結局のところ
ローカルコミッションがいくつもの 認定団体を
認めてた理由って何でしょうか
ローカルコミッションがいくつもの 認定団体を
認めてた理由って何でしょうか

今回はプロボクシングを堕落させた認定団体、Sanctioning bodies です。
多くのボクシングファンが勘違いしていますが、WBAなどは統括団体、Governing bodyではありません。
Sanctioning bodiesは世界タイトルを認定するだけの機関で、チャンピオンベルト販売を含む認定料で成り立っています。
他のスポーツではSanctioning bodiesなど、存在しません。それはGoverning bodiesの仕事の一部、というよりも、わざわざ認定しなくともチャンピオンが決まるシステムがしっかり確立されているからです。
プロボクシングの場合はSanctioning bodiesが作ったデタラメランキングにそってタイトルマッチが行われますから、どうしてあんな選手が王者になるのか?いやそれ以前になぜタイトルに挑戦できるのか?という摩訶不思議なタパレス現象があちこちで起きています。
「(世界王者に返り咲けたのは)スライマン会長のおかげ。何度も何度もチャンスをくれた」(辰吉丈一郎)、「(他団体王者との試合について)WBCには恩義がある」(長谷川穂積のマネジメントを手がける山下正人)なんて発言がテレビカメラの前で堂々と発せられ、まだ試合前というのにヒルベルト・メンドサWBA会長が「息子さんには是非タイトルを取って欲しい」と亀田史郎にミニチュアベルトを贈呈して〝予祝〟を行うのですから、こんなものスポーツではありません。
認定団体にとって貧困ビジネスである軽量級ですが、日本のスター選手は別格。日本人ボクサーをランキングを始めあらゆる面で優遇するのは当然です。
北口榛花はパリ五輪で獲得した金メダルに1円も支払っていませんが、井上尚弥は4つのベルトをそれぞれ40万円前後で購入し、その他にもファイトマネーの3%に相当する認定料を各団体に徴収されているのです。
ファイトマネーが100万円なら3万円*4団体=12万円。WBOは統一戦に限り1%割引制度(何なの割引制度って???)があるので、合計11万円になります。消費税を上回る結構なパーセンテージです。
認定団体がカネロや井上に指名試合を強要しない理由はたった一つだけです。もし、ドヘニーごときにタイトルが渡ったら、認定団体は速攻で剥奪工作に乗り出すでしょう。
認定団体はオレクサンデル・ウシクに早く負けて欲しいのです。できればアンソニー・ジョシュアが統一王者になって、ロンドンやリヤドで巨額の認定料が稼げるメガファイトを繰り返して欲しいのです。
同じ世界タイトルマッチでもストロー級のペドロ・タデュランと、スーパーミドル級のカネロ・アルバレスが支払う認定料は全く違う別次元の金額になるのですから、当然です。
引退後のアンドレ・ウォードが「こんな狂ったスポーツはない」と認定団体を罵倒したのも当然です。
ちなみにリング誌ベルトは無料。「王者に勝った者が王者」というチャンピオンシップ制度の原理原則にしたがっているので、認定する必要もありません。
そして、日本でボクサーのファイトマネーが公表されない原因はいくつもありますが、その理由の一つがこの認定料です。
対外的には興行やボクサーの存在を示したいから大きな金額を見せたい。その一方で、認定料はなるべく少なく抑えたいということです。
「井上尚弥の今回のファイトマネーは4億6827万円」なんて、ネバダ州アスレティック協会式に発表したら、認定団体が「おいおい、大橋会長から口頭で伝えられてたのと随分違うぞ」と色めき立つだけです。

井上尚弥も選出された最高名誉「シュガー・レイ・ロビンソン トロフィー」は無料で贈呈されます。それが当たり前ですが
Q:結局のところ ローカルコミッションがいくつもの 認定団体を認めてた理由って何でしょうか?
A:試合前に「JBCはこの試合をWBA世界バンタム級タイトルマッチと認定する」というコミッショナー宣言を聞いたことがあるはずです。
そうです。認定料はコミッショナーにも支払われるのです。コミッショナーが認めて、初めて公式戦となります。
この認定料も徴収率によって決まりますから、興行規模が大きいほどコミッションも潤うわけですから、多くの団体を認めるのが得策です。もちろん、そこにはタイトルの価値が下がり、一つ一つの興行規模が縮小する薄利多売のデフレスパイラルにはまりこんでいく、ボクシングの社会的ステイタスが下落するという最悪の事態が待ち受けているのですが…。
JBCが長らくIBFとWBOを認めなかった表向きの理由は「タイトルの価値が下がるから」でしたが、既存権益を守ろうとするWBAとWBCからの働きかけもあったでしょう。
話は脇道にそれますが「タイソン・フューリーvsフランシス・ガヌー」と「那須川天心vsフロイド・メイウェザー」は全く同じ種類の茶番劇ですが、前者は公式戦で後者はエキシビションでした。
前者はBritish Boxing Board of Control(英国ボクシング管理委員会)が認定したからです。そして、後者はJBCが認定しなかったから。その一点だけの違いです。
興行的にはメガファイトになること間違いなしの天心vsメイウェザーを認めるどころか「ボクシングという名前を使うな」と嫌悪感をあらわにしたJBCを正義と潔癖の団体と勘違いしてはいけないことは、ここで語る必要はないでしょう。
さあ、ユニコーンが三冠王へ。絶対不可能の戦いが始まります!