Cinco de Mayo 。
1862年5月5日、イグナシオ・サラゴサ将軍が指揮したメキシコ軍がプエブラの会戦で、フランスを撃退したことを記念する祝日です。

今年のシンコ・デ・マヨ ベルト。
もちろん、井上尚弥vsラモン・カルデナスの勝者に用意されたものではありません。ラスベガスから遠く離れたサウジアラビアでウィリアム・スクールという人と戦うカネロ用です。
WBCのいつもながらの舐めた態度、そろそろ日本のファンも怒りましょう。
ボクシングファンの私はシンコ・デ・マヨがメキシコの国をあげての大祝祭だと信じていましたが、大学や社会人になってこの祝日をよく知らないメキシコ人と接する中で「どうやらこれはメキシコではなく、米国在住のメキシカンのお祭り」だと気づかせられました。
「ボクシングファン」という目線では、米国西海岸でシンコ・デ・マヨにメガファイトが行われるという慣習は20世紀にはなかった、2010年代に入ってからです。
メキシコで最も尊敬されているファイター、フリオ・セサール・チャベス(1981年デビュー/2005年引退)はこの祝日にリンクさせた目がファイトは戦っていないのです。
私の記憶でも「シンコ・デ・マヨにメガファイト」はカネロ・アルバレスが最初で現在進行形のスターです。カネロと並行してフロイド・メイウェザーもこの祝日に合わせて試合をセット、メキシカンソンブレロハットを被って入場するなど、時代の波を捉えていました。
もちろん、これは「シンコ・デ・マヨが2010年代に入って米国で定着した」というわけではありません。この祝日に合わせてメガファイトが用意される最大の理由は21世紀に入って、米国ボクシング市場の〝ビバ・メキシコ化〟が決定的になったからです。
メキシコとは縁もゆかりもないメイウェザーがこのトレンドを敏感にキャッチしたのは、さすがセルフ・マーケティングの天才です。
そして、やはりメキシコと無縁のマニー・パッキャオはシンコ・デ・マヨのリングに上がることは少なかったものの、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスという人気・実力ともにメキシコ史上10傑に数えられるスターに包囲されるという、21世紀の非メキシカンボクサーとしてはこれ以上ない幸運に恵まれました。軽量級のメキシカンスターが3人も揃うなんて奇跡はあり得ません。そして、クライマックスにはデラホーヤが待ち構えてくれていたという、絵にも描けない幸運。
運に見放されて弱い相手にしか当たらない、まともなメキシカンが一人もいない井上尚弥のキャリアを振り返るまでもなく、パッキャオの強運は際立っています。
井上のキャリアにも人気と実力を兼ね備えたメキシカンが欲しいところですが、カネロの登場でメキシコのトレンドも人気階級にシフト、軽量級でスターを求めることがますます難しい時代になっています。
さて、シンコ・デ・マヨの3日間、9試合。
BOXING SCENEの記事、12回戦の9試合(つまり中野幹士の10回戦はふれられてません)をフューチャーした「Nine fights, three nights, one definitive ranking」をベースに私見を交えて。
BOXING SCENEはサウジとリング誌がイベントに使っているFatal Fury、餓狼伝説(タイアップしているビデオゲーム)など訳の分からないラベリングを皮肉っています。
リング誌の的外れなコミック調の表紙も、ボクシングファンとしてはもちろん、上質な漫画に慣れ親しんでいる日本人には違和感しかありません。
BOXING SCENEのお薦め順は…。
◾️第9位◾️
カネロ・アルバレスvsウィリアム・スクール
商業的にはPPV収益も含めてダントツで大きな試合ですが、カネロ1/33(1.03倍)、スクール12/1(13倍)というミスマッチ。
9月に内定しているテレンス・クロフォードとの決戦に向けての調整試合なので、万が一もないディフェンシブで非力なスクールを選んだのは仕方がないにせよ、カネロのキャリアでももっとも意味のない試合の一つ。
◾️第8位◾️
デビン・ヘイニーvsホセ・カルロス・ラミレス
タイムズ・スクエアでのビッグファイト。天気予報は午後から雨。リングの上は天蓋が施されるはずですが。
◾️第7位◾️
ラファエル・エスピノサvsエドュワルド・バスケス
「メインの井上を喰うようなパフォーマンスを見せる」と息盛んなエスピノサですが、井上の相手はさらに雑魚のカルデナス。井上が不細工な試合をする可能性は極めて低い。
◾️第6位◾️
ブルーノ・スラスvsハイメ・ムンギア2
大番狂せのKO負けを喫したムンギアのリベンジマッチ。初戦の結果はフロックと見られていますが、ムンギアにとっては絶対に負けられない試合です。
◾️第5位◾️
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ
完全にBサイドが定着したロメロに番狂せを起こす能力と意地があるか?
