日本人の体格が飛躍的に逞しくなっているにもかかわらず、プロボクシングの世界ではそれに逆行して貧弱になってしまっている原因は、大きく2点に集約されます。

①中量級におけるジュニア階級のメジャー化と、②ボクシングのマイナー化という二つの流れです。

かつて日本人にとって現実的なクラスであったジュニアウェルター級やジュニアミドル級はオリジナル8から外れたスキマ階級でしたが、いまや欧米の強豪がひしめく人気階級に〝昇格〟。

ジュニアウェルター級とジュニアミドル級は日本人にとって、とても現実的とは言えない難関になってしまいました。

一方で、日本のボクシング人口は減少の一途を辿り、国会議員にまで心配される有様。

野球やサッカーが本物の世界で戦うスポーツとしてステージを上げているのに対して、ボクシングでは欧米の大舞台、つまり人気階級に日本人ボクサーを送り込むことは全く出来ていません。

これはボクシング界が正確な情報を発信していない(大橋秀行の「コロナ禍のラスベガスでファイトマネー100万ドル、このまま防衛回数を重ねたら天文学的数字になる」などはその典型)ことに加えて、人気階級をターゲットに出来る体格の若い才能がボクシングを選ばないという傾向が以前よりも色濃くなっていることです。

子供人口が減少の一途を辿る中で、やるスポーツの多様化も進み、野球やサッカーですら大きな危機感を抱いて取り組んでいます。

若い才能にそのスポーツの魅力を伝えるーーー米国や英国の巨大アリーナやスタジアムで華やかに挙行される世界ヘビー級タイトルマッチは、それに十分だと思うのですが、日本はそこから目を逸らしている、そんなことはないでしょうか?

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今では、ヘビー級など夢のまた夢。ウェルター級を核とした人気階級へのアプローチすらままならない、そんな惨状が続いています。


もちろん重岡銀次朗や中谷潤人、井上尚弥らが繰り広げる軽量級のボクシングは最高に面白いと思います。

些細で機微に富んだNPBには、MLBにない魅力が溢れています。しかし、MLBを識ってそれを叫ぶのと、そうではないのとでは、やはり何かが違う気がします。


さて、私が初めて見た「挑戦」、その主人公である西島洋介山です。