7月15日 マレーシア クアラルンプール アクシアタ アリーナ:WBA世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦。
王者:ルーカス・マティセvs挑戦者:マニー・パッキャオ。
この試合はマティセが1月に戴冠したばかりのWBAのセカンドタイトルが賭けられていますが 、一方的に注目されているのは挑戦者とその周囲です。
王者自身が「 伝説のボクサーと戦えるなんて信じられない。オスカー・ボナベナはモハメド・アリ、マルコス・マイダナはフロイド・メイウェザーを手に入れた。そして私はマニー・パッキャオだ!夢がついに叶ったんだ!」と同じアルゼンチンのボクサーが辿り着いたメガファイトを挙げてその喜びを語っています。
そして「私はボナベナとマイダナとは違う。彼らは敗れたが、私は勝つ。この試合に勝てるなら命だって惜しくない」と並々ならぬモチベーションを語っています。劣化の激しいアルゼンティーナですが、劣化なら生ける伝説も負けていません。危険な戦いになりそうです。
アクシアタ・アリーナは1万6000人収容といいますから、MGMグランドアリーナと同規模の屋内スタジアムです。
そして、この試合でパッキャオはリング内外で二つの大きな決断を下しました。
リング内では、18年間連れ添ったフレディ・ローチと袂を分かちました。
リングの外では、トップランクを締め出し、自らのMPプロモーションズが興行を主催(ゴールデンボーイプロモーションズとの共催)するのです。
"I love to raise the flag of the Philippines," Pacquiao said. "If we can be united even just for a short while when I fight, then I'll keep fighting." 母国の国旗を揚げて戦うのが大好きなんだ。私が戦っている間、それがたとえ短い時間だとしてもこの国が一つになれるのなら、それが私の戦い続ける理由になる。
史上唯一人の八階級制覇王者は「MPプロモーションズが世界的なメガファイトを運営できることを証明する画期的な1日になる。そして、私のキャリアはまだまだ終わっちゃいない、そのことも7月15日に証明する」とプロモーターとボクサーの二足のわらじへの情熱を示しました(フィリピン上位院議員が本職ですが、史上最も身長が低く、最も年老いたルーキーとしてプロバスケでもミスを連発して〝活躍〟していますから4足のわらじ?)。
フレディ・ローチについては「私たちは家族のような関係だ。憎しみあって別れたわけじゃない。彼へのドアは閉めていない。次の試合で再び組むことも十分ありうる」と、「決別」と見ているメディアやファンを否定しています。
「引退試合はフィリピンで行う」と言うパックマンは、12月で40歳になります。残された時間は多くありません。
今回の試合はトップランクとも提携してESPNで全世界に放映されますが、MPプロモーションズはESPNやHBO、ShowTIMEとの単独契約を模索しており、ボブ・アラムとの決別は決定的です。
パッキャオへの不信感を露わにしているローチと再び組む日がやって来ることも、きわめて怪しい雰囲気です。



