日本のスポーツやエンタテイメントは、欧米から、いや欧米かぶれした日本から〝蔑視〟されることが、ときとしてありました。今もあります。

「ディズニー」に恋い焦がれた手塚治虫は1950年代、ディズニーには対抗すべくもない超超超低予算で「鉄腕アトム」を制作。絵の枚数を劇的に減らすリミテッド・アニメを編み出しましたが、欧米には見向きもされませんでした。

しかし、半世紀後には手塚が蒔いた種から芽吹いた宮崎駿らが、リミッテッドを超えた日本のアニメーションを創作、ハリウッドにも認められる作品を続々と送り出すことになります。
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「世の中には男には女が、女には男がお互い掃いて捨てるほどいるってこった。だがな、ホセ・メンドーサは世界チャンピオンは、世界にたった一人しかいねぇんだよ」。今の時代、ジョーの言葉は虚しいですね。21世紀の今なら、紀ちゃんは言い返しますね。「矢吹くん、気は確か?世界王者なんてWBAでもWBCでもIBFでもWBOでも、スーパーとか休養とか暫定とかシルバーとか名誉とかダイヤモンドとかリング誌とか…世界チャンピオンなんてそれこそ掃いて捨てるほどいるじゃない!」。


それはそれで痛快な話ですが、今なお多くの欧米人が物事の本質を理解していないケースが、まま見られるのはイラッとします。もちろん、これは逆に、私が欧米に行って恥ずかしい思いをたくさんしたこともあるのですが(ああ、本当にたくさん…)、こっちも言いたいことはあるわい!って話です。

まともな日本人なら、日本アニメの最高峰は「機動戦士ガンダム」であり「あしたのジョー」です。しかし、フランスもアメリカもこの二つは、なぜか理解できないんですね。「ナルト」や「進撃の巨人」「グレンダイザー」は、リミッテッドでも受け入れてくれるのに。

「ガンダム」は秀逸な戦争映画と同じことを語っているのに、「ジョー」は「グランブルー」の〝原作〟であるのに。

同じように、彼らはボクシングの軽量級を理解しようとしません。もちろん、欧米、特に欧州からしたら「日本人は重量級に全く目を向けない」となるのですが。

明石焼を前に、おそらくケチャップかなにかソースが出てくるのを待つ米国人の気持ちはよくわかります。「(味が全くしない)このだし汁に、なにかさらに加えるんだろう?」。

しかし、ボクシングの軽量級は全く違います。ケチャップもソースも醤油も山椒もガラムマサラも、何もかもが振りかけられているというのに!

奴らが気にしてるのは「112ポンド、身長160㎝以下って、子供やん」、だからそんな格闘技は「面白くない」という偏見だけです。

リング誌編集長から、今はESPNで記事を書いているナイジェル・コリンズという人の文章が大好きなのですが、彼は昔から軽量級贔屓で、あらためて「軽量級がなぜ(観戦するのに)面白いのか」を説いているので紹介します。