但馬ミツロがアレクサンドル・ジュルになすすべもなく殴られ、倒され、惨敗してしまいました。

一発喰らってKO負けの方が、まだ希望のカケラが残る結果でしたが、全盛期ですら世界のクルーザー級シーンで辺境にいたかどうかという引退間際の38歳のロートルに弄ばれた挙げ句、病院送りにされたのです。

試合後に呆然と立ちすくんで遠くを見つめていたミツロは、全てを悟ったはずです。

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ぬるい雨に濡れるソメイヨシノの蕾を見ながら、ヘビー級について考える新シリーズです。


世界ヘビー級チャンピオン。


その夢を最初に描いたのは、プロレスラーの力道山でした。

あれから70年。

ボクシングで唯一言い訳の入り込む余地がない無差別級への挑戦は、間歇的に行われてきました。

その一方で、この70年で日本人の体格は劇的に向上しているというのに、ボクシングの世界はどんどん小さくなっているのが現実です。

平成・令和の時代でも西島洋介山、藤本京太郎、そしてミツロがNO-Limit の世界に勇敢に挑戦しましたが、その結果はどんなに能天気な楽観主義者でも希望の破片すら見出すことのできない、絶望するのも馬鹿らしいものでした。

冗談抜きに、彼らは村田諒太にも惨敗するでしょう。

日本ボクシングは、欧米から無視された超軽量級でPFPなどの言い訳の詭弁にまみれるしかないのでしょうか?

それとも、野球における大谷翔平のように力づくでアメリカをねじ伏せるような才能が現れる可能性がほんの少しでもあるのでしょうか?


昭和の力道山から、日本ボクシング界、いや日本スポーツ界で最大の挑戦を振り返りながら、もしかしたら希望の破片のカケラかもしれないモノでも見つけることが出来ないのか…探してゆきます。