マイナースポーツのボクシングが大手スポーツメディアでしっかり取り上げられることは非常にレアです。

もちろん、ボクシング専門メディアではそれしか扱わないのですが、メディアのレベルは非常に低い…。

米国ではボクシング人気の凋落ぶりは悲惨で、それはボクシング専門メディアにも反映されています。2022年でリング誌プリント版が廃刊になったことで、米国のボクシング専門誌は消滅。

現在では、テレビ局系列のBoxingscene .comが最も情報量の多い専門メディアでしょうか。

二番手グループにつけるBOXING NEWS24が、ボブ・アラムの「井上尚弥とサルバドール・サンチェス」を比較したコメントをアップ。

それはいいのですが、井上を「undisputed super middleweight champion Naoya Inoue」と紹介するなど、ひどい間違いが散見。

そもそも、サンチェスと比べたら「Inoue’s Cherry-Picked Path(井上の雑魚相手のキャリア)」となるのは当然で、テレンス・クロフォードとシュガー・レイ・レナードを並べるようなものです。

Inoue has fought largely average fighters throughout his career, and the best guy he’s fought, Nonito Donaire, was 40, and he gave him pure hell in their first fight. Undoubtedly, a younger Donaire would have mopped the floor with Inoue.

井上はそのキャリアを通して凡庸なファイターばかりと戦ってきた。最もマシなのは40歳のノニト・ドネアだが初戦で地獄を見せられた。もし、若きドネアなら井上をねじ伏せていたことは疑いようもない。


ボクシング衰退期に登場した井上はCherry-Picked(雑魚選び)したわけではありません。まともな強豪がいなかっただけです。

「だったら誰と戦えば良かったのか?」と聞かれても、井上がsuper middleweightだと思っているBOXING NEWS24には一人も名前を上げられないでしょう。

井上はそのキャリアの中で常にトップ選手と戦いましたが、タイミングが悪かったり、そもそもボクシング界が没落を深めている時代。とんでもない軽量級選手が珍しいのは当たり前。



そして、もはや、これが見せたかったとしか思えない井上とサンチェスの対戦相手。


Naoya Inoue’s best fights

Nonito Donaire: *40-years-old
Stephen Fulton
Marlon Tapales
Emmanuel Rodríguez
Jason Moloney


Salvador Sanchez’s best fights

Azumah Nelson
Wilfredo Gomez
Ruben Castillo
Danny ‘Little Red’ Lopez
Juan Laporte
Felix Trinidad Sr.
Patrick Ford


井上はそのキャリアで旬の殿堂入り選手とたった一人でも戦えるでしょうか?あるいは、せめてPFPファイターでも。それにしても、サンチェス比とはいえ、貧相極まる対戦者たちです。

こういうのを見せつけられると、パッキャオやメイウェザーの適正階級に拘らない、人気階級へ進出してビッグネームを狩るのが正解な気もしてきます。

それに比べてサンチェスのこの対戦相手の強烈さ…。

まさに時代です。


とりあえず、BOXING NEWS24はまず、井上の階級から覚えましょうね。