「これ以下はない」と言われた極貧から、たった二つの拳で世界最高のボクサーにまで登り詰めた40年に渡る戦いの人生は、いまだ終わる気配を見せていません。
マニー・パッキャオの伝記や自伝から、家族と母国の為にカネと名誉をひたすら追い続けた不世出のファイターの半生を振り返ります。
カネと名誉に執着する政治家が醜悪に見える原因は、カネや名誉という人間が作ったものにしがみ付いているからではありません。
カネも名誉も、大切で素晴らしいものです。政治家が醜悪に見える原因は、その執着のしかたが中途半端だからです。その意味で、彼らにとってはカネも名誉も、本当は大切なものではないのかもしれません。
しかし、マニー・パッキャオにとってのカネと名誉は、家族と母国、そして何よりも自分を救うために絶対的に必要不可欠なものでした。
1ミリの迷いもなくカネと名誉のために、どんな危険も顧みず、渾身の左ストレートを打ち込み続けた(過去形で差し支えないでしょう)小さなアジア人の勇気は、醜悪とは真逆の、高潔なまでの美しさを見せてくれました(過去形で差し支えないでしょう)。
2016年東京国際映画祭にも出品された「キッド クラフ〜少年パッキャオ」より。草拳闘で無類の強さを発揮する小さな少年パッキャオに湧き上がる群衆。
同じエピソードでも自伝と伝記、映画や雑誌やネットでは細部はもちろん、食い違うことが少なくありません。どれが事実か、もしかしたらパッキャオ本人も誤認しているかもしれません。暴風の中を全速力で駆け抜けたのです。その中で見たいくつかの小さな光や、いくつもの深い闇のことを正確に記憶しているはずがありません。
確かなことは、今にも消えそうな小さな光を頼りにして、いくつもの巨大で深い闇を乗り越えて来たということです。
独断と偏見で、物語を一つにまとめて行きます。
王者:ルーカス・マティセvs挑戦者:マニー・パッキャオ。
この試合はマティセが1月に戴冠したばかりのWBAのセカンドタイトルが賭けられていますが 、一方的に注目されているのは挑戦者とその周囲です。
王者自身が「 伝説のボクサーと戦えるなんて信じられない。オスカー・ボナベナはモハメド・アリ、マルコス・マイダナはフロイド・メイウェザーを手に入れた。そして私はマニー・パッキャオだ!夢がついに叶ったんだ!」と同じアルゼンチンのボクサーが辿り着いたメガファイトを挙げてその喜びを語っています。
そして「私はボナベナとマイダナとは違う。彼らは敗れたが、私は勝つ。この試合に勝てるなら命だって惜しくない」と並々ならぬモチベーションを語っています。劣化の激しいアルゼンティーナですが、劣化なら生ける伝説も負けていません。危険な戦いになりそうです。
アクシアタ・アリーナは1万6000人収容といいますから、MGMグランドアリーナと同規模の屋内スタジアムです。
そして、この試合でパッキャオはリング内外で二つの大きな決断を下しました。
リング内では、18年間連れ添ったフレディ・ローチと袂を分かちました。
リングの外では、トップランクを締め出し、自らのMPプロモーションズが興行を主催(ゴールデンボーイプロモーションズとの共催)するのです。
"I love to raise the flag of the Philippines," Pacquiao said. "If we can be united even just for a short while when I fight, then I'll keep fighting." 母国の国旗を揚げて戦うのが大好きなんだ。私が戦っている間、それがたとえ短い時間だとしてもこの国が一つになれるのなら、それが私の戦い続ける理由になる。
史上唯一人の八階級制覇王者は「MPプロモーションズが世界的なメガファイトを運営できることを証明する画期的な1日になる。そして、私のキャリアはまだまだ終わっちゃいない、そのことも7月15日に証明する」とプロモーターとボクサーの二足のわらじへの情熱を示しました(フィリピン上位院議員が本職ですが、史上最も身長が低く、最も年老いたルーキーとしてプロバスケでもミスを連発して〝活躍〟していますから4足のわらじ?)。
フレディ・ローチについては「私たちは家族のような関係だ。憎しみあって別れたわけじゃない。彼へのドアは閉めていない。次の試合で再び組むことも十分ありうる」と、「決別」と見ているメディアやファンを否定しています。
「引退試合はフィリピンで行う」と言うパックマンは、12月で40歳になります。残された時間は多くありません。
今回の試合はトップランクとも提携してESPNで全世界に放映されますが、MPプロモーションズはESPNやHBO、ShowTIMEとの単独契約を模索しており、ボブ・アラムとの決別は決定的です。
パッキャオへの不信感を露わにしているローチと再び組む日がやって来ることも、きわめて怪しい雰囲気です。



"Eyes of a Fighter" - Alla Prima Portrait Painting by Tyler Streeter
「これ以下はない」と言われた極貧から、たった二つの拳で世界最高のボクサーにまで登り詰めた40年に渡る戦いの人生は、いまだ終わる気配を見せていません。
マニー・パッキャオの伝記や自伝から、家族と母国の為にカネと名誉をひたすら追い続けた不世出のファイターの半生を振り返ります。
カネと名誉に執着する政治家が醜悪に見える原因は、カネや名誉という人間が作ったものにしがみ付いているからではありません。
カネも名誉も、大切で素晴らしいものです。政治家が醜悪に見える原因は、その執着のしかたが中途半端だからです。その意味で、彼らにとってはカネも名誉も、本当は大切なものではないのかもしれません。
しかし、マニー・パッキャオにとってのカネと名誉は、家族と母国、そして何よりも自分を救うために絶対的に必要不可欠なものでした。
1ミリの迷いもなくカネと名誉のために、どんな危険も顧みず、渾身の左ストレートを打ち込み続けた(過去形で差し支えないでしょう)小さなアジア人の勇気は、醜悪とは真逆の、高潔なまでの美しさを見せてくれました(過去形で差し支えないでしょう)。
2016年東京国際映画祭にも出品された「キッド クラフ〜少年パッキャオ」より。草拳闘で無類の強さを発揮する小さな少年パッキャオに湧き上がる群衆。
同じエピソードでも自伝と伝記、映画や雑誌やネットでは細部はもちろん、食い違うことが少なくありません。どれが事実か、もしかしたらパッキャオ本人も誤認しているかもしれません。暴風の中を全速力で駆け抜けたのです。その中で見たいくつかの小さな光や、いくつもの深い闇のことを正確に記憶しているはずがありません。
確かなことは、今にも消えそうな小さな光を頼りにして、いくつもの巨大で深い闇を乗り越えて来たということです。
独断と偏見で、物語を一つにまとめて行きます。



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