◾️第4位◾️
井上尚弥vsラモン・ガルシア
カネロvsスクール以上のミスマッチでも、井上には破壊的なKO劇が期待できて、今のカネロにはそれがない。
そして、井上にはスターの座を掴みたいというハングリーさがある。
◾️第3位◾️
バドゥ・ジャックvsミカエル・ミカエリアン
日本では注目度が低いものの、人気階級で個性的な役割をつとめるドバイ在住の〝切り裂き〟ジャックは世界的には有名なスター。
ブランク明けの2隻のクルーザーが激突、スペクタクルな光景が見られるかもしれません。
◾️第2位◾️
マーティン・バコーレvsエフェ・アグジェバ
底を見せた二人のヘビー級が対決するサバイバルマッチ。
そして、この9試合で唯一AサイドもBサイドもほとんど認められない、50:50のファイトになります。
◾️第1位◾️
テオフィモ・ロペスvsアーノルド・バルボーサ
調子の波が大きいテオフィモが実力者のバルボーサを迎える、注目の一戦。
1862年5月5日、イグナシオ・サラゴサ将軍が指揮したメキシコ軍がプエブラの会戦で、フランスを撃退したことを記念する祝日です。

今年のシンコ・デ・マヨ ベルト。
もちろん、井上尚弥vsラモン・カルデナスの勝者に用意されたものではありません。ラスベガスから遠く離れたサウジアラビアでウィリアム・スクールという人と戦うカネロ用です。
WBCのいつもながらの舐めた態度、そろそろ日本のファンも怒りましょう。
ボクシングファンの私はシンコ・デ・マヨがメキシコの国をあげての大祝祭だと信じていましたが、大学や社会人になってこの祝日をよく知らないメキシコ人と接する中で「どうやらこれはメキシコではなく、米国在住のメキシカンのお祭り」だと気づかせられました。
「ボクシングファン」という目線では、米国西海岸でシンコ・デ・マヨにメガファイトが行われるという慣習は20世紀にはなかった、2010年代に入ってからです。
メキシコで最も尊敬されているファイター、フリオ・セサール・チャベス(1981年デビュー/2005年引退)はこの祝日にリンクさせた目がファイトは戦っていないのです。
私の記憶でも「シンコ・デ・マヨにメガファイト」はカネロ・アルバレスが最初で現在進行形のスターです。カネロと並行してフロイド・メイウェザーもこの祝日に合わせて試合をセット、メキシカンソンブレロハットを被って入場するなど、時代の波を捉えていました。
もちろん、これは「シンコ・デ・マヨが2010年代に入って米国で定着した」というわけではありません。この祝日に合わせてメガファイトが用意される最大の理由は21世紀に入って、米国ボクシング市場の〝ビバ・メキシコ化〟が決定的になったからです。
メキシコとは縁もゆかりもないメイウェザーがこのトレンドを敏感にキャッチしたのは、さすがセルフ・マーケティングの天才です。
そして、やはりメキシコと無縁のマニー・パッキャオはシンコ・デ・マヨのリングに上がることは少なかったものの、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスという人気・実力ともにメキシコ史上10傑に数えられるスターに包囲されるという、21世紀の非メキシカンボクサーとしてはこれ以上ない幸運に恵まれました。軽量級のメキシカンスターが3人も揃うなんて奇跡はあり得ません。そして、クライマックスにはデラホーヤが待ち構えてくれていたという、絵にも描けない幸運。
運に見放されて弱い相手にしか当たらない、まともなメキシカンが一人もいない井上尚弥のキャリアを振り返るまでもなく、パッキャオの強運は際立っています。
井上のキャリアにも人気と実力を兼ね備えたメキシカンが欲しいところですが、カネロの登場でメキシコのトレンドも人気階級にシフト、軽量級でスターを求めることがますます難しい時代になっています。
さて、シンコ・デ・マヨの3日間、9試合。
BOXING SCENEの記事、12回戦の9試合(つまり中野幹士の10回戦はふれられてません)をフューチャーした「Nine fights, three nights, one definitive ranking」をベースに私見を交えて。
