネロvsスクール以上のミスマッチでも、井上には破壊的なKO劇が期待できて、今のカネロにはそれがない。

そして、井上にはスターの座を掴みたいというハングリーさがある。



◾️第3位◾️

バドゥ・ジャックvsミカエル・ミカエリアン

日本では注目度が低いものの、人気階級で個性的な役割をつとめるドバイ在住の〝切り裂き〟ジャックは世界的には有名なスター。

ブランク明けの2隻のクルーザーが激突、スペクタクルな光景が見られるかもしれません。



◾️第2位◾️

マーティン・バコーレvsエフェ・アグジェバ


底を見せた二人のヘビー級が対決するサバイバルマッチ。

そして、この9試合で唯一AサイドもBサイドもほとんど認められない、50:50のファイトになります。



◾️第1位◾️

テオフィモ・ロペスvsアーノルド・バルボーサ


調子の波が大きいテオフィモが実力者のバルボーサを迎える、注目の一戦。


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ファン・フランシスコ・エストラーダ、ローマン・ゴンサレス、井岡一翔、ドニー・ニエテス、シーサケット・ソールンビサイ、カルロス・クアドラス…PFP10傑に最大3人、常時複数のファイターを送り込んできたジュニアバンタム級ですが、現在はバム・ロドリゲスだけがほぼ全てのメディアでPFPの1人に数えられています。

しかし、115ポンドの火は消えたのか?というとそうではありません。

エストラーダはバンタム級転向を明言しているものの、2年間もPFPキングに君臨したビッグネームであるチョコラティトにはノニト・ドネアだけでなく、チャンピオンクラスも対戦に興味を示しています。

そして、井岡に勝ったフェルナンド・マルチネス、田中恒成を退けたプメレレ・カフも過小評価された無敗のタイトルホルダー。

PFPファイターが乱立していた時代から、バムの一強体制が堅固に見える階級ですが、2番手グループは充実しています。

バムがPFPランキングをジャンプする踏み台があちこちにセットされているということで、対戦相手にとってもバムに勝利するとPFP入りは確実。

ジュニアバンタム級が再びPFP製造工場になる可能性は十分。



5月11日、大田区総合体育館で井岡がWBA王者マルチネスに挑むリベンジマッチも、勝者がバムとの決戦の近づく大一番。

オッズは井岡との試合を優先してIBFタイトルを放擲したマルチネスが2/7(1.29倍)でフェイバリット。井岡は5/2(3.5倍)で、キャリア初のアンダードッグ、しかも明白な数字を突きつけられました。

井上信者などアンチが多い日本ではマルチネスとの初戦は「井岡の完敗」という見方が多いようですが、リング誌やESPN、英国ボクシングニューズ誌などは「激闘」と評価、昨年のFIGHT OF THE YEARにノミネートするメディアも少なくありませんでした。

エドワード・エルナンデスの108-120という採点には驚きましたが、個人的には井岡のキャリアで3つの敗北、残りの二つ(いずれもSD)とは違い、リングアナウンサーのコールを聞くまでもなく勝者は明らかだったと思います。

36歳という年齢、デビューから大きな注目を集めてビッグファイト続きだった井岡の消耗と劣化、疲弊は35戦(31勝16KO3敗1分)という数字だけでは測ることができません。


惨敗ならもちろん、敗北は即、引退につながるでしょう。

2009年のプロデビューから16年。日本のボクシングを牽引してきた井岡一翔のラストマッチが5月11日になるのか?

それとも、その先があるのか?





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Saturday 12, April 2025
  
Boardwalk Hall, Atlantic City, New Jersey
commission:New Jersey Athletic Control Board
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr


ここまで注目度が低いウエルター級の統一戦があったでしょうか?

ボクシングへの情熱が完全に冷めた米国のブーツと、ファンベースを持たないリトアニアのスタニオニス。この組み合わせで大きな興行になるわけがないとはいえ、「クリス・ユーバンクJr.vsコナー・ベン」(4月27日)の七光対決、タイムズスクエアにリングを設営することでも話題を呼んでいる「ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ」といった試合レベルの低い興行への導火線扱いです。

人気がないことで嘲られるテレンス・クロフォードですが、全面的に彼が悪いというよりも時代のせいかもしれません。

エニスvsクロフォードの史上最高のスイッチヒッター対決は楽しみにしていましたが、サウジアラビアの食指も動きませんでした。

クロフォードにしても、今秋予定されているカネロ・アルバレスとの決戦がどこまで盛り上がるか?

