「リング誌のPFPは権威がある」「井上はもう日本では見れない」「ラスベガスでPPV、ファイトマネー20億円」…そんな幻覚を盲信していた人々は、信仰が真っ向から否定、破壊されて可哀想にどこかに消え去ってしまいました。


いや、きっと消えずにシレっと今も〝通なボクシングファン〟を気取っているのでしょう。

ミスリードしてきたメディアも訂正することがないのは、この国にまともなボクシングメディアが存在していない証左です。


さて、このブログでは繰り返しテーマに挙げている「世界の中での軽量級の立ち位置」です。

軽量級の〝産地〟はアジアや中南米、アフリカの国々。

単純な人口で考えると「アジア・中南米・アフリカ>>>欧米」となりますが、軽量級は欧米ではほとんど認知されていません。

では、軽量級が欧米でまず関心を払われることがないのと同様に、日本をはじめとした軽量級の産地では中量級や重量級は興味が持たれていないのでしょうか?

もちろん、そうではありません。

軽量級の産地でも、ボクシングファンはヘビー級やミドル級、ウエルター級に大きな興味を持っています。

ライト級は軽量級か?

そう聞かれると、日本のボクシングファンは反射的に「中量級」と答えてしまうかもしれません。

確かに、ストロー級からミドル級までの13階級しか存在しない日本で5番目に重いライト級は「重量級」と言っても差し支えのない位置付けです。

ただ、欧米ではLightweightの言葉のまんまに軽量級です。

「Lightweight(軽量級)はMiddleweight(中量級)」なんて言い出すと、禅問答の哲学世界に突入してしまいます。

ライト(軽量)級から下のフェザー級やバンタム級、フライ級のオリジナル8の4階級は、現代ではあろうことか9階級にも細分化・水増しされてしまい、欧米目線では「興味がない」というだけでなく、軽量級の存在を知っているマニアの多くは「軽蔑」の意識も混じっているのが現状です。

さて、そんな土壌の欧米では熱心なファンだけでなくメディアや選手までもそんな「軽蔑」意識をあらわにすることが珍しくありません。

「フィラデルフィアに世界王者が戻ってきた」と、ウエルター級のジャロン・エニスが評されたのは「ジュニアフェザー級のスティーブン・フルトンなんてボクシングファンでも知らない」という〝無知〟と、「ジュニアフェザー級の世界王者なんて認めない」という〝軽蔑〟の典型的な発露でした。


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「軽量級とライト級以上の複数階級制覇は全く別」というのは「競技人口」と「専業ボクサーの割合(ファイトマネー)」から推測できるレベル差から、正しいものの見方と言われても誰も否定出来ません。


〝わずか〟2階級制覇のオレクサンデル・ウシクこそが、真の階級制覇王者であり、幻覚からはみ出したリアルPFPキングであることは、ボクシングファンの誰もが認めざるを得ない歴然たる事実です。

ただし、幻覚PFPでは「17階級を平等に評定する」のが大原則です。「PFP1位はウシクだろ」なんて見方は、ただの事実であって幻覚ではありません。

「レベルの低い階級で傑出している井上がPFP上位にいるのはおかしい」という意見は、とりあえず大間違いなのです。

さて、PFPが幻覚であることは誰もがお分かりでしょうが、その幻覚は酔っぱらいがわけのわからないクダを巻いてるのと同じなのでしょうか?

違いますね。

幻覚かもしれませんが、楽しいお遊びです。

かつて「MGMグランドガーデンアリーナのメインで戦うのが夢」と明言していたモンスターも、米国への挑戦が〝惨敗〟で終わったことから目が覚めたようです。

どこでやろうが、ファイトマネーがいくらであろうが、ボクシングファンは素晴らしい試合を見ることができたら大満足です。

なのですが「ラスベガス」は癪に触ります。リング誌やESPN、ボクシング・シーン、ボクシングニューズ24など米国のボクシング専門メディアにも、ここ数年は特にしょぼすぎてゲンナリしてしまってます。

というわけで「零細・矮小なのしかない米国ボクシング専門メディア」vs「場末の落書きブログ」の幕開け(再開)です。





*****部下の結婚式を終えて、一人旅の途上、はんなりと綴って行きます。