井上尚弥のジュニアフェザー級Undisputed titleへの挑戦権を持つサム・グッドマンが7月10日、ニューサウスウェールズ州ウロンゴンのWINエンタテインメント・センターで調整試合を行うと、プレス発表しました。

調整試合といっても122ポンド12回戦で、相手は無敗のWBCアジア王者チャイノイ・ウォラウト。

25勝15KO無敗1分で、グッドマンより一つ年上の26歳のタイ人です。

これで、100万ドルが提示されたとされる9月に予定されていた井上戦は消滅。

グッドマン陣営は、より大きな報酬が約束される12月のサウジアラビア開催のメガイベントのアンダーカードで井上に挑戦する絵を描いているとも言われていますが、この意味不明の試合の目的は「試合勘を鋭利な状態にしておくため」だそうです。

試合間隔を空けないことでリズムを作ってきたグッドマンにとって、確かに今年は3月に1試合消化しただけなのですが。

「井上と戦うのが目的ではない、井上を倒すのが目的」という言葉にしても、軽量級ではあり得ない7フィギュア(7桁)の報酬をリスクに晒す感覚は理解できません。

I’m a gambling man. I’ve got to roll the dice. I’m going all in again,” 


強豪と呼べるかどうかは別にして、無敗の地域王者を選んだことについても「私は常に強い相手と戦ってきた。私のキャリアを見ればわかる。簡単な相手と調整しても意味はない」と主張しているものの、リスクを冒すことに変わりはありません。

今回の試合をIBFとWBOがどう受け止めているのかは不明ですが、適切な根回しをしていなければ指名挑戦権を失う可能性もあるでしょう。

ビッグマネーをフイにしてしまうかもしれないことについて、グッドマンは「ボクシングを始めた10歳の頃から、小さな体でもこのスポーツでは大きな達成感を得られるから好きなんだ。軽量級でミリオネアになろうなんて考えてもいなかったから、自分のスタンスは変わらない」と、納得できそうで納得できない答え…。

井上陣営にとっても、グッドマンは代わりのきかないビッグネームであるはずもなく、指名挑戦権を失うようなら、ムロジョン・アフマダリエフとの、両者にとってもUnfinished businessに乗り出す方がファンの興味を刺激するでしょう。

それにしても、軽量級にはもうちょっとマシなのがいないのでしょうか?