両陣営の条件交渉が現在進行中で正式発表はまだですが、カネロ・アルバレスとテレンス・クロフォードの4階級制覇・UNdisputed champion・PFPキング…フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの時代を引き継いだ2人の激突が実現するのはほぼ確実と見られています。

IMG_2642

17年にわたって、クロフォードのトレーナーだけでなくマネジメントも担ってきたブライアン・マッキンタイアは昨日、ボクシング記者との会食で厳しい戦いになると決めつけられて少し機嫌が悪くなしました。

人気に裏付けされた報酬がカネロと比べると絶望的に低いクロフォードが非常に危険な試合に応じたのは、サウジアラビアが提示した高額のファイトマネーではないか、そんな話題になるとマッキンタイアは反駁しました。

「カネの問題じゃない。(層が厚い)ライト級からジュニアミドル級の4階級を制覇したんだ。クロフォードはメイウェザーやカネロと比べるからファイトマネーは小さいが、これ以上のカネは必要ないくらいに富裕なファイターだ。彼がカネロ戦を求めたのはこの時代で最高のファイターであることを証明するため、それだけだ」。


“For the simple fact that people say he can’t do it.”


「そして…」と、マッキンタイアは言葉をつなぎ「わかりやすく言うと、多くの人がカネロに勝てるわけがないと考えている。そんな大きな挑戦の成功が大きな評価と直結していることを我々は知っている」と、語りました。

凡庸なジュニアミドル級王者イスライル・マドリモフに攻め込まれ、ラスト2ラウンドを取って薄氷の勝利を手にしたクロフォードのパフォーマンスからは階級の壁だけでなく、37歳の年齢も感じられました。

スクリーンショット 2021-09-02 1.20.31


ポテンシャルオッズはカネロの勝利が4/9(1.44倍)、クロフォードが9/5(2.8倍)と、専門家やファンの予想ほど乖離した数字ではありません。

クロフォードよりも3歳若いカネロですが、もう15年以上もこのマーケットで最も商品価値の高いファイターとして走り続けてきました。心身ともに経年劣化が進んでいるのは3年間、6試合もKO勝ちから遠ざかっていることからも明らかです。

ESPNのパネリスト、エリック・ウッドヤードのようにクロフォードをPFP1位と考える専門家もいますが、カネロを1位評価は非常にレア。

残念ながら、この試合はフリオ・セサール・チャベスvsパーネル・ウイテカーのような多くの人がPFP1位と2位の激突と考えた決戦ではありません。


Terence Crawford believes he’ll be on the pantheon of pugilistic greats if he gets past Canelo Alvarez.

It's like some Henry Armstrong stuff. It's going to be amazing. 



クロフォードはリング誌に「この試合に勝てば、私はシュガー・レイ・ロビンソンとモハメド・アリに並ぶ歴代PFPトップ3に数えられるだろう」「カネロに勝つってことは、まるでヘンリー・アームストロングのように途轍もないことだ」と語りました。

ロビンソンとアリ、アームストロングにクロフォードを加えると、トップ3ではなく、トップ4ではないか?算数もできないのか?というクロフォードの知能の低さは相変わらずです…。

ロビンソンやアリ、アームストロングと自身を並べる言動が不憫にすら見えてくるのが、クロフォードの貧相さ、「クロのPPVよりもカネロのスタジアム興行(PPV収益を除いて)の方が多くの人とカネを集める」という喜劇的なまでに人気がない原因です。

かつて、メイウェザーも「ロビンソンやロッキー・マルシアノよりも自分が上だ」と豪語しましたが、あれは専門家やファンの心理を逆撫でして注目と批判を集めるための確信犯。

「ロビンソンは現代ボクシングを完成させ、マルシアノの連勝記録はヘビー級の数字」と多方面から根拠を提示した意見が集中、マネーは否定されましたが、稀代の天才マーケッターは思惑通りに世間を反応させたのです。

しかし、クロフォードの言動はどんなに低脳を晒しても、どんなに過去のグレートを持ち出しても、ほとんど誰も反応してくれない…セルフ・プロデュース能力のあまりの乏しさには呆然とするしかありません。

話は逸れるかもしれませんが、井上尚弥にメイウェザー的な才能があれば、とんでもないアンチヒーローになって、今とは比較にならない認知度と人々の関心を煽っていたでしょう。