「パーフェクトレコード(完璧な戦績)」に明確な定義はありません。

広義には「全戦全勝」。

フロイド・メイウェザー(50戦全勝27KO)や井上尚弥(26戦全勝23KO)を「パーフェクトレコード」と呼ぶことに間違いはありません。

そして、狭義では「全戦全勝全KO」。100% Knockout Recordです。

もっと突き詰めてゆくと、「全戦全勝全KO」で尚且つ、「すべて1ラウンドKO」、あるいは「一つのラウンドも失ったことがない」という究極のパーフェクトレコードもあるでしょう。

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↑WOWOWでも紹介された「連続第1ラウンドKO勝ちの歴代記録」。この記録を見てわかることは「ろくなもんがいない」ということです。

大袈裟な記録なのに、まともに世界王者と認められるのはエドウィン・バレロだけ。バレロは「第1ラウンド」が途切れてからも、「全戦全勝全KO」(27戦全勝27KO)のパーフェクトレコードを残し、人生もキャリアを閉じました。

そのバレロにしても、弱い相手ばかりを相手に積み重ねた全戦全勝全KO。呆れるほど引きが遅いパンチに、口を開けて顎を突き出しての攻撃姿勢、低くてルーズなガード…まともな相手と戦えば悲惨な結末を迎えるのは明らかでした。

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その時代の当該階級で強豪相手に力の差を見せつけたメイウェザーと井上らは極めて稀な例外で、実はパーフェクトレコードとは「バッタモン・リスト」といっても過言ではありません。

ところが「極めて稀な例外」の候補は時々現れます。

アルツール・ベテルビエフはそんな候補の最右翼。

もちろん、ベテルビエフも井上も、メイウェザーのように無傷のままのまま引退して後世にパーフェクトレコードと記憶されるのかどうかは、誰にもわかりません。

ただ、ベテルビエフは面白い、面白すぎます。

ワイルドに振り回すデオンティ・ワイルダーのような誰が見てもわかりやすいビッグパンチャーも面白いのですが、ベテルビエフのように「コツコツ」に見えて対戦相手にとっては「ゴツン!ゴツン!」と効かされる小さなパンチを積み重ねて倒すのも非常に面白い。



そんなアルツール・ベテルビエフへの畏敬を込めて、3年前のお話の呼び起こし、再開です。

https://fushiananome.superknova.org/archives/25894384.html

https://fushiananome.superknova.org/archives/22451765.html

「ゼロの寓話」のシリーズはまた別の支流のお話ですが、どこかで合流できたら。