Saturday 1, February 2025
  
T-Mobile Arena, Las Vegas, Nevada, USA
commission:Nevada Athletic Commission
promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
           Sampson Lewkowicz (Sampson Boxing),
                        Leon Margules (Warriors Boxing)
matchmaker:Tom Brown, Whitfield Haydon
 media:Amazon Prime Video PPV /日本ではワウワウ


Battle Of The Davids〜デビッドの激突。

WBC暫定ライトヘビー級王者デビッド・ベナビデスと、WBAセカンド王者デビッド・モレルの無敗対決。

「暫定」だとか「セカンド(正規)」とか相変わらず訳のわからない肩書きが横行しているボクシング界ですが、間違いなく好カードです。

この試合の勝者は、20日後にサウジアラビアで行われるUndisputed champion アルツール・ベテルビエフとドミトリー・ビボルの勝者への挑戦が内定しています。

米国のスター・システムを考えると、最も好ましい台本は人気者のメキシカン、ベナビデスがモレルを撃破、ベテルビエフとビボルの勝者も倒して、カネロ・アルバレスとのメガファイトが実現することです。

逆に、ボクシング市場にとって最も歓迎できない展開はキューバ人のモレルがベナビデスを破壊して勝ち抜け、カネロまでKOしてしまう展開です。

モレルがスターダムの頂点からカネロを引き摺り下ろすようなことがあると、彼が強力なファンベースを持たないキューバ人であるがゆえに、スターダムそのものが決壊、崩れ落ちて、スター不在の時代が始まってしまいます。

すでに、ヘビー級は最も好ましくない台本に沿って、商業的価値が低いオレクサンデル・ウシクが君臨。20世紀末にレノックス・ルイス、2000年代からはクリチコ兄弟と、かつてこのクラスを席巻した米国の視点では「ウシクがどうの」という次元からも突き落とされた、暗黒の谷底に沈着しています。

「スポーツだから人気があるやつではなく、強いやつが勝つ」のは当然です。しかし、ボクシングの世界では「人気があるやつが勝つ仕組み」が出来上がっています。

ウシクが米国生まれのアングロサクソンなら、米国ボクシングは相当、活性化していたはずです。

マニー・パッキャオが生粋のメキシカンなら、さらに途轍もない存在になっていたでしょう。



「ベナビデスはスパーリングでモレルからダウンを奪ったことがある。

そんな誰も聞いたことがない噂も飛び交うなかで行われた前日計量は、ともに174.2ポンドでクリア。


ウィリアムヒルの見立てはベナビデスが1/2(1.5倍)、モレル6/2(4倍)と、ベナビデスのボリューム旺盛な攻撃がモレルを押し切ると見られています。