昨年、Showtimeがボクシング中継撤退したことでプレミア・ボクシング・チャンピオンズはAmazon Prime Videoと複数年契約を発表。

明日の「ティム・チューvsセバスチャン・フンドラ」が、その最初のイベント。豪州人にも関わらず、チューのタレントへの期待の大きさがひしひしと窺えます。

逆に見ると、カネロ・アルバレスを例外にまともなスターが見当たらない米国ボクシング市場の惨状を象徴しているともいえます。

この記念すべきイベントでは5試合の世界戦が組まれ、そのうちの4試合がPPVで配信されます。

当初、チューの相手はキース・サーマンでしたが、ワンタイムは懸念されていた通りに腕の負傷で離脱。

フンドラがメインに抜擢されたのですが、サーマンと比べるとネームバリューという点で物足りなくPPVの売り上げは当初の見込みから大幅に下方修正されたといわれています。

ただ、直近の試合で痛烈なKO負けを喫しているとはいえ今が全盛期のフンドラは、ウェルター級の古豪サーマンよりも手強い相手になると考えられ、「ビッグネームとのボーナス試合を印象的に勝利してラスベガスに花火を打ち上げる」というチューとPBCの目論見は軌道修正。

ローリスク・ハイリターンのノンタイトルのサーマン戦が、WBOだけでなく空位のWBCもステイクされるハイリスク・ローリターンのフンドラ戦に変更されたことは、ボクシングファンにとっては幸運だったかもしれません。

チューにとってフンドラはサーマンとは全く違うシルエットを持つサウスポー。一方、フンドラにとっては、予定されていたセルヒイ・ボハチュクはチューとよく似たスタイルのファイター。

それが、大番狂せのスパイスになるのか?






先ほど行われた前日計量では両者ともに152.8ポンドで1発クリア。
ここで苦戦するようなら、チューは七光りのまま。「米国でスターになる」という夢、「没落する米国市場にとっての救世主」という期待は霧散してしまいます。



〝The Soul Taker〟(人を魅了してやまない)ティム・チューは、フンドラを倒壊させて、次のステージに進めるのか?