さて、オッズは27歳のIBF王者が1/4(1.25倍)、30歳のWBA王者が11/4(3.75倍)。

交戦的なリトアニア人がブーツを引き裂く番狂せを起こしても、ボクシング界という小さなコップの中でもさざ波しか立てることは出来ません。

そもそも、どちらが勝っても、次はいよいよ!という相手も見当たりません。

ガーボンタ・デービスやテオフィモ・ロペスらも、かつてオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザーらが剥き出しにした米国で最も絢爛なクラスに対する執着は全く見せず、アスリートとして何がしたいのか全く見えてこないのが現実です。


個人的には、面白い試合になりそうな気もします。



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Saturday 29, March 2025
  
Aichi Sky Expo, Tokoname, Aichi, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Koki Kameda (Kameda Promotions)

media:ABEMA



◾️IBFフライ級12回戦◾️

©️アンヘル・アヤラvs矢吹正道


いつも通りに気合十分の矢吹はリミットいっぱいの112ポンドでクリア。一方の無敗の王者アヤラは1ポンド1/4アンダーの110ポンド3/4。

オッズは24歳のメキシカンが11/10(2.1倍)。挑戦者の矢吹が 8/11(1.73倍)。






◾️OPBFジュニアバンタム級12回戦◾️

©️ジーメル・マグラモvs横山葵海

アジアの門番〝Pistolero(山賊)〟マグラモは、亀田興毅が「新たな怪物ボクサー」と大絶賛する横山が挑戦。

プロ3戦目の横山がOPBFをゲットすると、堤駿斗に並ぶ日本最速タイ記録。

史上最高記録がメジロ押しのボクシング界は、偽りの黄金時代を謳歌しています。本物の黄金時代はいつかやって来るのでしょうか?
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Wednesday 28, May 2025
  
Yokohama Buntai, Yokohama, Kanagawa, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Hideyuki Ohashi (Ohashi Promotions)




横浜文化体育館が昨年4月にYokohama BUNTAIとなってから開催される、初めての世界戦です。


◾️WBOバンタム級12回戦◾️

武居由樹 VS ユッタポン・トンデイ

昨年12月24日に予定されていた試合でしたが、武居が1練習中に右肩を負傷。右肩関節唇損傷で全治4週間と診断され、試合は中止。

トンデイには気の毒でしたが、完全Bサイドのタイ人です。仕方がありません。

会見では那須川天心との対戦についても、時間が割かれました。

オッズは武居の勝利が1/5(1.2倍)、トンデイ7/2(4.5倍)。

31歳のトンデイも無敗とはいえ、キャリア15試合(全勝9KO)の相手は全てタイ国内レベル。

Transnational Boxing Ranking Board(TBRB)やESPN、リング誌などのランキングには入らない、WBOだけの〝世界ランカー〟です。



◾️IBFジュニアライト級王者決定戦12回戦◾️

ジュニアライト級はオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザーが最初のストラップをつかんだ、人気階級への滑走路。

バンタム級ではなく、この滑走路クラスでも独占となるととんでもない話です。

層が厚く、専業ボクサーも増える階級だけに、日本では2019年5月に伊藤雅雪がWBOタイトルを失ってから6年間、日本人には縁のないクラスになっています。

さて、BoxRecではジュニアライト級で最高評価の力石政法ですが、TBRBでもESPNでもリング誌でも圏外。

タイトル重視のポイント制でランキングするBoxRecと、タイトルだけでなく誰に勝ったのかも評価するTBRBやESPNなどとのギャップが浮き彫りになった格好です。

そんな現実を反映して、アウエーに乗り込んでくるヌニェスが8/13(1.62倍)、力石が13/10(2.3倍)とオッズは3歳若い27歳のメキシカンに有利と出ています。

ヌニェスは、7年前に6回戦でUDながら3者とも1点差で判定負けを喫したのが唯一の黒星。28戦27勝1敗、残りの27戦は全てKO。

力石は、あの右の大砲にカウンターを合わせることが出来るか?


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横浜駅からも程近いBUNTAIに、ボクシングのビッグイベントが初上陸します。
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Saturday 15, March 2025

Echo Arena, Liverpool, Merseyside, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
event name:Hard Days Night
promoter:Frank Warren (Queensberry Promotions)
matchmaker:Lee Eaton, Steve Furness
   United Kingdom BT Sport

◾️WBAフェザー級12回戦



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試合前にボールの勝利が1/14(1.07倍)、ドヘニー7/1(8倍)と一方的だった掛け率は試合が始まるとさらに一方的に。

