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記者会見に参加したのはゾラニ・テテとエマニュエル・ロドリゲスの二人だけ。ライアン・バーネットを加えた3人以外の参加ボクサーはまだ決まっていないのか発表されませんでした。

今日、ロンドンで発表されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズのシーズン2、バンタム級の全容が今ひとつ理解できません。140ポンドに関しては、バンタムよりも曖昧で、この段階で会見を開くなんて、調理途中の料理を客に出すようなものです。

バンタムは「世界王者を含む世界の強豪8人によるトーナメントが今秋スタートする」ということですが、「ゾラニ・テテ、エマニュエル・ロドリゲス、ライアン・バーネットは契約書に署名して参加が決定」まではわかりますが、残りの五人は誰になるのかが、まだ未定というのはどういうことなのでしょうか。

前向きに解釈すると、WBCが空位で井上尚弥もバンタムデビュー前、WBC新王者が誰になるかわからない上に、井上がマクドネルに負ける可能性もゼロではないから、現時点では発表はできない、ということでしょうか。

確かに、「(テテとバーネット)二人の世界王者と戦えること、タイトルを統一出来ることに興奮している」(ロドリゲス)と語っているように、この三人以外の参加メンバーは何も決まっていない模様です。

井上についても「5月25日にジェイミー・マクドネルに勝って参戦することが期待されている」というニュアンスの報道しか見当たりません。
Japanese star Naoya Inoue (15-0, 13 KOs), 25, a former junior flyweight and junior bantamweight world titleholder, is expected to take one of the available slots as long as he defeats Jamie McDonnell and takes his secondary title on May 25 in Tokyo. ジュニアフライとジュニアバンタムの2階級を制覇した日本のスター、井上尚弥(15戦全勝13KO)が今月25日にマクドネルを倒してセカンドタイトルを奪えば、残る5枠の一つを手に入れると思われる。(ESPN)
実際のトーナメントはテテ(WBO)、ロドリゲス(IBF)、バーネット(WBA)が「シード選手として防衛戦を行ってから統一戦を行う」ということなので、いきなりこの3人でぶつかることはない模様です。

そして、〝ネリ騒動〟で空位となったWBCバージョンは、ノルディン・ウーバーリ(フランス)とペッチ・チーパッタナ(タイ)の二人合わせて60戦無敗の決定戦が6月23日に行われます。何気に注目の一戦です。
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第1ステージのイメージは、こんな感じでしょうか。ただし、このトーナメント表だと「8人」ではなく「10人」で争われることになります。

そして、第2ステージが問題です。

井上の立場から最も美味しいのは、順当に勝ち上がったとしてバーネット 、テテ、ロドリゲスで決勝に進む3団体統一王者を決めてもらうことです。そして、井上はWBCの新王者と統一戦を行い、決勝へ。

しかし、これではセカンド王者の井上が事実上の第1シードという、虫の良すぎる組み合わせです。 

…そうです。井上は、WBC新王者との統一戦は急ぐべきですが、WBSSへの参加は現時点では見送るべきです。WBSSに参戦してしまうと「虫の良い組み合わせ」は期待できませんが、現時点で見送って、マクドネルからセカンドタイトルを奪った後にWBCも吸収すると、自然と「虫の良い組み合わせ」が実現します。

しかしこれはプロボクシングの政治力学を無視した机上の空論です。WBCの新王者がWBSSに取り込まれ、井上尚弥を置き去りにしたままトーナメントが進行するかもしれません。

いずれにせよ、井上陣営はWBSSに参戦するかどうかを決めているでしょう。もちろん、マクドネルに勝つのが大前提ですから、現時点で発表できるわけがありません。

こんなことをつらつら書いているそばから、Boxing Sceneが「井上尚弥はマクドネルに勝てば参戦する」とケリ・ザウアランドがスカイスポーツに断言したと報道しました。

ボクシングのプロモーターの言葉ほど信用できないものはありませんが、これは信じたいです、信じます!

5月25日、太田市民体育館のリング上で、勝利者インタビューの第一声が〝それ〟になります!これは日本のボクシング史上に残る、偉大な挑戦への、勇気の宣誓となります。 

このトーナメントで優勝できないかもしれません。しかし、日本のボクサーが正真正銘の世界の大海原に船を出すのです。

モハメド・アリ杯を、手にすることは出来ないかもしれません。井上が、あの美しいトロフィーを抱いてフラッシュを浴びる姿を見てみたいです。それでも、そんなものよりも、もっともっと大切な勇気ある挑戦が見れるのです。

もちろん、優勝すると信じています。

山中慎介は、中野区役所にリング誌ベルトを展示してくれました。そして、今度は井上尚弥は座間市役所でモハメド・アリ杯を見せてくれるのです。日本のボクシングは確実に進化しています。

「日本ボクシング黄金時代」なんて欺瞞だ、ハリボテだと罵倒していましたが、それは私の愚かな勘違いだったのかもしれません。

ファイティング原田は、目の前に伸びる一本道を疾走して、ついに頂点を掴みました。

井上尚弥は、汚らわしく歪んだ何本もの曲がりくねった泥道を蹴散らして、自らの拳で一本道を舗装するかもしれないのです。

ワクワクしますね、待ちきれません。

私は、悲しいかな、仕事の都合で当日は観戦できません。どうして金曜日に試合打つかなあ!

会場で観れる人が羨ましい!新しい歴史が始まる瞬間、その証人になれるのですから!

「WBSS…でしたっけ? ロンドンに行きます!間違いなく、ヒリヒリする試合が出来ます、楽しみです!最初はテテでもバーネットでもロドリゲスでも、誰でもいいです、順番に倒すだけですから!」

謙虚な25歳は、こんなリップサービスはしてくれないでしょうが、胸躍る金曜日が2週間後にやってきます!!!

ロンドンのO2アリーナでモハメド・アリ杯を掲げて絶賛される「栄光のゴール」よりも、質素な市民体育館のリング上で叫ぶ「勇気のスタート」の方が、ずっとはるかに大きな感動をもたらしてくれるような気がします…いえいえ、ような気がするじゃなくて、きっとそうですね。