明日の「ティム・チューvsセバスチャン・フンドラ」のPBC×アマゾンの船出のビッグイベントに、17歳の少年がプロ3戦目のリングに上がります。

「フロイド・メイウェザーの秘蔵っ子」カーメル・モートンです…そろそろこのフレーズも飽きてきましたね、というか「キューバの至宝」と同じく「秘蔵っ子が何人もおったら秘蔵ちゃうやろ!」の段階に突入しています。

井上尚弥を挑発したことでも知られていますが、明日の試合ではジュニアライト(130ポンド)級6回戦(vsアンソニー・キューバ)。

アマチュア戦績も凄まじいらしく、47勝1敗説やら61勝3敗説、156勝7敗説、アマ18冠説(日本の高校8冠より10も多い)など諸説入り乱れていますが、世界大会はおろかまともな記録に残る試合での成績は見つかりませんでした。地下で活動していたようです。

堤駿斗ともスパーを重ねているそうですから、誇大広告の雑魚ではなさそうですが…。

プロでは2戦2勝2KOのパーフェクトレコードを進撃しているモートンは、今回の相手も全く無名の無敗選手…どこからどう見ても偽物臭がプンプンしてきます…これ以上は言うまい。まだ17歳です。

いずれにしても、122ポンドの井上が非常に慎重に階級を上げているのに対して、現時点で130ポンドのモートンが激突する可能性は極めて低いといえそうです。


このThe Prodigy、アメリカの神童の歩みもなかなか面白いのでご紹介。




******
ユタ州の理容師、カーティス・モートンはボクシングファンでしたが、そこはユタ州。

メキシカンとは真逆のモルモン教徒が人口の60%を超え、おとなしく善良な白人が多い土地では、スポーツは大きなムーブメントにはなりにくい傾向があります。

ましてや、ボクシング。ユタ州にはまともなジムもありませんでした。

カーティスは10年前に突拍子もない行動に出ます。

「(まだ6歳の)息子のカーメルを世界チャンピオンにする」と、ラスベガス移住を決断するのです。もしかしたら、有色人種にとってユタは住みにくかったというのが本当の理由かもしれません。

カーメルは「家でミット打ちとかした記憶はあるけど、ユタはボクシングとは無縁の土地だった」と回想していますが、そんなレベルで「世界チャンピオンに育てる」と思い立った父親の狂気。

日本の神童の父親がフロイド・メイウェザーのビデオを見て「これ、いける(勝てる)だろ」と話しているのを見たときと同じ種類の衝撃を受けてしまいます。

デビュー前に、メイウェザーと一緒に「リー・ウッドに勝てる」と豪語していたのも、もちろんセルフプロデュースの基本ですが、それならもうちょっとまともな相手とやれよ、と言いたくもなります。

同じ偽物臭プンプンでもエドガー・ベルランガの方がまだマシです。

シャクール・スティーブンソン、ロベイシ・ラミレス、ガーボンタ・デービスらと互角のスパーをしたというのも、かつて亀田興毅が「ポンサクレック・ウォンジョンカムをスパーでボコボコにしたった」と言い放ってたのを思い出します。

いずれにしても、アメリカの神童がいつになったらまともな相手と戦うのか?それは、もちろん、明日のラスベガスではありません。