キャリア最高の勝利が岩佐亮佑、傑出した技術は何も持たず、ウエルター級にリバウンドさせた体でパワー勝負を仕掛けるのが唯一の武器というドヘニー。

ジャフェスリー・ラミドに勝った試合はその典型でしたが、ラミドは「井上尚弥のスパーリングパートナー」というのが評価の全てという、世界基準では雑魚。

あのレベルのボクサー相手に「圧倒的不利」と見られていたのが、ドヘニーの本当の実力です。

ドヘニー得意のリバウンドを支えているのは試合直前に行う水抜きと、計量後に行こなう水分補給。しかし、それに不可欠のサウナを試合前1週間での使用を禁じているのが英国ボクシング管理委員会(BBBofC)。

唯一最大の武器リバウンドを封じられたドヘニーに勝ち目はなく、前日計量では干からびた肉体と焦燥した精神状態を晒け出してしまいます。

ドヘニーはいつものように勇敢でしたが、いつものように不器用です。そして、いつもと違ってスムーズなリバウンドは出来ず、体が重そうです。

初回から試合は荒れます。会見や計量後のパフォーマンスと試合は全く別物という、この世界のルールを知らない大馬鹿者2人の対戦となりました。

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ヘッドロックにローキック…ボールの行為は敵地なら反則負け。醜悪なものでした。

若さで老ドヘニーを押し切ったボールはタフでパンチも重そうですが、それが世界レベルかというとそうではありません。

誰もが認める階級最弱王者ボールは、精神的も軽蔑すべき最弱でした。

井上尚弥が戦うべき相手ではありません。あんなのに勝っても誰も評価してくれません。





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Saturday 15, March 2025

Echo Arena, Liverpool, Merseyside, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
event name:Hard Days Night
promoter:Frank Warren (Queensberry Promotions)
matchmaker:Lee Eaton, Steve Furness
        United Kingdom BT Sport


サウジが「(腐った)ボクシング界にかつての威厳を取り戻す」と宣言、その旗頭に任命したのは、ダナ・ホワイト。

「階級の名称もラウンド制も何もかもがボクシングのパクリ」(ボブ・アラム)という非難も虚しいほど、UFCをメジャーとするMMAと、グダグダズブズブのボクシングの米国でのステイタスは完全に逆転してしまっています。

最初にオイルにまみれたのは英国のエディ・ハーンとフランク・ウォーレンでした。そして、いま、彼らはサウジから急な三行半を突きつけられています。


◾️WBAフェザー級12回戦




王者の直近の試合は、28歳のリバプールっ子のボールがフェザー級の門番ロニー・リオスに完勝。

ボールよりちょうど10歳年上の流浪のアイルランド人ドヘニーは、相手がPFPファイターの井上尚弥とはいえ、有明アリーナで醜態を晒して惨敗。

英国でマッチルームに並ぶメジャー、クイーンズベリー・プロモーションズのフランク・ウォーレンは「ニックが何者かを見せる試合。ドヘニーは評価が低いというかもしれないが(井上がストップした)7ラウンドよりも短い時間で(井上ができなかった)ダウンまでさせて勝てばどうかな?」。

この試合は、ボールと井上との決戦前の〝生贄の儀式〟。

ウィリアム・ヒルの見立てはボールの勝利が1/14(1.07倍)、ドヘニー7/1(8倍)と一方的です。

もちろん、ドヘニーは4Belt eraだからストラップにありつけたファイターで、それはボールも同じ。

ただ、ボールには二重のアドバンテージがあります。

一つはもちろん、英国の完全ホームにアイルランドのドヘニーを引っ張り上げる〝地政学〟。

もう一つは、ドヘニーの強さの源泉、というよりもそれしかない驚異的なリバウンド・アドバンテージに不可欠に不可欠な(サウナでの)水抜きを禁じるBritish Boxing Board of Controlルールです。

ドヘニーは、前日計量でもかなり神経質になっていただけに心配です。結局、全裸で秤に乗ってクリア。いつもの水抜きができなかったのは明らかです。38歳ではなく58歳、還暦前にも見えてしまうやつれかたです。

ここから、どこまでリバウンドできるのか。

プロボクシングにおいて、仕組まれた試合は珍しくありません。日本人の世界戦は王者であれ挑戦者であれ、まず国内で開催されるのがデフォルトです。

一方で、ドヘニーやマニー・パッキャオのように母国を離れて〝敵地巡礼〟をヨシとする冒険王もリングに上がってきます。

ドヘニーはパッキャオではありません。

いやなものを見せられそうです。










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Thursday 13, March 2025
  
Kokugikan, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)

media:U-NEXT/USA ESPN+

◾️フライ級12回戦◾️



WBO©️アンソニー・オラスクアガ(50.6kg)
vs
京口紘人(50.8kg)