BOXING SCENEはサウジとリング誌がイベントに使っているFatal Fury、餓狼伝説(タイアップしているビデオゲーム)など訳の分からないラベリングを皮肉っています。
リング誌の的外れなコミック調の表紙も、ボクシングファンとしてはもちろん、上質な漫画に慣れ親しんでいる日本人には違和感しかありません。
BOXING SCENEのお薦め順は…。
◾️第9位◾️
カネロ・アルバレスvsウィリアム・スクール
商業的にはPPV収益も含めてダントツで大きな試合ですが、カネロ1/33(1.03倍)、スクール12/1(13倍)というミスマッチ。
9月に内定しているテレンス・クロフォードとの決戦に向けての調整試合なので、万が一もないディフェンシブで非力なスクールを選んだのは仕方がないにせよ、カネロのキャリアでももっとも意味のない試合の一つ。
◾️第8位◾️
デビン・ヘイニーvsホセ・カルロス・ラミレス
タイムズ・スクエアでのビッグファイト。天気予報は午後から雨。リングの上は天蓋が施されるはずですが。
◾️第7位◾️
ラファエル・エスピノサvsエドュワルド・バスケス
「メインの井上を喰うようなパフォーマンスを見せる」と息盛んなエスピノサですが、井上の相手はさらに雑魚のカルデナス。井上が不細工な試合をする可能性は極めて低い。
◾️第6位◾️
ブルーノ・スラスvsハイメ・ムンギア2
大番狂せのKO負けを喫したムンギアのリベンジマッチ。初戦の結果はフロックと見られていますが、ムンギアにとっては絶対に負けられない試合です。
◾️第5位◾️
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ
完全にBサイドが定着したロメロに番狂せを起こす能力と意地があるか?
◾️第4位◾️
井上尚弥vsラモン・ガルシア
カネロvsスクール以上のミスマッチでも、井上には破壊的なKO劇が期待できて、今のカネロにはそれがない。
そして、井上にはスターの座を掴みたいというハングリーさがある。
◾️第3位◾️
バドゥ・ジャックvsミカエル・ミカエリアン
日本では注目度が低いものの、人気階級で個性的な役割をつとめるドバイ在住の〝切り裂き〟ジャックは世界的には有名なスター。
ブランク明けの2隻のクルーザーが激突、スペクタクルな光景が見られるかもしれません。
◾️第2位◾️
マーティン・バコーレvsエフェ・アグジェバ
底を見せた二人のヘビー級が対決するサバイバルマッチ。
そして、この9試合で唯一AサイドもBサイドもほとんど認められない、50:50のファイトになります。
◾️第1位◾️
テオフィモ・ロペスvsアーノルド・バルボーサ
調子の波が大きいテオフィモが実力者のバルボーサを迎える、注目の一戦。
コメント
コメント一覧 (8)
1983年のハグラーは復活したデュランを警戒して慎重な試合ぶりで全盛期4キングスの試合では唯一物足らない内容と言われてますが、今やアメリカの勝負論がある試合は大体こんな内容。(接近戦に持ち込む割合の少なさを加味すればそれ以下)
誰が王者かよく分からない以前にこれではアメリカでボクシング人気が上がる訳もなく。
フシ穴の眼
が
しました
日本人目線で言うなら堤はもっと頑張ってもらいたかった。
後楽園ホールでデビューする一介のホープならともかく、堤のアマ実績とこの待遇を考えればこれじゃ不合格判定を下されても仕方ない。
日本人から見てこれだから、現地のファンからはもっと厳しく見られてるかもしれない。
閣下も内心やっちまったと思ってるかも?
フシ穴の眼
が
しました
しかもガルシア負けるんかい!!
フシ穴の眼
が
しました
カネロ ムンギアに期待します
フシ穴の眼
が
しました
承認料が沢山もらえるから、これくらいはプレゼントしても問題ないということでしょうか。そうすると、注目のビッグマッチでも人気のない選手の試合では特別ベルトは絶対にかからないということになりますね。
フシ穴の眼
が
しました