主要4団体の残る一つIBFは3月29日に矢吹正道が王者アンヘル・アヤラに地元で挑戦。京口が番狂せを起こせば、バンタム級に続いてフライ級も日本人が一気に独占することになります。

オッズの通りに勝敗が決まると拳四朗と矢吹は勝ち抜け。京口が敗れてフライ級独占は「あと一つ」で頓挫することになります。

フライ級独占のキーとなる京口は50.8kg、リミットいっぱいの112ポンドで秤を下りました。

評価の高い王者オラスクアガですが、京口と同じ「拳四朗にTKO負けしたボクサー」。

当初の対戦相手ジョナサン・ロドリゲスがマイコプラズマ肺炎に罹患したことで、急遽抜擢されながらも拳四朗を粟屋という窮地に追い込んだオラスクアガと、50:50と見られていた大勝負で拳四朗の引き立て役に終わった京口という差が、4−1の掛け率になっているのかもしれません。

京口が勝利すると史上8人目の3階級制覇達成となりますが、果たして?

亀田興毅の2011年12月26日から、2024年2月24日の中谷潤人までの13年弱で3階級制覇は、7人誕生。2年に1人を上回るペースで生まれ続けています。

4階級制覇も井岡一翔の2019年6月19日から、2024年2月24日の田中恒成までの5年弱で3人。やはり2年に1人を上回るハイペースです。

ファイティング原田が2階級制覇したとき、リング誌はもちろんスポーツイラストレイテッド誌も「偉大な功績」と絶賛しましたが、当時はボクシングのレベルが低かったのでしょう。2階級制覇なんて、いまでは誰も騒ぎません。「またかよ」ですね。



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Thursday 13, March 2025
  
Kokugikan, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)

media:U-NEXT/USA ESPN+



U-NEXT BOXING.2 トリプル世界タイトルマッチです。

◾️フライ級12回戦◾️

WBC©️寺地拳四朗 vs WBA©️ユーリ阿久井政悟

WBO©️アンソニー・オラスクアガ vs 京口紘人

主要4団体の残る一つIBFは3月29日に矢吹正道が王者アンヘル・アヤラに地元で挑戦。京口が番狂せを起こせば、バンタム級に続いてフライ級も日本人が独占。

井上尚弥がジュニアフェザー級のタイトルを全て掌握していますから、17階級中3階級で全てのベルトを日本人が腰に巻いている状況となります。

4Belt Era、超軽量級ならではの〝偉業〟です。

この階級で最強と目されている拳四朗は、阿久井に勝っても完全統一には固執しない方針を明らかにしています。

オラスクアガも京口もすでにKOして下した相手、Undisputed championになれるといってもモチベーションは上がらないのも無理はありません。

すんなりUndisputed championship がセットされなければジュニアバンタム級に上げて3階級制覇を目指す、というよりもWBC王者バム・ロドリゲスとのビッグファイトに意欲を見せています。

そりゃ、そっちの方がはるかにモチベーションが刺激されるのは当然。勝てば評価も爆上がりです。

WBC©️拳四朗がオッズ(2/7=1.29倍:7/2=4.5倍)の通りに倉敷の英雄を倒すと、暫定王者ガラル・ヤファイが完全統一トーナメントに参戦することになりそうです。無敗の英国人が絡むのは、これはこれで面白い展開が期待できそう。

そして、正道が挑戦する24歳のメキシカン、アヤラも無敗。しかし、予想とオッズ(4/5=1.8倍:11/8=2.38倍)は接近してるものの、32歳の日本人が有利と見られています。



◾️ジュニアフライ級12回戦◾️

WBO©️岩田翔吉 vs レネ・サンティアゴ

この試合も岩田2/13(1.15倍)、サンティアゴ6/1(7倍)で、タイトル流出の可能性は低いと見られています。

拳四朗が去ったこの階級は液状化、日本の影響下にあるクラスだけに一気に統一が進んでもおかしくありません。




ーーーーー注目は、フライ級独占がかかる握る京口の大一番ですが、坪井智也のプロデビュー戦も楽しみです。

アマチュアで史上初の世界選手権金メダリストが迎えるのは、ブーンルエン・ファヨン。14勝3敗、17試合は全てKO決着という、典型的なパンチャー兼グラスジョーのタイ人。

26歳のファヨンが喫した3敗はいずれもタイを離れて国外に乗り込んだもので、そのパターンで行くと両国でもKO負けですが…。

今月25日で29歳になる坪井ですが、アマチュアで106勝25敗、五輪金メダリストも撃破した堂々のエリートアマ。ファヨンがつけ入る隙はないはずです。




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